12/17 エクスで過ごす日曜日・市場が面 白い!

エクス・アン・プロヴァンス
Avignon アヴィニョン
 朝。5時30分にモーニングコール。やはり昨日の彼による肉声コール。当たり前だけど本当に眠い。昨日の夜、買っておいたパンをなんとかほおばって準備を進める。
 下に降りると彼がいる。naoさんが(結局飲めなかった)アリタリアでゲットしたワインを2本、プレゼントするととてもうれしそうだった。スーツケースを転がして広場に出て、電話ボックスの近くに立っているとしばらくしてタクシーが現れた。やっぱり50F。荷物付きの基本料金みたい。
 

Avignon-Aix en Provence アヴィニョン-エクス・アン・プロヴァンス
 誰もいない待合室で待つことしばし。お化け?の仮装をしたナゾの若者3人組が現れる。何者だ?しばらくしてバスが登場。体格のいい運転手さんはバスを降りてその3人組とやたらに盛り上がっている。時間になってバスに乗り込みチケットを買う。65F。
 7:20分発車。3人組は最前列に座り、運転手さんとずっと話しっぱなし。朝からテンションが高い。彼らは途中のカヴァイヨンで下車した。パーティの帰りだったのだろうか。
 話し相手がいなくなり運転手さんも退屈かなと思えば、カヴァイヨンから乗ってきたおばあさんを相手にまたおしゃべり。取り越し苦労だったみたい。
 眠いのは眠いがまた車窓の景色がきれい。そりゃ花の季節には劣るかもしれないけど、十分満喫できた。(やっぱり半分寝てたか?)

Aix en Provence アヴィニョン-エクス・アン・プロヴァンス
 9:05ほぼ定刻どおりに到着。バスターミナルはわりと静か〜な雰囲気。さてホテルは大きなロトンドの噴水が目印。バスターミナルを少しいき、左を見るともう噴水は目の前だ。ちなみに右にはタクシー乗り場。十分歩ける距離だが、結局naoさんの意見でタクシーに乗ることに。運転手さんにホテルの名前をいうと、「え、すぐそばだよ」と指をさす。そりゃわかってます。
 噴水を鋭角に曲がってホテルに到着。乗車時間30秒という感じだったが、料金は50F。割高な気がするが、やっぱり荷物があるときの最低料金なのだろう(それだけスーツケースは重かった) 。
 オテル・サン・クリストフにはレストランが併設されている。玄関を入るとレストランの入り口、バーの入り口、ホテルの入り口、と4つぐらい次々と自動ドアが開いてちょっと面 食らう。
  フロントの女性に予約しているが、チェックインタイムは何時か、と聞くと、「空いている部屋があるのでチェックインできます」という。結構事務的な対応のおばさま。(今までが家庭的すぎたのか?)で、渡されたのが114号室のカギ。エレベーターがあるのはやはり嬉しい。隣の部屋と共有のドアがあり、さらにそれぞれのドアから部屋に入る構造になっている。
 部屋はダークレッドが基調で、イスの形がユニーク。確かにアールデコ調だ。壁にはクリムトとマチスの絵が飾ってある。ただし2階で眺めはよくない。すぐ隣のビルが視界をさえぎる(後でそれが観光局の建物だとわかる)テラスがあるけどこの季節じゃ、ね。朝から使えるのはよかったけど、しっかりリクエストするべきだったかな。
 バスタブ&洗面所とトイレが別々になっている点が○。間に広いクローゼットがあって使いやすい。洗面 器は2つあるので2人並んで顔が洗える!460Fと思えばかなりこのホテル、リーズナブルだ。今まで個室、という感じにベッドが思い切り分かれていたので、並んだベッドが新鮮。
 さっそくホテルに入ったときのお約束、写真撮影(ちょっと笑える写 真)とレイアウトを変えてみる。ひといきついても10時。やっぱり早起きは三文の得なのだ。
 旅の始まりはやはり観光局へ。隣にあるのが便利だ。実はホテルの横、観光局へいく道沿いに小さなサントン市がたっている。なかなか小さな人形がかわいい。
 日曜だからか職員は少な目。ここにもサントン人形が飾ってある。ちょっと待って私たちの番。私が東京のフランス政府観光局でもらってきたエクスの日本語版のガイドブックがないかと聞くが、切らしているという。代わりに?セザンヌに関する日本語パンフをもらう。いきなりデパートの場所を聞くnaoさん。ミラボー大通 り沿いにモノポリーというデパートがあるという。いきなり切手屋さんを聞く私。「郵便局じゃなくて?さあ?」なんでそんなこと聞くの?といった反応だ。ちぇ。私ではなくておみやげ用なんですのに。そうそう、今日、明日のイベントってありますか?と聞くと、Le Mois a Aixという新聞をくれた。今日のところを探すと、「国際柔道大会、っていうのがあるよ」「日本を代表して見に行ってみる?」ほかには「オリーブオイルの市」というのが面 白そう!だけど地名と電話だけなので場所がわからない。
 と、思ったらなんとロトンドの噴水のロータリー沿いにそのオリーブオイル市発見。
  わくわくしながらテントの会場に入る。結構人で大にぎわい。日曜日だからね。入り口スグはいったところで、派手な民族衣装を着た人たちが必死に何かをボウルの中ですりつぶしている。わかった。アイオリづくりだあ。 近くにいた人が英語で説明してくれる。間違いない。30分後にアイオリができるよ、と教えてくれた。30分も作るのにかかるのかぁ。
 オリーブオイル市、とはなっているけど実際には他にいろいろなものが売られていて、さながらプロヴァンスの物産展。オリーブオイルはみんなポリバケツで買っていく。
 いろんな売り込みが激しい中、目に留まったのはとっても素朴なおじさんたち。どちらかといえば1歩引いて、実に控えめにエッセンシャル・オイルなどを並べている。「農家の人が売っているんじゃない?」と勝手に決めつけたけど、事実自分たちの農場の写 真などがそばに置いてある。本当に商売っけがない。ラベンダーのエッセンシャル・オイルなどが30F。安いみたい。「マッサージしたりお風呂に垂らしたり」と使い方を説明してくれる。3本ほど購入。
 あー。はちみつ屋さんも発見。しかも5種類ぐらい並べて売っている。試食もさせてもらえる。ラベンダーのはちみつが一番薄く、だんだん味が濃くなっていく。樹木からとったというはちみつはかなり濃厚な味。図々しく全部試食してもらって買わなかった。というより重さが怖くて買えなかった。やっぱり最低500gなんだもの。
 トリュフを売っていたり名物菓子のカリソンがあったりとなかなか楽しめる市だ。再びアイオリ作りのところに戻ると、作っていた人たちが「ああさっきの人たちね」とアイオリをつけたパンをくれる。これがまたおいしい。
 私がアイオリを作っているところをデジカメで撮ると大ウケ。自分も撮ってくれ、と隣のおじさんにアピールされ盛り上がる。
 市のテントを出て、ミラボー通りへ。ちょうど今道の修復工事中のようだ。この通 りはカフェが多い。通りに点在する噴水を見ながらモノポリーとやらをめざす。ふとみると、全身を白に塗り、白い衣装に着替えている人を発見。どうやらこれからストリート・パフォーマンスを始めるようだ。ちょっと待っていたが準備に時間がかかりそうなので、先にモノポリーに行くことに。ふとみるとスグ前がそのモノポリーだった。ここはデパートといっても地上2階、地下1階の規模。2階に日用品があったのでティッシュを箱ごと買う。かなりよくなってきたとはいえまだまだ油断大敵。naoさんの花粉症の方もだいぶよくなったみたい=エクスは花粉が少ない?
 外に戻るとさっきのパフォーマンスが始まっていた。とにかく彫像のようにポーズをとって立っている。前のトロフィーにお金を入れるとポーズが変わる。私たちもお金を入れて写 真に一緒に写ろうということに。私がお金を入れるとなんとキスのポーズに変わった。つらい姿勢のポーズのときはとにかく早くお金を入れてポーズを変えてあげないとかわいそうになってしまう。人通 りも多く、なかなかお金のいりもいいようだ。
 温泉が出ている面白い噴水を見て、ここから旧市街に行ってみる。ところどころセザンヌのプレートが道にはめてある。セザンヌゆかりのルートがたどれるようにしてあるのだ。 やっぱり旧市街は複雑だけどいろんなお店があって楽しい。旧市街はいろんな街にあったけど、少しずつ印象が違う。エクスはちょっとエスプリがきいた感じ。洗練されているのだ。
  いつの間にか市庁舎の前、リシェルム広場に出る。ここでは青空市が立っていて野菜や果 物を売っている。すでに店じまいしそうな雰囲気だったのでnaoさん急いでオレンジやトマトなどを購入。
  ほどほどにお腹も減ってきたので、広場に面したUnique CAFEに入ってお昼、ということに。オープンカフェだけど寒いせいか屋内はほぼ満席で、通 されたのは、半分ドアに接したテーブル。ひっきりなしにお店の人がドアを開け閉めするのですごく落ち着かない。だんだん慣れてきたけど。Menuから私はウサギの煮込みを選ぶ。ホワイトソースで煮込んであって結構おいしかった。さて隣に家族づれが座り、ほどなく彼らと会話がはじまった。エクス郊外の村に住んでいるといい、お母さんはなかなか英語が上手。下の娘さんは12歳ということだけどすでに大人の落ち着きがある。それにうらやましいぐらいスタイルがいい。エクス滞在を楽しんでね、と言って彼らは席を立っていった。
  ふと外を見ると市場の撤収が始まっている。どんどん荷物をかたづけていく。やがて消防署が使うような大きなホースが現れたと思ったら、広場に散乱している段ボールなどのゴミをホースの水圧で一方に固めだした。固めてからゴミをすて、最後にホースできれいに水洗いする、というのではないのだ。よって相当な水量 だ。「えー、うそでしょ」と2人で驚いていると、そのホースから出た水が集まり1つの流れとなって、カフェの外にある席を直撃。さらに信じられないのはそうした席に座っている人たちは、一瞬は自分たちの足下を通 る流れに目をやるが、すぐに会話に戻り、ほとんど無関心なこと。だいたいあれだけ水をまけば、水しぶきだってかかっているに違いないのに、誰も席を立とうとしない。いつものことだとわかっているのか?
 あっという間に撤収作業が終わったかと思えば、カフェのイスを並べる人がどこからかやってきて、すごい手際の良さでイスを並べていく。広場に面 した、いろんなカフェが先を争うように並べていくのだ。並べているのはみんなアフリカ系の人たち。ちょっとこの国の労働の実態をかいま見た感じ。それにしてもお見事。すでに3時近く、毎日のようにこれをやっているのだったら大変だよなあ。そんなに大変なのに、広場に並べられた席にはほとんど誰も座らない。寒いもんね。しかもさあ、下に水をまいたばかりだから余計寒いはず。いろんな観察ができた席で結局よかったか?まさにUnique CAFEでした。
 1本道を間違え、裏口から入ってしまったがパヴィヨン・ド・ヴァンドームへ。愛人との密会の場に使われた(きゃあ!ぜいたく)というヴァンドーム公爵の屋敷。庭がきれい。イオニア、コリント、ドーリア式の柱がポイントなのだ(歴史の教科書みたい)。真ん中の女性の彫刻がその恋人をモデルにしているとか。ちょっとこわもての窓口のおじさんに手書きの日本語パンフをもらう。カーテンや調度品にその華麗な生活が忍ばれる。あまり人もいないのでのんびり見学。
  次に再び旧市街へ戻る。ちょっとトイレに行きたくなりどっかに入ろうと思ったときに旧エクス博物館を発見。 不純な動機で入る。 ミニミニ・カルナヴァレ博物館という感じ。トイレにいる時間の方が長かったりして。次にサン・ソヴール教会に入ると、少年の合奏・合唱団?の発表会らしきものをやっている。お母さんたちが息子の勇姿を撮ろうとバシバシシャッターを押している。私もどさくさに紛れ写 真を撮る。肝心の回廊を結局見ることなく出て来ちゃった。
 ちょっとnaoさんが興味を持っていたのが教会の隣にあるタピスリー博物館。しかしすでに閉まっていた。
 旧市街でnaoさんお気に入りのJacqueline Riuのお店へ。このお店、どの街でもあるチェーンみたい?例によって試着し放題なので、私も結局ちょっと気に入ったジャンバースカートを試す。黒か紫かで迷い、結局紫の服を購入。269F。
 続いて再びモノポリーへ。地下の食品スーパーでせっかくだから1度ぐらいホテルでゆっくりワインを飲もうということでシャトー・ヌフ・デュ・パープの手頃なもの、おつまみにチーズを購入。 個人用としてトワイニングの「LADY GREY」のティーバッグも買う。もちろんリーフのがよかったけどどうやら売り切れているらしい。ホテルに戻りながら夜景を撮る。
 ホテルに戻ってちょっと休憩。今夜はホテルにあるレストラン、レオポルドで食べる予定。もらってきたパンフにあるメニューを読んで予習。さっき買ったワインの栓を抜いておき、部屋を出る。いざ!とおもって1階に降りると、どうも様子がおかしい。バーにいたお兄さんがやってきて、「すみません、レストランは休みです」え?。日曜日の夜はやっているんじゃないの?明日も休みだから、結局このレストランで食べられないの?すんごいショック。お兄さんは気の毒に思ったのか、通 りの向かい側にあるレストランを指さし、「あそこもグッド・レストラン」と教えてくれる。
 ホテルの中で済ませられると思っていたのでコートもバッグもなく超軽装のまま、道を渡り、向かいのレストランへ。 中は結構な混雑ぶり。日曜日だからか家族連れが多い。ここにはMenuはなく、アラカルト。といってもとってもカジュアルなお店なので、適当でいいようだ。迷って結局メインのみ注文する。私は仔羊のグリルにした。ワインはロゼのカラフェ。 隣のカップルは黙々とそれぞれピザを食べている。私たちの感覚ではお互い分けあって食べたりするのだけど、彼らはとにかくずっと自分の皿のピザのみを食べている。女性はさすがに全部食べられないみたい。
 本日のメイン・イベントが控えているので、デザートも頼まずホテルに戻る。さっき買ったワインは行く前に栓を開けておいたので、ちょうど飲み頃のはず。事実ワインはかぐわしいカシスの香りが漂い、とってもいい感じ。チーズをちょっとつまみながら至福の時を過ごす。そうそう、今日は日曜日。サッカーの試合があちこちであったはず。案の定、スポーツ番組は昨日までの地味〜な乗馬やボブスレーの試合ではなくサッカーだらけ。やっぱりフランス国内のリーグ、それにジダンやトレゼゲなどフランス以外の国で活躍するフランス人プレーヤーの活躍にスポットがあたっている。フランスでは1位 がボルドー。意外??パリ・サンジェルマンはちょっと苦戦しているようだ。それぞれの国のリーグの注目試合をダイジェクトで流している。私の好きなラウルがいるレアル・マドリードは取り上げられなかった。
 明日はいよいよ実質的にプロヴァンスの最後の日。シアワセ気分で 12時ごろ就寝。今までアヴィニョンでは個室のようなものだったから、並んで眠る、というのも新鮮。あ、明日の朝はゆっくりしよっと。「ところでサント・ヴィクトワール山ってどこにあるの?」「そういえば見なかったね」

 ←インデックスへ戻る      翌12/18へ→