楽山大仏見学


8/24 成都-楽山 Chendu-Leshan 
  朝食はバイキング方式。2階でとる。なかなかにおいしい。今回中国に来てまともに食事をしたのははじめて。
 8時に車が来る、というのでそろそろロビーに降りようとしたとき、李さんから電話。「30分ほど遅れるので部屋で待っていてほしい」とのこと。うあん。仕方がないのでこの時間を利用して四川大学の小佳さんに連絡する。寮の直通 電話にかけてみるが留守のようだ。同じく麻ちゃんが連絡を取る必要がある某駐在員事務所へもTEL。今日は留守らしい。私の方もある駐在員事務所のY氏に電話をしてみる。話を聞いてみるとその方の時間がとれそうなのは今日の夕方なので、楽山から帰ってからまた連絡してみることにする。事務所はホリディインにあるらしい。李さんから再び電話。「すぐ行くから」という。「すぐってどれくらい?」「5分ぐらい」。しかし結局車と李さんが到着したのは9時30分。そば屋の出前か?「馬上=すぐ」という言葉はくせ者だ。しかも北京語の発音「マーシャン」と違い、「マーサン」と彼らは発音する。
 車はさんざん昨日麻ちゃんに車種をどうするか聞いていたらしいけど、2人だし800元より高くなるのはイヤなので、ふつうのセダンタイプにした。車は十分満足できる快適なもの。運転手は李波さん。それに高速だ。前に峨眉山に行ったときは一般 道で4時間ぐらいかけて行ったなあ。早い早い。
 途中鮮やかな緑色の景色が広がり気持ちがいい。山の間を縫うように走る。途中、李さんが「ほら!周りは全部茶畑だよ」と指を指す。すごーい。両側ともびっしり茶畑が続く。四川は緑茶の一大産地でもあるのだ。四川のお茶も楽しみだなあ。

楽山 Leshan  本当にでかい大仏だあ!

 高速を降り、しばらく楽山の街を走って、大きな橋を渡る。流れるのは岷江。しばらく走って駐車場に着く。11時だ。2時に戻ることにする。車のナンバーを控え、李さんに私たちの携帯の番号をメモして渡す。
 入り口へ入ろうとすると、周りからガイドするという売り込みの人がたくさん寄ってくる。相場は20元らしいが、聞いてもたぶん理解できないだろうから「不要」と言って断る。それでもあきらめない人もいる。さらに「私たちは日本人だから聞いてもわからない。だから要らない」と言っても「聞いてわからなければお金は返すから」。しつこいなあ。だったら最初からあきらめればいいのに。ようやくガイド志願者たちを振り切って入場。
 ちょっとした小高い丘になっているところを登る。これは九寨溝のいい練習になりそうだ。お寺などを経てようやく大仏の頭部、右側に出る。はあ、でかい。柔和と言うか、のっぺりした表情はどこかユーモラスでもある。やはり、と思うのは展望コーナーには写 真を撮ろうとする中国人でいっぱいなこと。で、例によって人が入ると写真を撮らないので、一人の写 真を撮るのに時間がかかる。また順番など有名無実化しているので、タイミングが悪いといつまで経っても写 真を撮ることはできない。ここではみんな大仏の顔に触っているかのようなポーズで撮るのが定番のようで、位 置を決めるのにもひと騒動だ。やれやれ。
 反対側に回るとなぜか人は全然いない。木があるから人気がないのかなあ。でもこっちからの方がのんびり写 真は撮れる。
 そばに鐘突堂がある。「ついてみたい」と麻ちゃん。そこに机を出してお兄さんが座っているので、聞いてみると、ついてもいいという。 お金もいらない。結局このお兄さん、ただの見張り?かなりヒマな仕事だ。ここでお兄さんからこうやって持つんだ、と指導がある。「ぼーん」わりと中途半端な音。
 再び先ほどの混雑ポイント、大仏の右側にもどる。ここから大仏の足もとまで降りる急な階段がある。途中には4人までという人数制限をしている撮影ポイント(無料)があって、ここからなら順番を待てば大仏とのツーショットが撮れる。
  ようやく大仏の下側に。足もばかでかい。足の部分に乗るのは有料のようで、写 真を撮る中国人でいっぱい。ここを見ても通路は一方通行。ふたたび今度は左側にある急な階段を登るしかない。私が先に歩くけど、麻ちゃんけっこうきつそう。私は山登り仲間から比較的上りには強い、といわれているのだ。しかしなぜか彼女は「はる姉のふくらはぎ、しまっている!」と妙なところで関心している。彼女はふくらはぎフェチなんだそうだ。ううっっむ。と、彼女がひいこらいっているとき携帯に電話がかかる。彼女のおそれていた仕事のトラブル関係の電話か?と思ったら昨日の「親切な郭くん」だった。英語でやりとりが続く。彼は心配でかけてきてきたらしい。今日は順調に楽山見学をしていることを伝える。途中、私にかわったので私からも昨日の親切ありがとう、とお礼をいう。少し緊張しているようだった。もう一度麻ちゃんと話したいか聞いたけど「いい」というのでそのまま電話を切った。
 展望台のようなところでよくみると、カギがいっぱいかけられている。確かガイドブックに載っていた、恋のおまじないなんだそう。確かにカギには恋人たちの名前が刻まれている。「じゃあ、一人でやれないの?」でもカギを彫るおばちゃんの机には「財運」「家内安全」とあるので1人でもいいみたいだ。しかし圧倒的に恋のおまじない。 麻、空しくなり断念。
 さらに進むと庭園のようになったところがあり、茶館もある。さすが地元の銘茶、「竹葉青」がおいてあって、ちゃんと「明前」「明後」と分かれて値段もうんと違う。ちょっと心ひかれたけど時間も限られているので出口へむかう。
 さきほど通ってきたお堂の横に団体客用の駐車場があり、そこを抜けると出口と思ったら、仏塔の前に出た。さらに広場になっているところへ進むと展望台になっていて、岷江と大渡河の色が違うのがよく見える。ちなみに九寨溝はこの岷江のずっと上流にある。この河をさかのぼっていくわけで、その「終点」をこうして眺めておくのもいいものだ。地元出身の有名人、郭抹若の銅像も立っている。 
 さらに下るとようやく先ほど私たちが登ってきた入り口へ。車に戻るまではもう少し時間があるし、この際できれば船に乗って大仏の全景を拝んでおきたい。船着き場は近く、とさっき李さんが教えてくれたけど・・・
 よくできたものでどこからか客引きのおばちゃんが現れ、「船?乗る?20元だよ」という。「船って船着き場はどこなの?」「近いよ」。「私たちは2時にもどらなきゃならない。30分しか時間がない」という。おばちゃんの言っている言葉はとてもわかりにくい。最初は広東語でも話しているのかと思った。が、なんだか、30分ぐらいで行って帰ってこられる、船着き場までは輪タクで行けるといっているらしい。このおばさん、船の客引きなのか、輪タクの客引きなのか?2元で行くという。なんと輪タクの運転手(っていうのかな?)は女性だ。見ると後ろの別 の輪タクにはさっきのおばちゃん。
 観光船乗り場は1キロ弱、といった感じだったが、着くと長蛇の列。これにはおばちゃんもひるんだ。待つ時間はない。そしたら「小さな船がある、30元だけど」すぐとなりに別 の切符売り場がある。そっちは要するにモーターボートでいくらしい。ただチャーターすれば(つまりそれなりのお金を払えば)すぐ乗れるのだが、そうではないと定員になるまで出航しないようだ。さいわい、そこにタクシーで4人のグループがやってきて、ボートはすぐに出発することになった。
 モーターボートは速い。だけど揺れる。大きくまわって対岸に近いところでとまる。後ろを見て、と運転手(っていうのかな)が「後ろを振り向いて」という。遠くのシルエットは大仏が横たわっているようにも見える、ということらしい。ふたたびボートは動きだし、あっという間に大仏前についた。ここで少し停まって写 真撮影などの時間になる。希望者はポラロイドで撮る、という。すると中の一人の女性がやる、といい、ポラロイドで撮影。私たちは当然自分たちのカメラでとりあう。ただしかなり船が揺れるので撮るのはなかなか難しい。しかし川側から見る大仏はなかなかの迫力。大きさがよくわかる。さっき、私たちが降りた急な階段はまさに人の列が上から下まで連なっている。少し時間が遅ければ大変なところだった。さて、ポラロイド料金はなんと80元。あまりの高さに撮られた女性も驚いていた。頼まなくてよかった。

絶品豆腐料理を味わう!

 20分ほどで戻る。 帰りも途中で輪タクに乗る。駐車場に戻ると、李さんが現れた。「お腹減った。このあたりにレストランはないの?」「いいレストランはない。このあたりはだめ」。そうか。(実は李さんには計画があったよう)。仕方がないので車に乗る。
 再び橋を渡り、楽山市内へ。するとどうしたわけか、ある建物の前で車を停める。なんだろう?と思っていると、麻ちゃん。「あ!このお店・・・」実は彼女が中国通 の元上司から推薦されていたおすすめレストランだったのだ。名を西[土覇]麻辣豆腐大酒店という。私は成都にあるものばかりと思っていたら、意外にも楽山だった。「もしかして、このお店に入ろうとするのかな?」。もしかしなくてもそうだった。李さんは得意そうに私たちを案内する。
 この店は豆腐料理で有名な名店。彼は楽山に客を連れてくるときはいつもこのお店を勧めるのだそうだ。麻ちゃん、大興奮。おすすめの「小指ぐらいの大きさの豆腐がおいしい」と聞いていた「翡翠豆腐」(15元)がちゃんとメニューにあったからだ。他に李さんも推薦の「一品豆腐」 (40元)「灯籠豆腐」(20元)を注文。ここは百何種類もの豆腐料理があるそうだけど 一番の名物料理は「一品豆腐」。日本でいうと寄せ豆腐のようなもので、豆腐には魚のすり身が入っていると か。上部の豆腐を崩すと中 はきのこやタケノコななどがたくさん入っている。それらの具と豆腐、そしてあっ さり味のスープと一緒に食べるのじゃ!豆腐の濃厚な味わいが楽しめる、まさに豆腐の王様という感じ。「翡翠豆腐」の色は青菜などの野菜で色づけされた天然のもの。こちらも豆腐 のおいしさが口いっぱいにひろがる!!。「灯籠豆腐」は湯葉を灯籠の形にしてたもので、濃厚な味付け。ごはんにもよく合う。
 なんでもこの豆腐はあの諸葛亮にまつわるいわれがあるとか。マネージャーから一通 りの説明を受けたのだけど、彼の四川語についていけず、理解できたのは四川は山がちで蛋白源に乏しかったため、栄養豊富なこの豆腐が 考え出された、といった要旨だけだった。ちなみに玄関にはその由来を描写 した絵が かかっている。 (店の様子は別サイトで紹介予定)。
 「辛くないでしょ?日本人にも大丈夫」と李さん。ちなみに彼は四川人には珍しく、辛いのは苦手ということだった。だから麻婆豆腐は外では食べず、食べるときは自分で作るそうだ(結局食べることは食べるのね)。
  「さあ、成都へ戻ろう!」大満足して楽山を後にする。李さんに成都でホテルに帰る途中、I社の現地事務所があるビルに寄ってもらうよう頼む。途中、うっすらと峨眉山の稜線が見える。「あれが峨眉山だよ」と麻ちゃんに教える。こんな天気なら登ってもあんまり眺めはよくないだろう。あとはまたいつの間にか眠りに・・・

成都 Chengdu 目立たなくなった毛主席像に成都の発展を実感

 起きると成都。車はオフィスへ向かう。ケンタッキーのあるビルだ。 オフィスに行くとやはり目当ての方は外出中なので、麻ちゃんは手紙と日本から持ってきた「羊羹」を渡してもらえるよう頼む。
 そのあとホテルに戻りY氏に電話してみるが、すでに5時すぎ。今日はもうすぐオフィスを出るということで会う時間はとれなさそうだ。日本から訪問団がきているということで応対にお忙しいようなので、電話で失礼する。失礼ついでに、ネットでも紹介できるようなおすすめレストランを聞く。そこで出たのは「銀杏」という四川料理のレストラン。少し高めだけど必ず満足できるらしい。「ただ予約は一刻も早く」とのこと。とはいえ、明日みんなが揃ってからでないと決められない。それと、三星堆へ半日車をチャーターして500元というのは相場、ということだった。
 さて、一休みして周辺の探検にでかけることにする。まずはこのあたりのランドマーク、天府広場の毛主席を拝みに行く。9年前はえらく目立っていたけど、今は本当に周りの高い建物に圧倒されている感じ。途中、なかなかいいセンスの櫛屋さんを発見。さらにおなじみの天仁茗茶発見。ついつい「クセ」で入ってしまう。前に買っておみやげ用にした「八宝茶」やお茶の飴、お茶でつけた梅など、次々と試食して買う。そうだ、私は今回「茶盤」(工夫茶を入れるときに便利な、すのこ状のもの)をゲットするのが目的なのだ。ここにも日本から見れば手頃な値段の茶盤が何点か置いてある。すごく迷ったけど、成都で早い時期に買うとあとでかさばって大変なので、あきらめる。すべては広州だ。茶壺は日本のより大きめで気に入ったサイズ、デザインがないのでパス。
 その後、百貨大楼や地下にある「夜市」を見る。衣料品店とVCD店が多い。あるVCD屋さんでホアン・レイくん主演の大河ドラマのポスターがあった。思わず反応すると、お姉さんがさかんに営業をはじめる。が、パス。再びホテルに戻り(市街にあると便利だねえ)夕食の相談をする。麻ちゃんはそれほど食欲はない、とのことなので彼女のリクエストで、「龍抄手」という有名なワンタン屋にする。ホテルからもそれほど遠くはないようだが、歩くと少しありそうなので、楽山でも世話になった輪タクを使うことにする。ホテルの前にはタクシーの他、輪タクも結構客待ちをしている。交渉すると5元だという。都会価格なのか、相場もわからないので素直に言い値で乗った。乗りながら「このおじさん、いいふくらはぎしている」と麻ちゃん。「ふくらはぎフェチ」大喜び。
 1階はすぐ食べられる、という。確かにはじめに食券を買う大衆レストランのノリ。私たちは20元のセットメニューを注文。すると小皿の料理がワサワサと出てきた。ワンタンはラー油と辛い唐辛子の粉がかかっている。この旅初の「麻」の辛さを体験。この辛さがまたいい。タンタン麺も当然辛い。よく味がわからない料理もあったけど、だいたいは満足できた。20元というのも気に入った!
 レストランの前の交差点で客待ちしている輪タクが何台かあったので、ホテルまで行って欲しい、と交渉。ところが値段は6元だという。行きが5元だったというと、大きな通 りを右折し、横断しなければならないので6元と譲らない。それでも麻ちゃんが5、5、と手を広げておじさんにほほえむ。結局5元で交渉成立。確かに行きと違い、帰りは大通 りの右折も2回あって大変そうだったけどね。
 ホテルに戻り、ようやく小佳さんたちと連絡がつく(私は部屋番号を間違えて電話していたらしい。麻ちゃんがかけるとすぐつながった)。明日いよいよ大邑へ行ってくれるという。そしてるみちゃんに麻ちゃんと一緒に三星堆に行ってくれるよう、なかば強引に頼み込む。
 続いて昨日のタクシーの運転手さんにポケベル。といってもやりかたがわからない。最初の5桁を押すと、女性の声がした。早口でよくわからなかったけど番号は何?と聞いているようだったので、続く5桁の番号を読み上げる。「それであなたの番号は?」みたいなことを聞かれたので(ホテルだと内線とかややこやしくなるので)パニックになりながらも携帯の番号を伝える。「わかりました、お待ちください」と言われたのでホッとして電話を切って待つ。するとほどなくして携帯に電話がかかってきた。
「ウェイ?あんた誰?」(なぜか男性の声だ)「ウェイ?ニーハオ、私は龍偉さんに電話したんだけど」「 ハハハ、龍偉は僕の妹だよ」「え?妹?」ここで事情を話す。彼は必ず妹に伝えるという。 明日、8時にホテルまで来てくれるそうだ。こうして第2日目が無事終わった。

←インデックスへ戻る  ←前日へ戻る    翌日(大邑訪問記)へ→