雨の武侯祠で三国志の世界にひたひた


趙雲とツーショット

8/30 「ゴールデン化」著しい武侯祠

 やっぱり雨だ。ホテルで最後の朝食をとる。ここのチーズケーキがおいしいことを小佳さんたちに話したらとってもうらやましそうだったので、おみやげに少し持ち帰る。 チェックアウトをして、荷物を預けて、麻ちゃんの傘を借りたりして(持ってこなかったというから強者だ)なんだかんだやっていたら約束の8時30分まであと10分!。あわててタクシーで武侯祠へ向かう。
 92年武侯祠に来たときは確かそうとう熱かった。それにまわりの建物がすごく増えている印象。門の建物の軒先で雨宿りしているご両人を発見。のざわっちは興奮のあまり8時には着いてしまい、ずっと待っていたという。でもその心意気がうれしい。対不起!
 さて、意気揚々と武侯祠内へ。まだ団体の観光客で賑わう時間より早いためかあまり人がいない。静かに雨に濡れるたたずまいがなかなかよろし。最初に蜀の文臣、武将の塑像がずらりと囲む回廊に出る。まずのざわっちが壁にある「後出師の表」について解説。「これを読んで涙を流さない人はいない」というほどの孔明の名文なのだ。「後出師」とあるように、こちらは2回目に劉禅に奉ったもの。「前出師」は反対側にあるはず。  続いてぞれぞれの塑像の人物について説明してくれる。全体的に前にきたときよりきれいにお化粧直しされている感じ。それと日本語の解説文まで加わっていることだった。いかに日本人の訪問客が多いかがわかる。回廊の右側にある文臣たちの筆頭は「ほう統」。三国志演義を題材にしているためか、浅黒い顔につくられている。
 回廊の正面にでる。中央に本来の武侯祠(正式名では漢照列帝廟)の主である劉備の像、右に関羽、左に張飛の小部屋がある。
 げ!とまず関羽の像を見て驚いたのが、関羽がキンキン、ゴールデン関羽になっていることだった。もともと神様扱いされていて、皇帝とおんなじかぶり物をかぶっている像だったけど、みごとにキンキンになっている。ううううん。中国人ってほんと、金が好きね。
 劉備はもともと顔が皇帝らしく金色になっていたので驚かなかったけど、なんと張飛までもゴールデン化していたのには唖然。
 そして、そして我らが趙雲は、武将側の筆頭にお座りです。前との違いはひげが白くなって、つまりよりじいさんっぽくなったこと(笑)。少し立派になった感じがする。幸か不幸か、趙雲はゴールデン化の影響はなかったよう。つきあたりの「前出師の表」はなんと工事中で非公開だった。残念がるのざわっち。
 ちなみに私はここだけは自分のペースで見たいと、有頂天になっていたので、初めて訪れるhagaさんや麻ちゃんへの解説はもっぱらのざわっちがしてくれていました。
 この回廊を満喫したあとは、いよいよ孔明さん像と再会。奇跡的に他の団体客に入られることもなく、回廊から遠目に浮かび上がる像がなかなか荘厳な雰囲気。神々しい、といった方がいいだろうか。孔明さんはやはりゴールデン化していて、お衣がきらきら光っている。前はこの像を守るガラスにヒビが入っていたのをよく覚えている。さすがに修復され、立派になったようだ。しかも彼を守るように侍している息子の諸葛せん、孫の諸葛尚も前より堂々とした感じ(彼らは蜀滅亡時に抵抗して討ち死にしたので、すごく悲壮感がある)。やはりゴールデン。
 蜀建国に功労のあった英雄と蜀滅亡のとき最後まで闘った英雄が手厚く祀られていることが面 白い。さっさと降伏してしまった不肖の2代目、劉禅なんて影も形もないのに対し、一家で自殺して最後まで降伏に反対した孫の劉じんの像はちゃんとあるのだ。このあたり庶民感情をよく反映している気がする。(だったらもう少し趙雲も尊重してよ・・)
 以前は30分ほどの見学時間しかかなく、ここまで見てあわてて売店で切り絵だけを買って帰ったけれど、今日は時間もたっぷりある。
 続いて奥にできたという「三義廟」へ。その途中の軽食屋さんで、それぞれの武将の名前のついたメニューを出している。趙雲は「趙子龍香鶏」。なんで鶏料理なのかは不明。あんまり意味はないと思うけど・・・
 三義廟はその名のとおり、劉備関羽張飛が桃園の誓いを立てたことを記念した像。さきほどの清代(康煕年間)に作られた塑像とちがい、こちらはわりと写 実的。ドラマなどに出てきた登場人物のイメージに限りなく近い。
 片隅に撮影用に?黒檀の椅子が3脚ある。ここで交代で写真撮影。なんでもあるなあ。
 庭に出ると、今度はこの3人をモデルにした石の像がある。こちらは観光客の記念撮影待ちでなかなか写 真をとることができない。なんとか1枚撮ったけど、ピンぼけだったのでもう1枚撮ろうとしたら、おばちゃんたちに「どいてどいて」と追い払われた。ちぇ。(中国人民はたいてい人物を入れた写 真を撮る)でも雨の中、再び順番待ちをして撮るほどのポイントではない気がして、撤収。
 ちなみにここはきれいなトイレ。ドアもあるし、水も流れます・・・
 お土産物屋さんもたくさんならんでいる。趙雲グッズを目をさらのようにしてチェック。目をつけたのが竹の皮でできた人形。「子龍の部屋」である人に写 真を提供していただいたもの。ほしいけど高い。380元というので、高すぎる、と抗議(というか実感)。結局250元まで値切る。もうちょい粘るべきだったか?他には趙雲のキーホルダー、それに切り絵。前に買ったのと同じ物と別 の模様。やばい、歯止めが利かなくなってきた。でもなかなか買えないもんね。
 小さな売店で小佳さんとのざわっちがお店の主人となにやら話し込んでいる。あとできいた話では、武侯祠には年間パスポートのような特別 なパスがあるのだけど、普通はなかなか手に入らない。四川大学の(2人もよく知っている)三国志好き留学生が手に入れたのは、このご主人が口をきいたからなんだそうだ。(武侯祠の年間パスなんてファンにはたまらん響きでしょ?)2人に四川語を教えていた。私はここで切り絵を何種類か、あと本を購入。これは小佳さん、のざわっちご推薦の本「神游三国〜蜀漢遺跡導游」。(趙雲の部屋で内容は少し紹介していますので興味があればどうぞ)12元。
 売店は蓮が群生する池に面していて、この眺めもなんだかほっとする。すこしたたずんでいると、麻ちゃんの携帯が鳴った。誰?
 どうやら電話会社の担当者?かららしい。用件だけかと思いきや、なかなか話が終わらない。待っていても終わらないので恵陵へ向かうことにする。
 恵陵へ続く道は竹林と紅い壁が続く。前回も強く印象に残った、蜀らしい美しい道で私は大好きだ。雨なのが残念だけど、おかげで観光客も少ない。
 携帯はなんだか身の上話になったみたい。中国って受信にもお金いるのに・・・ 「ツアーフォン、そんなにケチじゃないです。31日まで使っていいです、だって」(今日の夜10時に返す契約になっていた)
 さて、恵陵、つまり劉備さんのお墓なのだ。こんもりとしたお墓は土饅頭というより、草が茂っていて草饅頭という感じかな。ここが本来の「照列帝廟」の部分ということ。一周まわって、記念撮影。
 お次は前にはなかった三国文物陳列館、つまり展示館に入る。三国時代の時代背景を説明したいろいろなパネルや発掘された当時の農具や食器などが展示されている。一部は四川博物館(92年に行った)から移されているみたいだ。 各年代の女性の服装の変遷などもなかなか面白い。そして最後の部屋は、各国で三国志がどのように伝わっているか、という展示。もちろん注目は日本のコーナーで、日本で出版された三国関係の小説や本、雑誌などが並べられている。圧巻はなんといってもあの人形劇「三国志」で登場した川本氏の孔明の人形。この完成度の高さはきっと中国人も驚くに違いない。(この人形劇では趙雲は若者、という感じなんだよ)
 かなり満足して武侯祠での見学を終了。出口から出たのが12時。たっぷり3時間ほどかけたもんね。こんなことは通 常のツアーでは無理じゃわい。ふふふ。趙雲グッズも大漁で満足しましたあ。
 ここで昼食にいよいよ陳麻婆豆腐へ向かうことになった。聞けば小佳さんたちは青羊街にある2号店しか行ったことがないそう。ここは西玉 龍街の本店をめざすべし、ということで大学の寮に待機?しているるみちゃんを迎えに行くことに。麻ちゃんがやはりI社の事務所に寄って一言挨拶したいというので、とにかく2手に分かれる。四川大学が見たいと、shou-daiは小佳さんたちの車に乗ってしまった。しかしこの後るみちゃんをピックアップするとなると定員オーバーになるので、hagaさんは私たちと同行することに。
 タクシーの運転手に最初にI社があるビル、その後陳麻婆豆腐へ行って欲しい、という。陳麻婆豆腐は2店あるので、念のため地図を見せて本店の方を示したのだけど、運転手さんはろくに地図を見ようともせず「わかった、大丈夫だ」といって車を走らす。

成都の締めくくりは陳麻婆豆腐で

 5分ほど麻ちゃんを待って、陳麻婆豆腐へ。ところが車の方向がどうもあやしい。西玉 龍街だったら北東に向かうはずなのに、車は西に向かっている。もしかして青羊街の方の店に向かっているのでは??「運転手さん、陳麻婆豆腐は西玉 龍街の方に行って欲しいんだけど、この道でいいの?」
 「エ!そうだったのか!アイヤ。こっちじゃないよ」。あわてて右折し、少々遠回りにはなったけど、10分ほどで無事到着。(成都は、天府広場を中心に結構方向感覚がつかみやすいのだ。えっへん)
 店に入ると正面に「陳麻婆豆腐」の看板。前にきたときは確かこの店もっと殺風景だった。お昼時なので客も多い。「3人だけど、あとで4人くる。」と伝える。日本人だとみるや、ここのおばちゃん(小姐、という感じではないので)が奥に個室があるのでそこに行くか聞いてくる。「友だちが来て相談してから決める」といって、とりあえず空いた丸テーブルに座って待つ。hagaさんがトイレに行きたいというので、おばちゃんにトイレの場所を聞く。 「まっすぐ奥にいって、3階(三楼=サンロウ)」というので、「奥を行って3階らしいよ」と教える。しばらくして戻ってきたhagaさん、「3階じゃなくて2階でした」??単なる間違いだと思ったけど、しばらくたってわかった。おばちゃんは「シャンロウ(上楼=階段を上がる)」といったのだ。ただ四川訛でシャンがサンになってしまったというわけ。よく考えるとわかるんだけど、とっさにはなかなか聞き取れない。
 待ってもまだ四川組が現れない。そんな私たちにおばちゃんが「麻婆豆腐の素、買う?」と売り込んでくる。1箱8元で4袋入っているという。調子にのって4箱購入。他の2人もおみやげに購入。
 1時ごろ、ようやく4人がやってきた。結局そのままそのテーブルに座り、注文。麻婆豆腐はもちろんのこと、いろいろ豆腐料理が並んでいる。9年前どれもおいしかった重いではあるんだけど、メニューはわからん。楽山で食べた「一品豆腐」を発見。他におばちゃんお勧めの「鍋貼豆腐」(辛くない豆腐料理らしい)、空心菜炒め、麻辣湯を注文。
 麻婆豆腐はどうも(うわさには聞いていたけど)前に比べてマイルドになった気がする。パンチが前ほどないのだ。お台場にある陳麻婆豆腐のお台場店とそれほど変わらない。もしかして武蔵境「好好」のこだわりおやじの陳麻婆豆腐の方が、より正統派な感じ。ちょっと物足りなさもあったけど、辛いのが苦手な人もいるので我慢。
 鍋貼豆腐は不思議な料理。なぜかコンデンスミルクがそえられているのだ。四角い形の揚げ豆腐の上に丸いだるまの形をした揚げ豆腐。ちょうど座布団を敷いているみたいに見える。恐る恐るまずはミルクをつけずに食べてみる。豆腐っていうより、味のないあられのような感じ?やっぱりミルクをつけた方がおいしいのだ。不思議・・・
 会計をしてびっくり。なんと7人で合計88元。四川組の3人に「私たちがおごりますから」なんて大口叩いたけど、それでも1人22元なり。いろんなおしゃべりをしているうちに時間も過ぎ、いつの間にかあれほどたくさんいた周りのお客さんもいなくなっていた。とうとう照明が消され、お店の人のお食事タイム(!)が始まる。それでもクローズしないところがすごいよなあ。
 名残惜しいけど飛行機の時間もあるので、お店の前で最後の記念撮影をして、みんなとお別 れ。私たち2人だけホテルにタクシーで戻った。再見!!
 2時30分。すぐスーツケースをピックアップし、タクシーを呼んでもらい空港へ。大切な趙雲の竹人形は手荷物で持っていく(当然)。

待って待って待ち続けた広州便

 3時ごろ空港に着く。せまい空港は人で混雑していた。辛抱強くチェックインカウンターに並び、チェックイン。ようやく搭乗ゲートの前で待っていると「遅れる」というアナウンス。「・・・ったくもう」。こういうときって、することもなく暇。ちなみにすぐとなりに工事中のターミナルビルが見える。近いうちにオープンするに違いない。いきなり隣に新しいターミナルビルを作るっていうのもすごいなあ。どこかの国と違って土地あるなあ、住民の反対運動もなさそうだし。
 4時30分(つまり本当なら出発時間)、ようやく「・・・便、広州行き、3ゲートから開始搭機」のアナウンス。やったあ。ところが3ゲートの搭乗口に行くとどうも他のみんなの持っている搭乗券が私たちと違う。実は紛らわしいことに同時刻の西南航空の広州便の搭乗が始まったのだった。行きは西南航空の方が大幅に遅れたのに、帰りは南方航空の方が遅れるなんて・・・がっかりして再び引き返す。毎度のことだけど中国の国内線は「やってくれる」。なんで遅れているかは知らされないまま、延々と待つ。その間にお菓子のおみやげなどを購入。
 そこへ「南方航空の搭乗券を持っている人はサービスカウンターへお越しください」のアナウンス。なに?空港勤務の麻ちゃんにこういう場合、どういうケースが考えられるか聞くと「便のキャンセルか、さらに遅れるので何かミールクーポンを配るとか」。
 キャンセルになった場合、麻ちゃんはかなりまずいことになってしまう。彼女は休みの都合でどうしても31日には帰国しなければならないのだ。今日中に広州に入らないと明日早朝出発の帰国便に乗れない。彼女は成都から行ける他のルートを考えている。
 サービスカウンターへ行くと、紙切れが渡された。さらに別のカウンターに行くように指示。戻ってくる人を見るとみんなお菓子と飲み物を手にしている。これでとりあえずキャンセルではなさそうとわかる。列に並んで待ってもらったのが、雷おこしのようなお菓子と豆乳。このお菓子がなかなかおいしい。しっかし、こんなものでお茶を濁されても、という気にもなる。ただ行きと違うのは2人だから安心、という点なのだ。
 旅のメモをまとめたりして時間をつぶし、ようやく搭乗のアナウンス。(本当なら広州に着いている頃)搭乗口からバスに乗り、飛行機の下に。麻ちゃん、飛行機を見るなり「あ、777だ」。
 さらにラッキーなことに窓際2人がけの席だった。7時30分離陸。さらに私たちのサービスはなかなかかっこいい男性アテンダント(空中小姐<空姐>に対し、空哥というそうだ)で少しシアワセ。ヘッドフォンを渡されるとき指が触れてしまい、幸福感一杯。しかしぶっきらぼうにテーブルに食事をおいたりしてサービス態度はちょいと問題あり。まあ、中国では普通 のことではあるが。本当なら・・・広州で夜の飲茶でもしようと思ったのに。機内食は中華風カレーライス。まずくはないけどおいしくもない。ああ、飲茶が・・・
 さすが最新の777なので、個別にテレビモニターがある。中国映画でなかなかおもしろそうなのがあって一瞬喜んだけど、広州行きの便はあまり選ぶ余地はなく、藤原紀香主演のアクション映画を見る(麻ちゃんは国際線で見たそう)。大して面 白くもないけど、一応上海が舞台になっている。セクシーカットもあり。それなりにのめり込んでいると、ぶっちり画面 が切れた。クライマックスシーンだったのに、着陸態勢に入ったのでビデオはおしまい、という悲しい結末(結局、結構楽しんでいたんですねえ)。

Guangzhou 広州 タクシーとバトル 第1ラウンド〜乗り場編

 こうして広州に着き、空港から出たのは夜10時すぎ。結果からみれば、あのあとみんなで杜甫草堂へも余裕で行けたのである。くやしい。しかも広州もしっかり雨。
 雨の中、タクシー乗り場にスーツケースを引っ張って歩く。乗り場の先頭で待っていたタクシーに「中国大酒店に行って」というが、運転手は首を振る。ドアも開けようとしない。他のタクシーにも声をかけてみるが、首を横に振るばかり。完全にみんなグルになっている。なんなんだあ?しかも他の客はすんなりドアをあけてもらって次々と乗り込んでいく。
 どうもスーツケースを持った日本人2人、いいカモだと思われたよう。途方に暮れていると運転手が何人か降りてきて、「80元でどうだ?」という。だんだんむかつきもピークだ。何が80元だ。麻ちゃんによると20元ぐらいでいける距離だそう。「何言っているの!そんなに高いわけない。だいたい20元ぐらいなんでしょ」というと奴らは苦笑する。「そんなに安いわけないだろう。50元でどうだ?(広東訛りの北京語)」ばーか。絶対そんな値段で言ってやるもんか。「そんなにイヤなら道で(タクシー)を拾え」とか、「40元でどうだ」とか。ムカムカ!! 「私たちはメーターで行くの!」(完全に日本語で叫ぶ)
 とうとう30元で行く、という運転手が現れた。その時、前のタクシーに若い中国人カップルが乗り込もうとした。すかさず麻ちゃんが英語で「すみません!私たちをチャイナ・ホテルまで乗せていってもらえませんか?」と助けを求める。彼らは一瞬戸惑ったものの、私たちをそのタクシーに乗せるべく交渉してくれる。
 そこへ公安のお兄さんが現れた。
 「どうしたんだ?」ここぞとばかり、たぶん文脈めちゃくちゃな中国語で「タクシーで中国大酒店に行きたいが、誰も乗せてくれない」と哀訴。公安のお兄さんは広東語でその運転手を叱りとばし、ちゃんと乗せるように指示してくれた。ふてくされて運転席に戻ろうとする運転手。うん?スーツケースをどうするのだ!「ちょっと、後ろのトランク!」というとようやく開けてくれた。うん?微妙な間。動こうとしない運転手。なんだ、こいつ自分でトランクに入れろ、というの?冗談じゃないよ、もてるわけないじゃん。その場を離れようとしていた公安のお兄さんに再び哀訴。「荷物を入れてくれない」。また運転手に指示して、本当にしぶしぶ2つのスーツケースをトランクに入れた。まったく、タクシーに乗るのに雨に濡れながらここまで苦労するとは!!広州だいっきらい!
 心配そうになりゆきを見ていたカップルに「もう大丈夫、ありがとう」とお礼をいう。こうしてようやく車に乗り込んだ。

タクシーとバトル 第2ラウンド〜車内編

 ところが発車してふっと気が付くと、メーターが倒れていない。ちょっと強い調子で「メーター!」と促す。「はあ?」なんてしらばっくれる運転手。いよいよむかついて、 「監督電話に電話するぞ」(東京で言えばタクシー近代化センターのような苦情受け付け電話。たいていの中国のタクシーの座席に貼ってある「お客様への注意」などに電話番号が書いてある)といいながら、座席のシートに書いてあるその電話番号を読み上げながらメモしてやる。「電話するだって?」と運転手。無視して大きな声で「8、6、6、6、1、3、1、4」(この番号本当です)。続いて助手席の前にある運転手のプレートから車のナンバー、運転手の番号?を読み上げる(名前までは暗くてわからない)。「AのC1271。・・608364。建進公司」。ふふん、もちろん電話する気はなくて、単なる脅しなんだけど、効果 は抜群でさすがに運転手は黙ってメーターを倒した。
 しかし空港での示し合わせたような乗車拒否といい、この態度といい、カモにされる日本人、多いんだろうなあ。確かに日本円では何百円の話なのだけど、次に来る日本人のためにも闘うべきと思い、やってしまいました。中国の悪質タクシーとの戦いはこれで2回目。多少、日本人はおとなしいカモ、という固定観念をうち破れたでしょうか?
 ホテルに着くとメーターは17元(最初から倒していればもう少し高くなったのに)。しっかりお釣りもいただきました。最後に麻ちゃんがクセで「謝謝」といったので、「お礼をいう必要なんかないよ」と指導しちゃった。

5★の威力  

 中国大酒店(チャイナ・ホテル)はマリオット系列の高級5ツ★(今回初)。ロビーも高級感あふれている。フロントにはずらりと服務員(という中国語は似合わないような)が並んでいる。
 ここで2人で1泊、1人で1泊するのだけど、やっぱり部屋は移動しなければならないのだろうか。(価格は同じ)「そんなことは言わないでしょう。じゃないとファイブスターが泣くよ」
 結局、とってもすばらしいビジネスツインルームに続けて2泊できることになった。これで広州の印象、少しアップ。麻ちゃんの関係で予約してもらったので680元。(一人だと高いけど・・・)
 こんなこみいった用件もスムーズに処理して、よどみのない英語で説明をしてくれる。部屋はこんなに広い!残念ながらこの時間では麻ちゃんはまさに寝るだけ。ほんと、もったいないな〜。
 麻ちゃんがお風呂に入っている間、隣の東方賓館に泊まっているはずの土屋先生に電話をすることにした。先生の名前の中国語読みがわからないので英語で呼び出しを頼む。やたら時間をかけてなんども調べてくれけど、該当する名前の宿泊者はいないという。予定を変更してまだ広州には戻っていないのかな?仕方がないので明日連絡をしてみよう。
 麻ちゃんの最後の夜だけど荷造りをしていたらけっこうな時間になってしまった。今日もいろいろあったけど、明日は無事に麻ちゃんが帰国できますように・・・   

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