麗江編

Dali-Lijiang 大理-麗江

 初めて朝ゆっくりした感じ。この旅行で初の「ホテルの朝食」を取る。結構日本人のじじ・ばばが泊まっていることがわかった。普通 のバイキング。バス乗り場までタクシー。大理のタクシーはメーターではなく交渉制で、初乗り10元というのが相場のようだ。
 さて10時になり、やってきたのはボルボではなく「DAEWOO」というバス。話が違うが、こっちでは些細なことだ。乗客は少なく、車掌らしいぺー族の民族衣装を着た小姐に「好きな席に移っていいよ」、といわれる。
 で、後ろから二番目、なかなか見晴らしがいい席に移動。途中のジ海ののどかな景色をしばらく楽しんだ後、山道に入る。確かに舗装されていて道はいい。しかしガードレールはない。ちょっとバランスを失ったらまっさかさまだ。しばらくすると360度何もない道になる。「こんなところで山賊に襲われたら・・・」。この旅の定番の仮説である。しかし途中の段々畑など、なかなか楽しませてもらった。ミネラルウォーターのサービスまであった。どこかの飛行機よりずっとサービスがいい。 ただし、いきなり大音量でビデオ上映が始まる。またまた耳栓が大活躍。Oliveさんにも貸す。気がついたらもう麗江。本当に2時間あまり。近かった。DAEWOOだろうが無事につけば文句はない。
 ターミナルについたが、麗江のどこか全く不明。ペー族の車掌さんにきいたが、彼女もしょせん大理の人なのでわからないようで、結局聞いてもらう。ホテルまではちょっと距離があるので、タクシーの方がいい、と言われる。みればすぐタクシーが横付けしてある。
 ホテルに行き、満面の笑みで「こんにちは。予約をしています岩田です。これがクーポンです」と出すと、そんなクーポンを持ってきた人は今までいなかったのか、「どこの代理店から予約したの?」と疑われる。「香港。インターネットで」「うちのホテルは昆明の代理店を通 しているから他では受けていません」え〜。でもちゃんと調べていなかったようで、予約者の書類から私の名前をみつけて事なきを得た。結局香港の代理店は昆明の代理店を通 していたようだ。もう。
 部屋はこじんまりとしていて、清潔な感じ。なんと窓を開けるととなりの建物が妙に接近している。このホテルには「按摩カード」はなかったが、亜星飯店と同じような備品の料金表があった。やっぱり備品を持って帰っちゃう人、いるんだなあ〜。

建物も人間も古くて味がある
Lijiang 麗江

 まずはお腹を満たそうというわけで、レストランで食事。納西酸<辛束>湯(ナシ風すっぱ辛いスープ)がなかなか美味。思ったよりボリュームがあってしかもおいしく、ホテルなのに安い。椎茸と野菜の炒め物もよかった。
 飛行機のリコンファームをホテルのビジネスセンターに依頼し、さっそく旧市街へ出かける。
 じゃーん。出た、江沢民が書いた「麗江古城」。あの人って決して字がうまいとは思えないんだけど、あちこちの観光地でお目にかかります。それだけ、新しく整備されたということか。水車と現代風レリーフは別 になくてもいいと思うのだが。しかし、この旧市街(大柵鎮)はホテルから道を渡ってすぐなので便利。
 古い石畳の坂をちょっと歩いただけでもう、麗江が好きになった。ど、どうしたの?というぐらい、あちこちでナシ族の民族衣装を着たおばあさんが行き交う。前から見るとまるでたすき掛けのような服なのだが、後ろがかっこいい。なかにはつけていない人もいるが、七つ、目玉 のような飾りがついている。なんでも「七星羊皮」といい、北斗七星(かえる星)を表しているんだとか。その下は、羊の皮のクッションのようなものがついている。なんとも特徴的だ。若い女性は夏は熱いし、洗濯がしにくいからとあまり着なくなっているとか。男性もほとんど着ていない。正式には白いターバンのようなものを巻くのだが、最近は簡略化して紺色の人民帽をみんな被っている。それにしても味がある。ペー族の白い民族衣装も確かによかったが、沙坪の市場で見た以外は、「観光用」として着ている感が強かった。ここは本当に日常着だ。やがて四方街に抜ける。このあたりが旧市街の中心地か、お土産物屋がたくさん並んでいる。銅製品が多く、特産らしい。
 少し行くと川に出た。洗濯場で洗濯している人がいる。きれいな水っていいなあ。私が草根屋というところでトンパ文字を書いたTシャツやグッズを物色しているあいだ、Oliveさんは画廊のようなところが気に入ったよう。見本としてTシャツに描いてある麗江のスケッチ画などを絵として描いてもらいたいという。ついでに色とか細かい注文もあり、必死で通 訳。
 一段落して今度はトンパ文字の印鑑屋を物色。片言の日本語を話すナシおやじの店に入る。この道20年、トンパはもちろん、どんな文字でもできるという。 結局、自分の名前と友達用に何点か頼んだ。1個20元〜は安い。(るるぶでは「1個50元〜」なんてあった。笑い)大理の藍染めランチョンマットが2枚も買える(笑い)。
 8時からあるという「納西古楽会」の演奏会。ま、どうせ観光地用だろうと、一番安い30元のチケットを購入(あとで後悔することになる)。

黒龍譚公園
 だいたい古城をひとまわりしたので、黒龍譚公園にタクシーで向かう。歩いていけないこともなかったけど・・・。タクシーの運転手にとっても発音がきれいだと誉められた。「香港か、台湾から来たのか?」「不、我是日本人(リーベンレン)」。「ズーベンゼンなのか?へー」ズ、ズーベンゼン。まさしくズーズー弁というやつね。(そりゃ私は正統なる中国語発音をみっちり仕込まれているのですから、あなたよりはずっときれいな発音のはずです)「なんで中国語ができるんだ?」「日本で中国語を勉強した」「日本で?」とっても意外らしい。
 ここからは玉龍雪山がとてもきれいに見える沼の水もきれい。敷地内のトンパ文字研究所に行ってみる。なんだか、研究所の部分はあまりやる気がなく、売店がメインのようだったが、ここでOliveさんがまた「買東西」モードに。当然、トンパ文字グッズがメインなのだが、最大の収穫はトンパ文字でかかれた経文。なにがすごいかというと、手書きで書かれていること。しかもコンピュータ用帳票用紙に。「これを私が買ってしまうことでまた誰かが一から書き直すのね〜」。80元。私はエアメールの封筒に書かれたトンパ文字がかわいくて3枚ほど購入。
 公園を歩いていると、いきなり大量の洗濯物がほしてある場所が。「観光地なのに〜」なんでも新鮮なOliveさん。大して驚かなくなった私。気になるのは外国人観光客を意識してか、標識などは新しく、英語の表記まであるのだが、なぜかにせスヌーピーの絵まで描かれていること。あきらかに著作法違反。 そのうち見つかるよ〜このあたりの意識、まだまだ甘いです。
 再び古城地区に戻り、古い漢方薬店に入る。なんだか客がいないせいか、知らない間にいっばい服務員のおにーさんが集まってくる。私の買い物にも3人が担当?Oliveさんの場合、「小買東西」モードでいろいろ買ったのでもっと大変な騒ぎに。あやしい下痢止めの薬と北京で買って気に入ったゴールデントローチを購入。これは本当に効く〜というトローチで、のどもすっきり。お勧めの品です。しかも5.2元と安い。
 食事は古城の入口に近い古城酒楼で食事。
 そのあと、納西古楽会へ向かう。ちょうど8時をすぎたあたり。会場に入るとステージには豪華な衣装をつけたじーさんたち20人ほどが雛壇に並んで座っている。「い、いわたさん」言葉をなくすOliveさん。微動だにしないじーさんたち。本当に雛人形のようだ。味がありすぎる。しかし私たちは安い席なので当然後ろの方。表情がよく見えないのが惜しい。宣科先生というこの民族音楽の研究家が、ナシ族の民族音楽について語っているようである。北京の大学の先生なのか、北京語がよどみない。同じ内容?を英語で説明する。で、当然この説明が長くなる。私は普通 の速度の中国語が聞き取れるわけではなく、相当集中しなければならないが、目の前にあるあまりの光景のすばらしさに耳に入ってこない。それくらいインパクトがある「ザ・じじいナシ楽団」(残念ながら写 真では非常にとりにくいシチュエーションだったのであまりよく撮れていない) こっちはチケットの写真
 長い長い説明が終わった後、動かなかった(死んでいるようだった)じーさんたちがおもむろに楽器を取り、いきなり演奏を始めた。楽器を持つと妙に動きが機敏だ。とにかくありがたいものを見させてもらっている感じ。ところで上に何人かの(じーさんたちの?)顔写 真が飾ってある。この楽団にいて、死んでしまった人たちなのだろうか?
 しかし長時間にわたる連続演奏はつらいのか、単に宣科先生が話好きなのか、演奏1に対し、説明4か5という感じ。とにかく長い長い説明が続く。途中、近くの席に座っていた若いハデハデな女のところに携帯電話が3回もかかり、あきれた。中国人の携帯マナー、日本人よりひどいぞ。
 最後に宣科先生が楽団の紹介をした。70〜80歳のじーさんが中心メンバーで、最高齢は90歳、そう、一番後ろで打楽器をたたいていた、ひときわ「置物っぽい」じじい。立って挨拶をした。う、うごいた!たっぷり堪能した2時間だった。 ぜひ楽団メンバーのみなさんには長生きしてもらいたい。
教訓)納西古楽会は長い説明さえなければとっても楽しめます。ぜひ、いい席で。と、言っても一番高い席で50元です。
 ホテルに戻る。もしかしたらハンコ屋のおやじから連絡が入っているかと思い、電話で聞いてみる。「メッセージありますか?」といったつもりが「マッサージ?」と問い返された。いや、そうではなく。
教訓)すべてがマッサージに通じる中国のホテル。
 11時。本当にハンコ屋のおやじが現れる。約束のハンコができてきた。 これ、できあがり例。可愛いでしょ?

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  壁紙は「麗江」というトンパ文字です