12/16 美しい運河の小さな街での〜んびり

リール・シェル・ラ・ソルグ

Avignon-L'Isle sur la Sorgue アヴィニョン-リール・シェル・ラ・ソルグ
 リール行きのバスは何本かあるので、10:45というのにしてみる。とくに今日は何を見る、という目的はなく、買い物などをしながら街をのんびり歩くつもり。で、久しぶりにゆっくりとした朝。ホテルで2度目の朝食をとる。とはいえ、猫の恐怖があるので頼んで部屋に持ってきてもらう。急ならせん階段でけっこう運ぶのも大変なようだ。
 ついでに部屋にあったティッシュがなくなってしまったので(2人の鼻トラブルによって)、空箱を持って行き、補充を頼む。探したがどこにあるかわからないらしい。10時ごろには誰かがくるので、持っていくということだ。おばちゃんとの身振り手振りによるコミュニケーションもだいぶスムーズになってきた。疲れるけど。10時前に掃除の担当らしきお姉さんが部屋にきて、無事ティッシュをゲット。生き延びた〜(実はこうした事態を予想していなかったので今回はあまりティッシュを持ってこなかった。ホテルのティッシュを大量 に持ち歩いている)
 おなじみのバスターミナルに向かう途中、まだソフトな状態の犬のうんちを踏んでしまい、大ショック。いつもnaoさんが気をつけてくれていたのだけど、ちょっと考え事をしてぼーっと歩いていたらやられた。フランスってさあ、街がどこもきれいなんだから犬のうんちの処理もちゃんとしようよ。
  それと私(今までなんだと思っていたのだ!)、昨日ニームでようやく長距離バスターミナルのことをGare Routiereと表示することを知ったのだった(確かにいろんなところに書いてあったけど、なんとな〜く普通 の駅のことだと思い、気にしていなかった)、アヴィニョンのここもそう案内表示されている。地図にもそうある。昨日知っていればすんなり見つかったのになあ。あ、昨日があったからこそ気が付いたんだった。基本中の基本ともいうべきこの単語をちゃんと把握していなかったのは、私の会話集にはterminusって書いてあるんだもん。
 ターミナルの案内所が開いていたので、明日のエクス(ニース)行きのバス便を確認してみる。発車する場所も聞いてばっちり。
 リールまでは20F。途中に通った小さな村(たぶんChateau neuf de Gadogneっていうところ)がまたまたステキ。どんな小さな村でもクリスマスの飾り付けをしていて、それがまた絵になるのだ。30分ほどでリールに着いた。

L'Isle sur la Sorgue リール・シェル・ラ・ソルグ
 『歩き方』では日曜日にフリーマーケット、土日にアンティークショップがオープンするとあった。それが一応目的といえば目的。とりあえずメインストリート?らしきリュプブリック通 りを通り、観光局に向かう。歩いてみるとバス停から観光局まであっという間で、なるほどちいさな街だということを実感。これなら道に迷ってもたかがしれている。観光局は教会の隣。いきなりトイレの場所を聞くnaoさん。いきなり切手屋さんはないかと聞く私。(アンティークつながり、ということであるかな、と思い)変な人だと思っただろうな。切手屋さんなんてないってさ。あるならアヴィニョンかも、だって。なんでそんなこと聞くのぉ?という反応だった。ま、そうだけどさ。 (教えられた駐車場にあった公衆トイレはきれいではなかったそうです)
 2階に展示という矢印があったので上ってみる。 見れば趣味のいい小物を展示している。その一角ではおばさんが麻の紐で固めながら手作りの写 真たてなどを作り、売っている。小物が好きな貧乏性の私はそれでも65Fの小さな写 真立てが気に入り、買うことにした。100F札を出すと、おばさん、手元にお釣りがないので下の観光局でくずしてくるという(英語が話せる人)。ちょっと待っていて、といなくなったが、なかなか戻ってこない。 しばらくするとおばさんがバゲットを手に戻ってくる。買い物してたの?そうではなく結局観光局でもお釣りがなかったので、バゲットを買って小銭を用意したのだという。息をきらしてもどってきたので気の毒になってしまった。財布をさがして小銭を集めればあったかもしれないから・・・
 再びリュプブリック通りを歩くとO&CO.の看板があるオリーブ屋さんを発見。センスがよさそうなので入ってみる。そこは正式にはOliviers&co.まさにオリーブの専門店、といった風情で何種類かのオリーブオイルはもちろん、関連の食材からキッチングッズ、オリーブオイルを使ったせっけん、化粧品といった充実の品揃え。
 naoさんはオリーブオイル選びに余念がない。何種類も試飲?できるようになっている。私はオリーブが焼きこんであるクッキーやオリーブの形をしたチョコ、普通 のオリーブオイルは重いので、ハーブ入りの小さなオリーブオイルをおみやげ用に購入。それとここでも海でとれたという塩を発見。こだわりの人ならこっちの方が受けそうだけど、昨日500g買っちゃったしなあ。迷いに迷って1つ250gの塩を結局2袋購入。それにミトン65Fなど計415F。この旅始まって以来の高額ショッピング?なのだ。おみやげ用のものはきれいにラッピングしてくれた。結構かさばるので夕方まで買ったものを預かってもらう。naoさんは結局このときは買わず、もう一度帰りに寄ることにする。このお店はホームページもある(www.oliviers-co.com)。そして後日談:東京にもあったのです!渋谷の東急東横店内に!だけど同じオリーブオイル(35F)が1000円、クッキーが800円とちょいと割高・・・
  このお店のレジの横に、レストランのカードが置いてある。例によって『歩き方』に載っていたレストラン、ルストー・ラ・リール。お店のおばさんにこのレストランいい?と聞くと、「ウイ!グッド・レストラン」というので、近いことだし結局ここにしてみる。
  淡いピンクの外観がかわいらしいレストラン。Menuは90F〜。ワインリストをみると、シャトー・ヌフ・デュ・パープのハーフボトルがあるので注文する。サービス係のお姉さんはとってもスタイルがよくかっこいい。さっそうとワインを持ってきたのに、ソムリエナイフがなかなかうまく扱えず、栓を抜くのに相当苦労している。代わってあげたくなるほど。出てきたのは97年のDOMAINE DE CONDORCET 65F。やっぱり香りが違うわ〜。パスティスで味付けしたイワシ料理がおいしい。全体にハーブが大活躍していてしつこくない・・・って同じようなことが当の『歩き方』にもあったので情けないんですけど。
 クリスマス用の飾り付けで各テーブルの真ん中にはクリスマスカラーの大きなビーズ状のひもが置いてある。 気が付くとお約束のようにそれをみんなついつい、手にとって丸めてうずまきのようにしたり、いろんな形にして遊んでいて、ちょっと面 白かった。隣のテーブルは地元のマダム2人が会食。お会計をお互い「自分が払うから」と譲らないあたり日本でも見る光景ではありませんか。
 のんびりお昼をした後はいよいよアンティークショップ巡り・・・なんだけどやっぱりアンティークって家具や食器など、大きなものがほとんど。現実からいって見るだけなんだよね。結局はウィンドウ・ショッピングに。しかしかなりの強風で、歩いていると鼻水が〜。 生地屋さんを見つけ、逃げ込むように中に入る。かわいいプロヴァンスプリントがたくさんあって目移りしてしまう。テーブルクロスやランチョンマットなど買おうか迷ったけど、私、そんなに人呼んで料理作るっけ?とふと自問して結局やめた。一方naoさんは加工されたものではなく、生地から買うことに。アルルのソレイヤードでも生地買っていたけど「本当にこれ、作るのかな?」と自問している。 
 写真を適当に撮りながら旧市街に戻りお店をブラブラ。この街はどういうわけか有線放送のようなものがずっと流れている。やたらハイテンションなDJがはなしまくっているのだ。すると、実際にマイクをもったおじさんが街を歩いていて、道行く人にインタビューしているところにばったり出くわす。それがスピーカーからも聞こえてくる。とにかくかたっぱしから何かを聞いているようだ。私たちには聞かなかったけど(答えられないし)。
 この街はソルグ川の中州。水車もあちこちにある水郷なのだ。運河が空の青と相まってきれい。運河沿いにはシクラメンも飾られ、アヒルが泳ぎ、のどかな景色があちこちに。ここに来て良かった。運河が流れる街、といえば麗江を思い出しますね〜。あそこもきれいでのんびりしたところだったなあ。
 もう一度Oliviers&coに戻り、荷物をピックアップ。naoさんはオリーブオイルを再び試す。そのとき、なにやら外がにぎやかだとおもったら、いきなり民族衣装をきた人たちがゾロゾロ歩いている。慌てて外へでて写 真に撮る。ちょっと急いだのでぶれてしまった。これはいったいなんのパレード?まさに老若男女、入り乱れて行進。昼にみかけた、ボートのレガッタチーム?がオール?をもってウェアのまま行進もしているし?
 一息つこうとオリーブ屋さんの正面にあるサロン・ド・テに入る。するとnaoさん、オリーブ屋さんのレシートが違っていることに気が付き、お店に戻る。1つ余分にカウントされてしまっていたらしい。クレジットカードの支払いだったがダブルカウント分は現金で返してもらったそう。1人で待っていると、何とさっきのパレードが2周目?の行進(笑い)。きっと小さな街だから2周しないとあっという間に終わってしまうのだろう。なんだ、わかっていたら慌ててさっき撮らなくてもよかったな、と思いつつ、寒いので中でじっと見送る。街の人、寒いのにお疲れさまでした。
 小さな街のこと、店を出て橋を1つ渡ればバスターミナルだ。5時を過ぎた頃だったので5:15のバスの時間までちょっと早いかな、と思ったがラッキーなことにすでにアヴィニョン行きのバスが停まっている。そうか、始発だからだ。いや〜ありがたい。
 定刻になってバスが発車。行きと同じ道だけど夕焼けのなかの車窓の景色もまたいい。丘を越えた瞬間に、眼前にひろがった夕焼けのプロヴァンスの景色は忘れがたいものだった。バス旅の醍醐味じゃの〜。といってもだんだん日が暮れ、暗くなるにつれて眠りに・・・
 気づくとすでに懐かしのアヴィニョン。例のライトアップの写真を撮るか迷ったが、面 倒なのでやめた。
 今日も昨日と同じくマイペースの観光でよかったなあ。そういえばこの2日間は日本人にも会っていないぞ。

Avignon アヴィニョン
 今日はアヴィニョン最後の夜、ということでホテルに近い旧市街のお店などをみてまわる。私の欲しいものといえば、ただただワイン。結局シャトー・ヌフ・デュ・パープには行けなかったけど、地元であることにはかわりないから、やっぱり1本は欲しい。2人でよくみかけたワイン屋を探すが例の旧市街ラビリンスにはまり、どう行っても店の場所が見つからない。仕方がないので?たまたま見かけたワイン屋さんに入ってみる。そこは大きなワインのタンクが置かれていて(Vins de paysの赤、白)レストランの人がポリバケツに入れて買っていく。親切なマダムにいろいろ相談する。「95年がいい、と聞いていたのですが?」「95年は特別 な年なのでプレミアムがついてとんでもなく高いの。でも97年もいい年だし、ちょうど飲み頃だからいいと思うわ」。結局彼女がお勧めの1本を選んでくれた。Chateau de Beaucastel、259Fなり(いつ飲むことやら)。「飲む2時間前に栓を抜いておいてね」。へー2時間か。
 ちなみに「たまたま入った」ワイン屋さんは、Cave du Bouffarといい、実はホテルにお店のカードが置いてあって私はそのカードを持っていたのだった(あとで気づくなんて間抜け)。
 他にディスプレイがちょっと気になっていたお店に入り、化粧ポーチを購入。95F。ホテルに戻り荷物をいったん置く。出るときロビーにいたのもやっぱり例の英語が一番通 じないおばちゃんだったので、「作文」しなきゃ、と思う。 まず明日朝早く7時には出発するので、できれば今夜会計をすませておきたいこと。明日タクシーを呼んで欲しい、ということをフランス語で伝えるために作文するのだ。
 食事はいつも気になっていたホテルの隣にある中華レストラン、「春」に決める。このレストラン、連日満席のようで相当なにぎわいなのだ。ところがレストランはすでに一杯。ベトナム人らしい女性が出てきてそっけなく断られる。その隣に「香港」というレストランがあるのだが、なぜかいつもは閉まっているのに今日は開いている。週末のみ営業?ところが外に出してあるメニューを見ると、隣の「春」とまったく同じ内容。アジア系の男性が取り仕切っている。なぜだか、日本ではおなじみの石油ストーブがあり、活躍中。メニューを読んだけどサイゴン風のなんとか、とか北京風の豚?なんとかしか理解できず。待ち時間の間、「作文」に集中する。
  結局サイゴン風のものは生春雨、北京風の豚?はシューマイだった。もちろん本場の味とは違うけどなかなかいける。セットだと前菜、メインのあとにチャーハンが出てくる。周りを見渡すとみんな器用に箸をつかって奮戦しながら食べている。東洋人として華麗なる箸さばきをみせたかったが、はっきりいって私は箸づかいが下手なのだった。東洋かぶれ?らしきビジネスマン風おじさんが1人、優雅に中国茶を飲んでいる。お腹が一杯になり、私も中国茶を飲みたいなあと思っていた矢先、事件は起こった。
 実はその前から厨房をチラチラ動く黒猫の姿に気が付いていた。 幸いにもnaoさんからは死角の位 置だったので大丈夫と思いきや、同じくその黒猫の存在に気が付いたおじさんが手招き。や、やばい。しばらくしてその猫が私の背後から横を通 り、おじさんのもとにやってきた。naoさん、あっという間に立ち上がってお店の外に出ていってしまった。
 げ。私まで逃げるわけにいかず、何が何でも早めに会計してもらわなきゃ。東洋かぶれおじさんはあろうことかテーブルに上ってしまった猫に自分のアイスクリーム?を与えてかわいがっている。周りの人も猫に好意的な視線を送っている。おじさんと目があったので「彼女は猫が嫌いなの。だから外に出ていってしまった」と英語でいうと、苦笑しながら信じられない、という。naoさんは外に出たものの、ホテルもやはり猫がいるので1人で先に戻ることもできず、寒い中ずっと外で待っている。そういう時に限ってお店の人は忙しく立ち回り、こちらが呼んでいるのに気づいてくれない。ようやくお姉さんに会計をお願いする。258F。共同財布はnaoさんが持っているので私のカードで払う。カード払いのやりとりがまどろっこしくあせる。猫はその間、私の足下にもやってきて、じゃれてくる。なかなか人なつっこくて可愛い猫だが・・・ お店の東洋系おじさんに東洋かぶれおじさんが私たちの事情を説明。それを聞くと、「本当に悪かったね。」と猫を厨房の方に連れて行った。今連れて行かれても遅いんですけどね。
  ホテルに戻ると、おばさんではなく、今日の朝チラリと見かけた男性がいる。初めてだったので最初は私たちを宿泊客だと思わなかったようだが、さきほどの作文を見せてみる。
 「あー。2号室の人ね。わかった、OK」もちろんこの時点で私が猫の位置を確認してnaoさんは一足先に部屋に戻る。
 彼は英語も一応できて(たどたどしいのでとてもわかりやすい)、作文の効果 もあって用件はとってもスムーズに済んだ。 すごかったのは、1泊390F×5、あと朝食40F×2回などの合計を筆算でしたこと!け、計算機ぐらいないの〜と思いつつも、彼と一緒に私も検算。結局支払いは2000Fあまり。安い。ちょっと不安になったけどしっかりカードは使える。
  タクシーは6時50分に呼んであげるという。ここにはタクシーはこられないので、50m先の広場まで出てそこの電話ボックスのところで乗るように、とのこと。
 「モーニング・コールは?」「じゃあ、5時30分にお願いします」「OK.僕が必ず電話するから、問題ないよ」はあ?僕がって、このお兄さんが朝起きて起こしてくれるわけ?大変だなあ。
 部屋に戻りいよいよパッキング。そんなに買い物をしたわけではない気がしたけど、ワインにハチミツ、塩、オリーブオイル・・・と十分重い。大丈夫だろうか? naoさんが持ってきた大量のエアーパッキンが大活躍した。naoさんも相当重いらしい。 ふー。明日は大変だ。

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