12/19 ちょっとミラノに寄り道

ミラノのドォーモ前

Aix en Provence エクス・アン・プロヴァンス
 まだ4時台。寝た感じがしない。早朝、というより夜中だね。山登りで時々早朝に起きて意識のないまま重い荷物持って出かけるけど、そんな感覚。ホテルのチェックアウトはすごくスムーズ。ここはサービスがちょっと事務的だけどしっかりしているわあ。時間通 り、タクシーも迎えに来る。結構若いお兄さんだ。
 もちろん真っ暗なのであまり景色を楽しむことなく30分ほどで到着。370F。マルセイユよりは若干高い。ちゃんとレシートをくれた。
 空港でアリタリアのデスクを見つけたので聞いてみると、ここはチェックインカウンターではない、あっちだと言われる。よく見りゃなるほどそうだ。2人ともまだ寝ぼけているようだ。
 ようやくカウンターを見つけ、チェックイン。私のスーツケースが21.5Kg、naoさんのが24.5Kg。小さい飛行機だし、厳しい航空会社なら超過料金を取られても文句はいえないのだが、そこはラテン系。荷物はこのまま成田まで運ばれるという。祈るような気持ちで荷物を見送る。ところでミラノのトランジットの時間を利用して街に行けるか聞くと、「別 に、ご自由に」という反応。あ、そ。搭乗ゲートのベンチに座ると6時。寝不足ですごーい不機嫌である。
 時間よりちょっと遅れて搭乗開始。するとさっきチェックインカウンターにいたお姉さんが案内をしている。朝が早くて人材不足なのか?
 ほぼ時間通りに離陸し、8時頃着陸。この間の記憶はあまりありましぇん。これが往復乗ったちっこい飛行機。 ところで空港からみるアルプスの山(名前はわからん)が朝日を浴びてまさにバラ色に染まり、きれいだった。唯一の記憶・・・
 やっぱり国内線と同じノリで出入国の検査もないまま、外に出た。時間もほどほどなので、もうミラノ市街に行くしかない。あまり予備知識がないが、ドォーモまで地下鉄に乗り換えて3つめ、ということは把握している。空港で残ったアメリカドル(なぜか持っている)をイタリアリラに替えると、天文学的なリラになった。大したことはないが・・・100リラが約5円だから・・・??。すぐにはフランからリラに頭が切り替わらない。EURO導入が待たれます。
 ミラノの市街までは「マルペンサ・エキスプレス」という電車がでている。これは事前にインターネットで調査済み。アリタリアの乗客は割引料金になることも調査済み。前回私たちがイタリア旅行をしたときはミラノはパスしたから本当に初めての街だ。でも一度行った国だけに多少「感覚」はつかめる。
 空港のエスカレータを降りるとすぐ乗り場。アリタリアの専用カンウンターがあり、そこで飛行機のチケットを見せる。「片道8000リラ」。一瞬、8000リラって言われても札が見分けられず、100000リラ出そうとすると、「ノー、ノー」。まったくこの人たちどこの田舎ものなのかしら?という感じであきれられた。だってちょっと前までフランスだったんだもん。だいたい400円ぐらいね。
 8:45発の電車に乗る。ミラノ・カドルナ駅には9時半に到着。電車の中で会話集から最低必要なイタリア語を復習。地下鉄に乗り換える。1500リラ。地下鉄は通 勤ラッシュですごい人。これだけの人をみるのは久しぶり。いや〜ミラノって都会だなあ。プロヴァンスにいたから余計感じるみたい。 3つめで降りてDUOMOの案内板を頼りに階段を上る。
  上ると目の前にでっかいドォーモが現れ、思わず歓声をあげたくなる。いくつもの尖塔を持ち、威圧感のある巨大な建物の迫力にしばし見とれてしまう。 ちょうど朝の光があたり、なかなか幻想的だ。ミラノ1の観光名所だからあちこちで記念撮影をする観光客がいる。私もどこの国か不明だけど中年夫婦にシャッターを押して、と頼まれた。ところでミラノってやっぱり少し寒い。
 北側に立つガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世もなかなかの迫力で、広場にある巨大なツリーとよくあう。撮影を終えてnaoさんと分かれる。11:45分、ミラノ中央駅で待ち合わせることになっている。彼女はルイ・ヴィトンのお店に例の財布を求めて行くのだ。私はドォーモ内部へ向かう。中は荘厳な雰囲気で、イタリア人たちはみんな十字架を切ってから歩き出している。あまりにもひろくてどこが何なのかわからないが、とりあえず遠くに見えるステンドグラスをめざして内部を進む。ステンドグラスの下には日本人観光客の団体が。ちょうどガイドさんがステンドグラスの説明をしおえたところのようだ。残念。「はい、みなさんここからは自由行動にします。10:20にスカラ座の広場に集合してください」。自由行動ったってたった20分じゃん。広場に歩いていくだけで終わっちゃうのでは?と老婆心。つくづくツアーって私には合わなそうだと思う。
 外に出て、今度はエレベーターの案内板にそって窓口を探す。ところでイタリア語の方が読めば通 じる、って感じていいなあ。 ほぼ建物の裏側に位置するエレベーターは9000リラ。あっという間についた。エレベーターを出たところから眺めただけでも感動したが、本当はまだまだ先があり、どんどん歩くとちょうどドォーモの正面 に出る。さらにそこから階段を登り、屋根の部分に出る。本当に石の屋根のてっぺんの部分を歩くのだが、とくに手すりはなく、足を踏み外したら20、30Mは下に滑りそう。 そこには金網が張ってあるので最終的に落っこちることはないだろうけど、高所恐怖症のnaoさんだったら絶対登れないだろうな。途中、なんだか懐かしい言葉を話す親子連れが。北京語だ。どうやら留学生かなんかの息子が両親をつれて観光しているよう。写 真のポーズのしかたがいかにも中国人なのでおかしい。
 とにかくミラノの街が一望でき、気持ちがいい。遠くアルプスの山も見渡せる。やっぱり大都会だ。下にいるときは気が付かなかったが、いくつかの尖塔は修理中だ。
 下に降りるエスカレーターは係のおじさんと2人。日本語で「ヨカッタ?」と聞く。とっさにイタリア語でどういえばいいか出てこなくて、日本語で答える。 英語でおじさんは説明する。「階段だと20mしか登れない。エレベーターは40m。だからエレベーターがいいんだよ」なるほど。「グラッチェ、チャオ!」といって別 れる。やはりイタリア人は人なつこいのだ。
 もうひとつの目的はガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の中にあるサッカー・グッズショップ。発見したけど、どうも私の考えているノリではないよう。ウェアとかシューズなどが主体でミーハーな応援グッズ、小物類はないのだ。プレーはよく知らないけど顔がスキ、という理由でnaoさんは今、ACミランに所属するレオナルドのファン。もし写 真でも売っていたらお願い、と言われていたけどそんなものはないみたい。だいたいウェアなんてさあ、小さいサイズなさそうじゃない。そこまでセリエAでひいきチームがあるわけでもないし。 で、ちょっとのぞいてすぐ退散。
 念のため、そのあたりの露天のおみやげ物屋さんをのぞいてみるが、そういうミーハーサッカーグッズはないようだった。ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世はあのプラダもあり、周辺には日本人観光客がウヨウヨ。あまり興味もないので他の店は特にみなかった。
  さて、11時をすぎた。朝からちゃんと食事をしていないのでお腹が減った。ちょうどガレリアの中に「バーガーキング」がある。中で食べようかと思ったけど、なんと日本人のおばちゃんグループがいる。私には天敵なので(過去のイタリア旅行、パリ旅行で図々しくも礼儀を知らないおばちゃんグループに何度も遭遇。詳しくは各旅行記を見てね)、大事をとってテイクアウトにする。
 ドォーモ広場で食べようと思ったけど、座る場所がない。考えて結局駅に向かい、アリタリア利用者用の待合室で食べることにする。
 帰り、切符を買おうと思ったけど、有人の切符売り場が見つからない。だいたいいくらなのかもわからないのに〜とあせるが、冷静になって自動切符販売機にトライ。なんかエリアの地図とかある〜。結局そのエリア別 ではなく単に一番安いシンプルな切符でいいことがわかり無事購入。
 ちょうど地下鉄が行ったばかり。5分ぐらい待って次の電車に無事乗車。待合室は人も少なく、イスに腰掛けてハンバーガーの包みをあける。げ。ソースが包みからかなりしみ出していて、包みが破れつつある。それに普通 日本で食べるハンバーガーの2倍ぐらいの大きさ。そういえばMINIというのがあったのはそのためか? 包みが破れそうなので大きい上にすごく食べにくい。ただお腹が減っていたからか妙においしい。そのうちnaoさんがやってきた。無事合流。
 あれほど求めていた財布はやはりなかったという。全世界的に売り切れのようだ。早めに駅に戻り、写 真をとったりしていたとか。
 11:50の電車に乗って一路空港へ。ハンバーガーをnaoさんにもお裾分け。わけてもすごい量 。12:30着。こうしてミラノのお散歩終了。
 チェックインもないし、さっさと出国手続きをして免税店をブラブラ。行きにさんざん見たので特に欲しいものはないが、3日後に予定されている宴会のために、パルメザンチーズの固まり500gを購入。25000リラ。ここは 搭乗券をレジに通して、買ったものの明細が搭乗券に印字される。チーズ500gってちょっと恥ずかしい。
 搭乗ゲートでひたすら搭乗を待つが、あらかじめ言われていた時間になっても一向にはじまらない。そのうち日本人の男性職員が日本語で搭乗まであともう少し、というアナウンス。結局搭乗が始まったのは出発時刻になってから。当然離陸も遅れてミラノを飛び立ったのは3時近くになった。
 帰りの席はちょうど機内食などを入れたキャビンの横。若い男性乗務員はなんだか鼻かぜのようで動きが妙に鈍い。「あーもう、こんな面 倒な仕事たまんないぜ〜」という感じで時々壁にもたれて休んでいる。客に見られようとお構いなし。さすがラテン系。その分他の人、とくに日本人スッチーが大忙し。
 ワインは行きと銘柄が違い、行きの方がおいしかった気がする。とにかく帰りはサービスも「主張したものがち」状態。飲み物などまわってくることは絶対なく、飲み物が欲しかったら自ら出向き、コップに入れてもらうしかないのだ。さすがラテン系。 幸い私たちは隣だからいいけど、水分不足で話題のエコノミークラス・シンドロームになるぞ。 naoさんは機内の免税品を買った(フェラガモのネクタイが確かに5000円は安い) のだが、売り場は大混乱で、現金で購入した人のおつりが足りなくなり、日本人スッチーが立て替えていたという。(その後私は2人の日本人スッチーがカーテンのかげで「どうでもいいけど、私のお金返してくれないかな〜」と嘆いていたのを聞いてしまった。さすがラテン系。)
 すごかったのはわりとベテランらしきイタリア人男性乗務員が 、プラスチック製のコップを集めてゴミに入れようとしたとき。バラバラに集めてそのまま入れようとするので、かさばってゴミ箱に入らず、大きなペットボトルでガンガン!と無理矢理押し込んでいた。
 「あんなことしなくても普通に重ねて入れればちゃんと入るだろうに」と2人で言い合っていると、そこへ同じく日本人スッチーがコップをきれいに重ねて大量 に運んできた。 何の苦労もなく、すっとゴミ箱に入れて去っていった。これには大ウケ。きっと日本人スッチーはいろいろ大変なのでしょう。ご苦労様です。がんばりまりましょう、ラテン系。
 ところでその席からは映画を見ようにも遠すぎる。しかも前の座席と座席の間でしか見られないこともあり、断念。もともとあんまり面 白そうなものはやっていなかったけど。眠たくても熟睡できず、起きていても退屈。ちょっとこのあたり問題だ。 行きと同じように、大胆にも?アンケートを実施していて私も用紙を渡されたけど、面 倒なのでパス。とにかくさっさと着いて欲しかった。
 結局約30分の遅れで到着。なかなか出てこなくてちょっと心配したスーツケースも無事ピックアップ。ところで、私たちが通 った税関のとなりに立っていた係官は、確か雲南旅行で私たちに「預かってきたものはないですか」などという質問をした人だった。イタリア(フランス)帰りだとそういう妙な質問もないね。
 荷物を託送にして、行きと同じく京成の特急で帰る。naoさんは千葉県なので当日自宅に着くそうだ。いいなあ。ああ、帰ってきてしまった、というのが2人の共通 の思い。またどっか行きたいな。
 で私は池袋のデパートで「崎陽軒のシュウマイ弁当」を買って帰ったのでした。めでたし、めでたし。

今回も多くの人に助けられいい旅ができました。どうもありがとうございました。
そして最高(最強?)の旅のパートナー、naoさんありがとう。

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