麗江編(後半)

白沙ワンダーランドに酔いしれる
 2/23 Lijiang(Baisha) 麗江(白沙)
 大理への飛行機から一緒のドイツ人おば2人組にまたもや朝食のビュッフェで遭遇。同じように昨日、大理から麗江へ移動したのだろう。それにしてもよく会う。向こうもそう思ってるんだろうな〜。
 今日は大理の安さんから聞いた玉峰寺に行ってみる。半日ぐらいでお昼には戻りたい。 タクシーにのり、運転手に聞いてみると、玉峰寺と白沙村へ行って12時に帰る予定なら120元でチャーターできるという。彼はナシ族でいきなり、「私50歳」と自己紹介をしてきた。 「ナシ族の人はみんな長生きなの?」「そう、みんな70〜80歳まで生きるよ。長生きだ」ふ〜ん。やっぱり気候がいいからかな。それとのんびりした民族性もあるのかな。 
 麗江は小さな町なので、すぐ郊外にでる。白沙村までは自転車でも行ける、とどこかのガイドブックにあったが、この風の中、行ったらそうとうつらそうだ。しかも道もわからずに行くわけにもいかないし、万が一途中で自転車がパンクしたら・・・
教訓)レンタサイクルで白沙村に行くのは冬のシーズンオフはおすすめできません。
 玉峰寺までの道は「大丈夫?私、玉龍雪山まで行きたいっていっていないよなあ。この運転手間違っていないよなあ」と不安になるほど、玉 龍雪山がぐんぐん近くにみえる。まわりにはなんにもない荒野。Oliveさんさんが「このへんで映画のロケとかできるよねえ」そうそう、西部劇にも使えそうな感じ。空も青く、玉 龍雪山の雪がとてもきれいに映えている。
 40分ほどで玉峰寺に到着。いきなりつくやいなや物売り攻撃。しかも寺までの参道は両脇にびっしり売店が並ぶ。こ、こんなに同じような店があってもなあ、と私は思うばかりなのだが、噂どおり、くるみを売る店がひしめいていて、Oliveさん、涙。「きてよかった〜」
 中はチベット仏教のお寺で、なかなか荘厳で静かな雰囲気だ。お布施を入れてお祈りする。仏像の下には(このまえ亡命?で話題になった、ええっと名前を忘れた)彼の幼いときの写 真、先代パンチェン・ラマの写真が置いてある。しかしダライ・ラマの写真はない。なにげないところにデリケートな政治的背景を感じる。チベット僧がいて、一緒に写 真をとらせてくれた。確かにチベット族の顔をしている。 (つっこまれてもよくわからんが)
 そうか、もうここはチベット文化圏なのだ。
 このへんぴなところにある寺の名物が山茶之王という名前の椿。ちょうど椿がきれいに咲いている。その下に民族衣装を着た小姐たちがいる。写 真撮影用なのだ。そういえば私たち、2人の写真を撮っていないよね、ということになり、10元を払って彼女たちと一緒に撮影。 前列左から彜族(いぞく)、リス族、 後列左からナシ族、日本人、モソ人。(日本人、情けないです)
 寺を出てから、目的の「買東西」。くるみにもいろいろな種類があるようだ。あと石のようなナゾのもの。聞けばこれもハチミツだという。のどにとてもいいとのこと。割ってくれたのを食べると確かに甘い。Oliveさんに「これも買えば?」と勧める。「い、岩田さんたら勧め上手」。なんだかOliveさんが買い物をすると私も買った気になり満足。そのころ、ちょうど到着した日本人じじばばツアーが大挙して横を通 り過ぎていった。
 車に戻り、白沙村へ。ここは麗江より前に中心地だったところ。古い壁画が多く残っているという。中でも有名な大宝積宮へ向かう。麗江よりもずっとひなびていて、普通 の農村、といった風情。駐車場に下りるとそこは馬場になっていて馬なんぞがいたり、「歩き方」に写 真付きで「民家」などと紹介されていた建物がある。民家ではなく完全な廃屋だ。たぶん帰ってきてからその写 真がなんだったかわからなくなって、適当にキャプションをつけたに違いない。
教訓)取材してきてから何ヶ月もたってからキャプションをつけろ、というのはどだい無理がありすぎる。有名な建物だったらまだしも、なんとなく撮ってきた写 真は日々記憶が薄れていく。そういった状況で作られてるんです。少なくても私が経験したあのガイドブックって。信用できないでしょ?
 中に入ると突然、昨日聞いたような民族楽器の演奏が始まった。昨日に引き続き、言葉をなくす。だって楽器を演奏するじじいがいっぱい。元気な小姐が小<金羅>でリズムをとりながら、歌を歌う。それにあわせて胡弓やチャルメラを持ったじじいが演奏する。うううあああ。「るるぶ」にはもっと豪華な衣装を着ていた(昨夜のような)じじいが映っていたけど(撮影用?)、目の前には人民帽+人民服のじじいたち。でかいお布施箱があって、いかにもお布施を入れるまでここから先はとおさんぞ、という感じ。しかも意図的なのか箱は透明なので相場もわかる。2人で10元札を入れ、写 真を撮らせてもらう。いや〜人が通ると始まる演奏。白沙式センサーは高性能だ。でもおもしろかった。
 薄暗いのでわかりにくいが、中の壁画はチベット、ナシ族、漢族のそれぞれの画家に描かせたものでそれぞれの民族的な特徴がよくでているとか。しかし心ない落書きが気になるし、崩落している箇所も目に付く。予想以上に痛んでいるようだ。だけど文革の時も地元の人達はこれを破壊せずに守り通 したのだそうだ。
 ううんとうなっているとOliveさん、いきなりその一角で書を売っているじじいに心奪われてしまう。その習字じじいはここで書を書き続けてん十年、という。こんな薄暗い壁画の片隅で書いている字とは思えないほどすばらしい。なかなか立派な字だ。いろいろ勧められたが、私は母の供養のために「仏祐安康」と漢字とチベット文字で書かれた書を買う。「七十九歳納西老人 和振功」の署名入り。
 七十九歳納西老人というのがすごい。「三十ん歳日本中年女○○」と書くようなものだ。七も九も中国では縁起の良い数だから入れているのかな。年寄りであることが自慢の村、白沙村。素敵だ。七十九歳納西老人は自ら写 真を撮ろうという。私のときなんか手を握られてしまった。意外に色気もある七十九歳納西老人。
 七十九歳納西老人に別れを告げ、出ようとすると、となりの小さな桃園から歌声が。順路の次の催し(?)なのだ。ここでも白沙式センサーが作動して、10人ほどの小姐(といってもほとんどおばさん)が輪になって踊りだした。やっぱり透明のお布施箱。10元を入れる。じゃあ、今度はあなたたちも入って踊りましょう、というんでなすがままに、手をつなぎ輪になって踊る。ステップはわりと単純で盆踊りのような感じ。結局もう10元お布施を追加。ごきげんな彼女たちと写 真を撮ってその場を後にする。白沙式センサー、恐るべし。
 この寺は入ってきたところからは出られないようで、「出口」の指示にしたがうと駐車場に近づくどころかどんどん遠ざかる。角を曲がると、またおみやげ物やさんの列。さらに順路に従っていくと、裏口のようなところから出る。白沙村のメインストリートのようだ。素朴〜。道は舗装されていない。人も少なく、見るのはじじ・ばばと子供たち。観光ルートの表示にしたがい歩く。玉 龍雪山がとてもきれいに見える。結局かなり迂回することになり駐車場に戻った。でも麗江よりもさらに古い街がみられてよかった。わずかな訪問であったけど、すっかりこの白沙が気に入った。 

Lijiang 麗江
 さて、一路麗江に戻る。途中めちゃくちゃ道幅が広くなり、新しく舗装された感じの「シャングリラ路」を走る。でも、こういう道って麗江にはあわない気がする。やっぱりでこぼこの石畳、未舗装でほこりっぽい道が似合う。
 ホテルにいったん戻りその後、近くの麗江で最大といわれる麗江百貨公司へ。とはいえ、やっぱり田舎臭さが漂う。あやしい日本語の化粧品とか。「麗江特産の養命酒」がとてもいい、という情報を仕入れていたので探してみるが、麗江の地酒はいろいろあり、どれがそうなのか結局わからず、断念。食品売場で麗江名物の三七茶などを購入。通 りを歩いていた若者が、「MICHIKO LONDON」ならぬ「CHIKO LONDOO」というバッグを持っていたのにはのけぞった。ロゴがそっくり。でもよく見ると違う。
 昼は(芸がないが)昨日、意外と美味しくて安かったので同じホテルのレストランで食事。今度は会計をするのに時間がかかった。
 さて、残り3時間あまり。また旧市街にでかける。途中、Oliveさんが骨董品屋で陶器を200元で購入。私は高いと思うのだが。その後自由行動ということに。写 真をとりながら細い路地を回る。味わいのあるばばたちが集まるところで密かにシャッターチャンスを狙っていると、Oliveさんとばったり。一生懸命撮った写 真がこれ。ちょっとおしゃれな「紅房子」というアート系のお店でトンパ文字で「天地長久」と書かれた板に鈴をつけたオブジェを購入。なかなかいい音がする。これが今回買った最高金額。中国に来ると貧乏症になるのはなぜ?
  集合時間近く、印鑑屋さんにいるOliveさんを発見。時間が掛かりそうなので、昨日チェックしていたアクセサリー屋をのぞく。そこでは「日月」とトンパ文字で彫られたネックレスを購入。意外とかわいい。Oliveさんと合流し、どの店でひと休みするか迷っているといきなり客引きのにぎやかな声。ここは3つのお店が隣り合っていて実は微妙にイスでどの店かかわるようだ。名物料理の納西バーバーを注文。お店の小姐は編み物に夢中。麗江は結構編み物女が多い。みんな暇さえあれば手を動かしている。歩きながら編んでいる強者もいる。しかしきれいな小川のせせらぎを見ながらおやつとはなかなかいいねえ。
 ホテルに戻り、ちょっと時間があるので売店をのぞく。いかにも観光客相手のお店なので私はパス。ただOliveさんが興味をもった中にパンダバッジがあった。5個で1000円という。「私これと同じバッジを北京動物園で買ったら20元だったよ。高すぎるよ」日本語がわかる売店の人に「営業妨害なんですけど」という顔をされた。だけどせいぜい5個で20元で売っていたのを1個20元、5個で(なぜか値があがり)1000円とは!暴利だぞ。
  タクシーに乗り、市内の航空券売場に向かう。空港に行きたいのだ、というと「空港までこれで行くか?」と営業を始めたので「不要。タクシーで行くと高い。マイクロバスで行くから」と断る。

Lijiang-Kunming 麗江-昆明
 売場はちょうど5時でしまったところ。どこに乗り場があるのだろうと探すと裏手に駐車場が。今にも発車しそうなマイクロバス発見。5時出発。すぐじゃん。後ろに日本人の若者2人も乗っている。空港まで8元。2時間前に出発するように、とホテルの人に言われていたけど、(行きも通 ったが)道がとてもよくなっていて、ほとんど直線道路をひた走り、30分で着いてしまった。チェックインすらまだ始まっていない。げえええ。あまりにもやることがないので、Oliveさんに「ちょっと写 真を撮ってくるから」と言い残し、H観光のM田さんに送りつけるための空港の写 真でも撮ることにする(いやみ?)。
 時間もあるのでちょっと足を伸ばしてしまおう、と少しあるいて一般道路まで出る。周りは典型的な農村風景。地元の人が畑を耕している。のどかな場所にひときわ異質な空港。
 戻ると私がなかなか帰ってこないのでOliveさんは心配していたらしい。到着用のロビーはイスが空いていたのでそこに席を確保。Oliveさんさんが空港の売店を物色しにいく。近くのイスには先ほどの日本人二人連れ。どうやらこれからシーサンパンナ(景什)に行くらしい。いいなあ。
 そこへトランシーバーを持ったこわそうな空港の警備員がやってきて「おまえら、到着客か?そうでないならここは到着用ロビーだから座ってはいけない。あっちへ行け!」ひどい。どうせ他に座る人もいないんだからどこに座っていても同じではないか?なんて融通のきかない奴。ちなみに出発ロビーと到着ロビーは50mほど離れているだけ。でもここでつまらない言い争い(満足にしゃべれないから、なるわけないけど)になってもいやなので、日本人3人は強制排除に甘んじたのでした。
 問題は2人分の荷物。というよりOliveさんの戦利品がいっぱい。どうやって持って行けというの?にらみつける警備員を横目にカートを取りに行き、移動させることができた。必死の思いで売店コーナーにつくとOliveさんがまだ絵はがきを選んでいた。少ししか欲しくないのに大量に売りつけようとしているようだ。
 もう座るところもないので、さっさとチェックインして待合室に入ることにする。モニターに景什からの到着便は18:55分とある。ま、私たちには関係ないか。
 しかし暇だ。さっさと飛行機に乗りたい。だけど飛行機がいない?18:55、本当に景什から飛行機が着陸した。もしかしてこれに今度は私たちが乗るのだろうか?
 シーサンパンナから来た人はみな一様に薄着。短パンにサンダル履きといった軽装や、タイ族の民族衣装をきた女の人もいる。それじゃ、麗江は寒いと思うんですけど。一番最後にパイロット風の制服をきたおやじが手ぶらで歩いてくる。もしかしてあれがパイロットだったのだろうか?手ぶら?「なんだかバスの運転手がちょっと休憩に車を降りましたって感じだね」。まったくだ。しばらくするといきなり昆明便の搭乗が始まった。やっぱり今着陸した飛行機が今度は昆明まで行くのだ。それぞれ短いフライトだから、まあいいけど。
 Oliveさんとは通路を挟んで別れ別れの席。機体はどこ製なのかわからない。スペイン語にちょっと似たポルトガル語?の表示と中国語の表示。結構古いです。ここでチケットとともに記念撮影。H観光M田さん用に(しつこい?)
 7時すぎでもまだ明るい。飛行機がゆっくり旋回をしながら麗江を離れる。再見!
 30分程度の飛行なので空中小姐のサービスが輪をかけて「怖い」。飲み物のワゴン(というよりカート)が水平飛行になったとたんにまわってきて、「なに要る?」と聞かれる。即座に答えないと怒られそうな勢い。とっさに選んでしまったのが「松仁汁」。松の実ジュース。そのときは「椰子の実ジュースが結構いけるから、これもおいしいかも」と思ったのだが、大外れ。クセのある青臭さとあいまいな甘さ。う、まずい。しばらくするともう回収のゴミ箱カートが回ってきて、みんなそこへめがけて空き缶 を投げる(!)。こわ。で、さっさと記念品のエアクッションが配られる。要らないので、となりのおっさんにあげると嬉しそうだった。そうこうしている間に昆明到着。無事に戻ってきました、日本中年女。

 

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  壁紙は「麗江」というトンパ文字です