前ふり

香港経由で昆明から大理、麗江をまわるプランを立てたのは出発ほぼ1週間前。なんていったってはじめはベトナムにいくつもりだった。が、チケットが取れず、結局断念。他にどこ行きたい?の問いにすぐさま「昆明」と答えた私は、雲南がどこにあるかもよくしらないOliveさんさんと雲南の旅に出かけることになった。憧れの大理や麗江に行くのだ。「大理って大理石の大理よ。市場もあるらしいし、麗江もとってもすてきなのよ!!」その言葉にOliveさんもすっかりその気になった。
 麗江-昆明の国内線を予約しようと日中H観光のM田さんに依頼。が、「麗江の空港はただいま使われておらず、飛行機も飛んでいません」。コンピューター上、麗江-昆明の便など存在しないという。でもガイドブックに載っていたし、いろんなホームページで確認したんだけどなあ。それでも彼女は「シーズンオフ」だの、「少数民族は飛行機には乗らない」だの言って自らの情報の正しさを主張。なんだかあやしいので「じゃあ、こちらで現地に入ってから確かめてみます」というと、「おそらく飛んでいる可能性はほとんどない」とのこと。フンだ。それでも麗江はやっぱりいいところだと聞いていたので、バスで何時間かかってでも行く決心をする。飛行機があることを祈りながら。

 

香港-昆明編

2/19 Tokyo-HongKong  東京-香港
なんとか仕事を「うっちゃり」(このパターン多い)、始発のバスにのる。あろうことか団地の同じ階段のおばさまと一緒になり「今度はどこへ?」バレバレ。「土曜日の早い地下鉄でも結構座れないことが多いのよ」とその方。だが幸い2つ席が空いていて座ることができた。「あら、幸先がいいわ。岩田さん、この旅行はきっとスムーズに行くわよ」。地方の国内線やバスに乗る今度の旅はわりと危険もありそうなので、そーだといいんですけど。
 Oliveさんと空港で合流。キャセイのチェックイン・カウンターが異常に混んでいて時間がかかる。そしたら、近くの席がとれず、二人離ればなれの席になることに。Oliveさんたら「私たち、仲が悪いからいいよね」。いーえ、そういうわけではありませんが、私たちは大人ですから。
 私のとなりはおばちゃんたち2人。ずーとおしゃべりをしている。耳栓、耳栓。Oliveさんのとなりの席は「ジャッキー・チェンツアー」の方々だったんだって。恐れ入りました。私は「ターザン」の中国語バージョンを楽しんだ。Oliveさんはアンディ・ラウの香港映画を見ていた。
 教訓)キャセイのワインは相変わらず不味いです。頼まない方がよろしいでしょう。
中国へ行くとき耳栓は何かと重宝します

HongKong 香港
 返還後はもちろん、新しい空港になってから初めての香港。空港はでかい。とりあえず尖沙咀行きのリムジンバスで移動。33HK$。いきなり日本人女性がOliveさんに話しかける。「香港のお金の数え方を教えて下さい」。あ〜?そんな基本的なこと聞いてくるって珍しい。数えると両替で2HK$ほど足りなかったそうだ。彼女は飛行機のチケットがとれたのが昨日で、急にくることになったという。「香港は何度も来ているんですか」「一応3回目ですけど」「何かお勧めはありますか?」いきなりそんな漠然としたこと聞いてくんなよ。それで本当に一人旅ができるのか。ま、そういうメールの質問多いですけど。
 渋滞があり、1時間ほどかかり尖沙咀のネイザンロードの雑踏の中、下車。予約してあるホリデイ・インへ向かおうとしていると「あ、大変。上着を忘れて来ちゃった」。そう、二人とも日本で来ていた上着が邪魔で座席上のボックスに入れていたのだった。バスを追いかけ、走り出すOliveさん。人混みの中、せめてホテルの前にたどり着こうと二人分の荷物を引きずりながら歩く私。
 渋滞のおかげでなんとかバスに追いつき、回収に成功。よかった。到着するやいなやひとつの「ネタ」を提供してしまったかな?
 ホリディ・イン・ゴールデンマイルは「金域暇日酒店」という。ベッドが広く、快適な部屋だが、窓の景色はものすごい。すぐ隣のミラドーマンションで麻雀をやっている人たちが丸見え。雀荘か?反対の隣側、あの重慶マンションでレートのいい両替屋を探し、両替。しかし、前より両替屋が減った感じがする。
教訓)重慶マンションの表の両替店はメチャクチャレートが悪いので注意しましょう。
 スターフェリーはうれしい2HK$。香港島のセントラルに渡り、5年ぶりの上海灘へ。ここは思わず欲しくなる服がいっぱい。だけど抑えて春用のニットだけにした。Oliveさん、ジャケットなどをご購入。背が高いということは何を着てもかっこよくってうらやましい。
 やっぱり5年前に行っておいしかった<金庸>記酒家へ。ここはガチョウのローストが超おいしい。ゆでエビ、豆腐料理もイケル。ああ、なんて香港っていいところなんだろ。
 日本人客で「英記茶荘」の紙袋を持った夫婦がいて、場所を忘れてしまっていた私は思いきって聞いてみると、親切に教えてくれた。しかし食べ終わって8時ごろ行ってみると、すでにしまっていた。残念。ここのレイシ紅茶はおいしいのに。地下鉄で尖沙咀に戻る。夜が早いセントラルとは違い、こちらは今が盛り、という雰囲気。
教訓)セントラルでのお買い物はお早めに

2/20 HongKong-Kunming 香港-昆明 
 粥を、と思ったが入ったお店はわりと高級なレストランで、飲茶をする。朝っぱらからグループ客で賑わっている。日曜日の朝9時にいきなり集う人々。大根餅など、やっぱりおいしかった。その後少し時間があるのでおなじみ、ジョルダーノでお買い物。なTシャツ2枚で100ドルとかは魅力。私は帽子を忘れてきてしまったので、赤い帽子を購入。2つだとよりお得です、と勧められたがそんなにたくさんあっても困る。
教訓)香港では食べすぎ、買いすぎに注意

 チェックアウトして、ネイザンロードの向かい側にあるハイアット・リージェンシーでエアポートエキスプレスに接続しているシャトルバスに乗ろうとする。が、このホテルのどこが乗り場かわからない。ロビーすら見つからない。ようやく2階がロビーだと判明。ドアマンに聞くと「20分にここに来る」という。時計を見るとすでに20分。慌ててスロープを走り降り、Oliveさんと荷物を運ぶ。ほどなくシャトル登場。
 20分ほどで九龍駅に到着。ここでチェックインができるのは便利だ。でも本当にこの荷物が昆明まで運ばれていくのだろうか、ちょっと不安。エキスプレスは快適で気に入った。60HK$。帰りはシャトルバスの停留所にもなっているカオルーンに泊まるので、これを利用しよう。新しい空港は広くなった分、移動に時間がかかる。
 さて、昆明まで行くドラゴン・エア。機体は小さい。日本人はたぶん私たち2人きり。「ここで飛行機が落ちたら、『なお、2人の日本人女性と思われる乗客がのっており、身元の確認を急いでいます』と言われるんだろうね」と2人で盛り上がる。でもワインはキャセイよりはおいしいのであった。 2時間30分で到着。

麗江-昆明の飛行機のチケットをゲット!
KunMing 昆明
 昆明の空港に降り立つと、ほぼ同じ時刻に到着した日本エアシステム(そもそも私たちもこれでいくはずだった)から出てきたじじ・ばばツアー様ご一行と入国検査で同じになる。不慣れな人たち+うるさい添乗員に巻き込まれストレス倍加。おまけにトイレはばばたちの長蛇の列だったらしくOliveさん、断念。同じ飛行機じゃなくてよかったかも、と思った。表示の出ているターンテーブルで荷物がでるのを待っていたが、一向に出てこない。と、思ったらなんと違う便が表示されていた隣のテーブルから出てきた。軽いジョブを食らう。
教訓)中国ではこういったことがままありますので、覚悟しましょう。
 タクシーをつかまえホテルに。空港は街から意外と近くて便利だ。昆明でのお泊まりはインターネットで予約した「金龍飯店」、ツイン400元。部屋はダークグリーンでまとめられ、なかなかシックで落ち着ける感じ。さすが高級ホテルである。 チェックインのとき、「ただ」というマッサージカードをもらう。金髪女性が上半身裸で(胸は隠してある)のけぞっている。たくましい男の手が背中を押している。「プロの女性マッサージ師が部屋まで行く」とある。怪しすぎるのでいくらタダでも遠慮した。
 昆明で今日、やることは麗江-昆明の飛行機の確認。ホテル内に旅行社の窓口があるので、中国語で聞いてみると 、あっさり「飛行機はあるよ」の答え。ただしここでは切符を買うことができないので、近くにある売場で買えといわれ、場所を教えられる。
 交差点に出ると道の表示がなく、その道が「春城路」か不安だったので、そこで座ってボーとしていたおばちゃんに聞くと「はあ?」わからない言葉が返ってきた。しかたがないので適当に進むと市内総合切符売場があった。窓口の無愛想な小姐に「麗江から昆明の飛行機のチケット、ありますか?」と聞く。「何日?」「23日か24日」端末で時間を調べてもらい、23日の遅い便の予約をした。間違いなく飛行機はあるのだ!日本の旅行代理店なんてあてにならないな〜。1人420元。カードは使えないので現金で払う。小姐に確認するとリコンファームが必要とのこと。麗江でしたほうがいい、といわれる。
 これで23日の夜、麗江から昆明に戻り、翌24日香港へ向かう、という日程が確定。最悪の場合、10何時間ものバスの旅を覚悟していただけに嬉しい。ホテルに戻り、23日分も予約を入れる。
教訓)日本の旅行代理店に可能性はない、といわれても中国ではひるまずトライ!

大観公園

 観光もせねば、というわけで鳥好きOliveさんが喜びそうな、大観公園にいく。ユリカモメは皆無だったが、かわりにいろんな野鳥がいる、とOliveさんは楽しんでいた。そりゃよかった。ちなみにこの公園はてん池のほとりにある。史実ではあの諸葛孔明は南征でここに立ち寄っているとか。感慨深いなあ。大昔は兵士がバタバタと倒れていったという未開の土地だった訳ね。ここに孫とかいう詩人の銅像があったのだが、後に「いわれ」をNHKテレビで知る。あの像の人はそんなにすごい人だったのか。
 ところでやっぱり昆明はあたたかく、香港のように湿度も高くない。「常春」「春城」の名にふさわしい穏やかなところだ。なかなかいいな。
 さて、そうこうしているともう晩御飯の時間。まずいドラゴンエアの機内食しか食べていなかったので、雲南名物とかいう過橋米線を食べに行く。選んだのは「春城酒楼」という1ツ星ホテルにあるレストラン。私たち以外に客はいなく、ひっそりした大衆的なノリのところ。小姐たちのサービスもやる気ナシ。20元の過橋米線セット、汽鍋鶏を注文。安い。
 続いて近くの昆明百貨大楼を攻撃。食品売場で売っていた殻付きヘーゼルナッツがいたくお気に入りのOliveさん。「殻付きなんて初めてみた」らしい。いろいろご購入。 ベトナム産の果物は外は赤く、中は白くてやわらかい。なかなか甘くておいしかった。あれはなんというのだろう?
 ホテル近くの鴻雅茶芸館でなんと100g350元もする超高級なウーロン茶「皇宮鉄観音」を試飲させてもらった。「買わないかも知れないけど、飲ましてもらっていい?」さすが三十路も半ば、ずうずうしいものである。これが超〜おいしくてそのつもりはなかったのに、結局買ってしまった。お茶を入れてくれた小姐は李さんといい、大理の人だという。大理は言葉がちょっと違うと言われる。他に雲南名産のプーアル、紅茶などを購入。紅茶の試飲もして、何杯も飲んだせいか、この日は疲れているはずなのに全く眠れず。Oliveさんもそうだったらしい。
教訓)ただで試飲できるからといってがぶ飲みはいけません。

2/23 KunMing-DaLi 昆明-大理
 朝5時起きというのにいろいろ準備していたら時間がなくなってしまった。なのにフロントの小姐は1人しかいないせいでてんてこ舞い。チェックアウトに妙に時間がかかる。親切にも空港に向かう日本人ツアーのマイクロバスがついでにのせていってやると待っていてくれたのだが、時間がかかりそうなので出発してもらった。だけど昆明は空港が近いのが嬉しいし、タクシーはメーター制で安心できる。23日まで大きな方の荷物を預かってもらう。これで身軽になって大理、麗江に行くことができる。
 飛行機は「雲南航空」のボロ。となりにドイツ人らしき中年女性の2人連れ。そうか、我々も日本人中年女性の2人連れであった。
教訓)ちなみに雲南航空にライフジャケットはありません。緊急時には座席のクッションを取り外し(!)、クッション代わりに使え、とあります。こんなクッションが命を救うとは思えないのですが。
 あっという間に大理上空。土地は飛行機から見ると妙に赤茶けている。降り立つと蒼山と湖がきれい。雲もなく、快晴だ。
 荷物もないので、さっさと空港を出る。すると、目の前に10台ほどのタクシーが並び、運転手がはげしい呼び込みをしてくるではないか。すごい状況。Oliveさんが「女性がいいのでは」という。ひときわハデな中年女性ドライバーに恐る恐る近づく。「亜星飯店にまず行って、それからいろいろまわりたい。1日チャーターできるか?」「いいよ。300元で私がガイドをするから」この値段、北京で1日400元が目安だったので、地方ならちょっと高い気もするが、観光地だから仕方がないか。1人2000円ぐらいなら。
 彼女はペー族(白族)の安妹さん。確かに目の色が薄く、ちょっとエキゾチックな顔。昨日麗江に行ってきたそうだ。日本人の友人もいるという。「日本人が好きなところを知っているからまかせなさい」ん?ちょっとやな予感。それから「寒いでしょ」と、冬の河北省の旅でもお世話になったゆたんぽ(日本の氷枕のような入れ物にお湯が入ってる)を貸してくれた。確かにあったかい。

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  壁紙は昆明の雲南桜です