12/14 レ・ボー、アルルで連続事件がぁ

「夜のカフェテラス」にて

 

Avignon-Areles アヴィニョン-アルル
 もうろうとした意識の中、6時起床。昨日買っておいたピザ・パンはけっこうなボリュームで朝いきなりおきては全部食べられなかった。
  バス・ターミナルまで歩いて7:45分発のアルル行きを見つけ、運転手さんに確認して乗り込む。時刻表にはアルルは3カ所に停車することになっている。どれだかわからない(Garesだけは違うとわかったけど)ので聞いたつもりだったが・・・乗客は私たちを入れて3人。料金先払い、23F。
 アヴィニョンの新市街を通りぬけると一面の田園風景。これが夏ならきれいなんだろうな。結構なスピードを出し、バスは行く。うつらうつらしていると、バスが止まり、運転手さんが私たちに「ここだよ」みたいなことをいう。慌てて降りる用意をするが、なんだか郊外の新しい街っぽくて、近くにローマ遺跡があるとは思えぬ 雰囲気。もう一度、地図で円形闘技場付近を指すと、「ああ、ここじゃないよ」(推定)と運転手さん。今度は運転手さんのすぐ後ろの席に座る。途中、SNCFの駅前らしきバス停も通 り、終点で降りた。結局時刻表でいう「Ville」というところだった。

Areles アルル
 しかしまだ9時前。どこもたいていは開いていないが、エスパス・ヴァン・ゴッホは開いているに違いない。行ったらやっぱり開いていた。2階は関係者しか登れないけど、中庭は本当にゴッホの絵のまま。思ったよりこじんまりとしたたたずまいだ。耳を切ったとき最初に入院したのがここ。中庭にはゴッホの絵も飾られている。冬だけどパンジーなどが咲き、なかなかきれいだ。やはり三脚を立てて思う存分撮影に専念。
 9時を過ぎたので観光局に行く。「レ・ボーにバスで行きたいんですが」というとレ・ボーへいくバスの時刻表を出してくれた。 実際にはエクス、マルセイユ方面行きのバスでレ・ボー経由のもの。曜日の確認をして今日はこれとこれ、帰りはこれとこれ、というように○をつけてもらう。検討してバスターミナルを(観光局の人は「クレモンソー」と場所を教えてくれた)9:45アルル発、帰り1:15というのがいいのでは、という結論に。そうすれば帰ってきてからアルルの見どころをまわれるはずだ。うれしー。レ・ボー行きはほぼあきらめていたのに・・・「結構本数あるじゃない」
 バスの時間までまだちょっとあるので、サン・トロフィーム教会に行ってみる。ここの回廊に行きたいのだが、どこが入り口かわからない。
 しかたがないので、外観とレピュブリック広場の市庁舎などをぼんやりながめる。ほどよい時間になったのでバスターミナルに戻ると目当てのバスがいた。ちょうどそのバスの前に停まっているバスは「アヴィニョン行き」で朝と同じ運転手さん。私たちをみてにっこり笑いかけてくれた。

Les Baux de Provence レ・ボー・ド・プロヴァンス
レ・ボー・ド・プロヴァンスまでは30.5F。約30分。途中に通過する小さな村も味わい深い。レ・ボーに近づくにつれ、私は岐阜にある景勝地、「鬼岩」を思い出した(ローカルですみません)。かつてこのレ・ボーはボーキサイトの産地だった。もちろん名前もレ・ボーに由来する。バスは大きな丘というか山の中腹、レ・ボー・ド・プロヴァンスの入り口にある駐車場で停まった。私たちの他に、観光客らしき中年男性が降りた。大きなクリスマスツリーの飾り付けが出迎えてくれた。
 この街をどう表現するか・・・。谷をみると、奇岩がニョキニョキタケノコのように出ていて、そして街は石畳でひっそりとしたたたずまい。中世の雰囲気が残っている。おまけにどこもクリスマスのかわいい飾り付け羊をあしらっているところが目に付く。お店もかわいいところばかり。どこをとっても絵になる感じ。
 まずは丘の頂上にあるシャトーへ。入場料は39Fでやはりテープガイドを借りる。ちゃんと日本語があった。しかし訪れる人がよほどいなかったのか、チケットを入れて1人ずつ通 る機械(地下鉄なんかである)が壊れていていくらやっても通れず、結局横のゲートをあけてもらった。その間、ずっとおしゃべりのしっぱなし。係員よ、そんなにヒマならちゃんと機械を直しましょう!
 今までの経験上テープガイドは長いので、やはり適当にテープを飛ばしながらチャペルや中世の武器である投石機などをみる。城、といっても本当に廃墟で残骸が残るだけ。山の頂上にあるので風にふきさらされて、どんどん風化も進んでいそうだ。ここは眺めがすばらしい。テープにもあったが、眼下にはオリーブ畑が広がる。
 しかし、遮るものがないので、とにかくまともに風にあたってしまう。プロヴァンスへきてから天気は薄曇りだけど意外に温かく、日中はコートが要らないぐらいだった。そのため私はコートの裏地部分と襟のファー部分をはずしているが、ちょっとここでは寒い。今日も必殺カイロをつけてきたからなんとかもっているけど、ぼっーと景色を楽しむほどの余裕がなく、 撮影をして さっさと引き上げることになった。
 城下に広がる街はどこからでも絵になりそうな雰囲気。シーズンオフのせいか、何件かは休業のようだ。人も少ないのでゆっくりおみやげもの屋さんを物色。オリーブの産地というのでオリーブオイルとハーブを買う。 写真を撮りながら歩いているとお店の人が出てきて2人を撮ってあげる、といわれる。こういうこと、今回の旅では何回もあってうれしい。
 1:15の帰りまでにレ・ボー で軽く昼食を取ることにする。安易だけど坂をもう一度登っていく気がしないので、入り口から登って一番最初のレストランに入る。店にはいると12時前という時間だからか、客は誰もいない。テーブルがきちんとセットされていてなかなか清潔感のあるレストランだ。短時間で軽く食べられそうなのって何かな、と迷ったが結局スパゲッティにする。さっぱり系をもとめていた私たちは「ナチュラル」というのにした。単語から解読するに、チーズとバター???。出てきたものは本当にバターであえてあるだけの具なしスパ。それに粉チーズをふりかけて食べるのだ。確かに、すごくナチュラルだわ・・・少々あきはきたけど、まずくはなかった。そのうち、英語を話す団体客が入ってきた。1人1個、ピザを注文している。このレストランは「ピッツェリア」とあったけど、よく見ると厨房にはちゃんとピザ用の釜があって、それで焼いている。おいしいに違いない。さてここのお店のお兄さんは几帳面 な性格のようで、ヒマがあればテーブルのずれやナプキンを直している。それはトイレでもわかった。とっても清潔なのだ。えらい。これぞプロ、と妙に感心してしまった。
 こんな感じでつかの間ではあったけどレ・ボー探索を楽しんだのだった・・・
 10分ほど前から再びバス停で待つ。寒いので早く車に乗りたい一心だったが、なかなかバスは現れない。駐車場の係員の詰め所がバス停と背中合わせにあるので、そこにいたお姉さんに、バスの時間を聞いてみるが英語は通 じず、「さあ、私はバスの時間はわからない」と言っているようだった。アルルの観光局でもらった時刻表で再び確認。よく見ると、なぜだか、 レ・ボーのところだけイタリック体になっているのだ。ひえ〜。なんだかやーな予感がしてきた。naoさんにそのことを告げたが、「さあ、とくに意味がないんじゃない?大丈夫だよ」と言ってくれる。でも私は職業柄??どうしてもこのイタリックが無意味(単なる誤植)とは思えない。何か意図があって他と書体を変えているに違いない・・・ううむ。よく見ると、それぞれの便にはAだのBだの記号が付いている(1:15の便はBのマーク)。さらに下に小さく、A何々、B何々って注釈がついていて、意味はわからないけど10月31日だの日にちと レ・ボーという単語が入っている(正確に書きますとDessert Les Baux du 2 avril au 31 octobre. Ne passe pas oux Baux les dimanches et jours feres.)。ますます深まる疑惑。会話集にもそんな単語はないので、とにかく再び駐車場のお姉さんに時刻表を見せて1:15の便があるか聞いてみる。(すでにやな予感・・・)かなり苦労したがどうやら注釈は期間のことが書いてあって、今日はイタリックになっている時間の便はレ・ボーには停まらないということらしい。があああん。アルルの観光局の人は曜日は注意してチェックしてくれたけど、期間までは見てくれていなかったのだ。うらんでもしかたがないけどね。次の便、つまりイタリックになっていない時間は夕方16:45。それまでバスが来ない。遠のくアルル。
  駐車場でアルルに行く車をヒッチハイクのように捕まえ頼んで乗せてもらうか(!)、タクシーで帰るしかない。駐車場の公衆電話にはご丁寧にタクシーの予約番号が大きく書いてある。「あ、でもフランス語しか通 じなかったらどうやって場所とか伝えるの?」電話となると言葉のハンディは大きい。しかも公衆電話はカード専用。で、電話すらできない。カードはどこで買えばいいのだろう?こんなとき頼りになりそうな観光局は2時まで昼休みときたもんだ!
 一番近くのおみやげ物屋さんに入る。「テレホンカード」をなんて言うか忘れた。「テレカルト」と適当に単語をつなげて言ってみると通 じた。2軒先のお店にあるという。そのお店もさきほど買い物でのぞいたところ。お店のマダムにいうと机の引き出しを探してようやく1枚のテレホンカードを出してくれた。使い方を説明されるが、電話はできてもタクシーを呼ぶ自信がない私たち。naoさんが「私たちのかわりに電話していただけませんか」とマダムに頼む。 「私が?公衆電話から電話できるわよ」「でも私たちフランス語ができないんです」「だったら観光局に言えば?」とつれないお答え(面 倒だもんね)。「観光局はお休みなんです」「2時になれば開くわよ。それまで待てば?」
 私はあきらめて自力で電話してみようと思いかけたが、 naoさんはなんとか同情をひこうとがんばった。そのやりとりを聞いていたお客のある男性が連れの女性に「電話したいんだって。(携帯電話を)貸してあげれば?」と言ってくれた。さっきの英語を話す団体だ!チャンスとばかり「私たちが待っていたバスがこないので、アルルにタクシーで戻りたい。だけどフランス語ができないので、代わりに電話をしてタクシーを呼んで欲しいんです」と訴える。女の人は優しく、すぐに私たちがメモをしていたタクシーの電話番号に携帯でかけ、流ちょうなフランス語でタクシーを頼んでくれた。もうゴコウがさしています!「OK。駐車場に5分後に来るそうよ」なんて優しい人なんだ。精一杯のお礼をのべる。
 5分後、駐車場に大きなワゴンタクシーが現れる。なんだ、と思ったのは運転手さんはとっても紳士的で英語もうまいということ。「アルルの円形闘技場までお願いします」。車はとっても快適だが気になるのはその運賃。運転手さんに「アルルまでだいたいいくらぐらいかかりますか?」と聞いてみる。ドキドキ 。「そうねえ、だいたい160Fぐらいかな?」。え?そんなもんなの?というのが正直なところ。だってフランスのタクシーってめまぐるしくメーターがあがるから貧乏性の私にはちょっと刺激的なのだ。
 約30分でアルルに戻る。ちょうど円形闘技場の前で停めてもらうとメーターは162F。共通 財布を預かるnaoさんが一生懸命2Fコインを探していると、「いいよ、160で」と笑ってさわやかにタクシーは去っていった。2、2F負けてもらっちゃった。「値段を聞いたりしたから私たちよほど貧乏だと思われたんじゃない?」とにかくレ・ボーはタクシーもステキなのでした。

Areles アルル
 気を取り直して再びアルル観光開始。まずは円形闘技場。その前にアルルのローマ遺跡見学で最も気になることは猫の存在。ローマのコロッセオはnaoさんにとって恐怖の場所になってしまったが、歩き方によるとアルルのローマ遺跡にも猫がいるらしい。「場合によっては私、外で待っているからゆっくり見学してね」というほどの覚悟。円形闘技場の中に入って、近くに数匹の猫が固まって丸まっているのを発見。ひるむnaoさん。 しかしどうせなら階段をのぼって街が一望できるというところまでいかなきゃ損。かなり急な階段を必死に登って見渡せば本当にアルルの街がよく見える。円形闘技場の上の部分はアーチ上になっているのがわかる。たちと同じ頃、1人の中年男性が入場していたが、彼は立入禁止を無視して闘技場の上の部分をどんどん乗り越えて一周している(もちろん手すりはない)。変な人。少々高所恐怖症ぎみのnaoさんにとってはあまり気持ちのいい場所ではないかもしれないが、高いので猫もいない点ではよいかも。足場が水平ではないが三脚を立てて2人の写 真も撮る。
 続いてお隣にある、古代劇場へ。ここの入り口は妙にこじんまりしていて窓口のおばちゃんもヒマそう。 劇場といってもかなり損壊していて、柱がかろうじて立っているという感じ。再びさっきの体育会系おじさんがくる。naoさんによると鉄棒のようなところを発見して、懸垂をしていたとか。私たちは舞台の上で記念撮影をするぐらいで満足していたのだけど、そのおじさんは観客席の一番上まで駆け上り、体力を誇示?していた。ああいう人は確かに1人旅タイプだ。
 再びレピュブリック広場に戻り、サン・トロフィーム教会へ。やはり朝見た入り口であっているようだった。回廊はタイムスリップしたような荘厳な雰囲気。彫刻は黒光りしている。ロマネスク風のみごとな彫刻が手にとるようにわかる。服のドレープなんかなかなかリアルだ。ちょうどテープを売っているのか遠くからかすかに聖歌が聞こえてくるのも雰囲気があってよい。しかしトイレはきれいではなかった。
 レピュブリック広場に面した銀行でnaoさんが両替をするという。しばらく外で待っていたが、結局「この銀行ではできなくて、道を右に曲がったところで両替できるって言われた」。道を曲がっても銀行や両替所らしきところは見あたらない。しばらく探したがどう考えてもない。あきらめて大通 りを渡ると大きな郵便局が。ここのことを言っていたのか?だったら「POST OFFICE」と言ってよ・・・。結局その郵便局で無事両替。「手数料は取られるけど無理矢理日本で両替するよりレートがいいから結局トク」というのがnaoさんの感想だ。
 ここまできたのでアリスカンはそう遠くない。途中堤防の横の広場でペタンクに興じているおやじグループを発見するが 、まずはアリスカンだ。
 アリスカンに着いたのは4時20分ごろ。やはり窓口のおばさんはヒマそうにしている。ここはゴーギャン、ゴッホがともにスケッチをした場所。石棺の並ぶ並木道を描いたのがゴッホで奥にあるサントノラ教会を描いたのがゴーギャン。絵を思い出しながら写 真を撮っていると日本人の若い女性が歩いてきて、「もう閉まりますよ。早くしないと」と教えてくれた。 そうか、うかうかしていたらだめなんだ・・・とはいえ、私は絵の場所を見たかったので、すでに目的を果 たしていて、別にこれだけで良かったのだけど。そうか古代フォーロムというのは離れた場所にあったのね、とこのとき初めて気が付く。でもまあいいや。教会は廃墟で特に何も見るものはない。またまた三脚を立てて2人の写 真を撮る。新婚カップルのように妙に寄り添った写真ができた。
 石棺が続く道はのんびり散歩するだけで満足できる。しかも私たち以外誰もいない。奥のサントノラ教会までさっきの窓口のおばちゃんが 車で走っていくのがみえる。こんな距離なら歩いた方がいいと思うんですけど(けっこう体格のいい方)。で、門のところはすでにカギがかかっている。5時まで、というのは5時には誰もいなくなるという時間なわけね。おばちゃんが戻ったところで通 用口を開けてもらい外に出た。
 さて帰り道、例のペタンクをやっている広場を通りがかる。いくつかのグループでゲームをしていてなかなか白熱している。 控えめに堤防から写真を撮っていたら、ひとつのグループのおじさんが手招きをして誘っている。面 白いので堤防を降りて、 見事なおやじばかりの集団にちょっとおじゃましてみた。本当にみんなおやじで、女性は1人もいない。しかも真剣勝負。球を持たせてもらったがこれが結構重い。投球するときには「日本人の女の子が写 真撮っているんだからがんばれ!」みたいな声援が飛び、よけいに盛り上がる。邪魔をしては申し訳ないと思ったが、みんな人なつこく、コミュニケーションを求めてくる。あげく私は「立候補したおやじ」と2ショット写 真を撮ることに。この人、本当に赤ら顔の、人のいいどこかのおやじさんという出で立ち。撮影時になんども頬をさわられた。子供だと思われたのかな?
 こうした出会いは本当に旅の醍醐味。楽しかったし、みんな本当にいい人だと感じた。わーい、プロヴァンスっていいわあ。
 再び旧市街地に戻る。ソレイヤード(高級プロヴァンス・プリントのお店)のディスプレイを見てちょっとのぞいてみる。ここで運命の出会いその1が。私はかわいいテディベアを発見してしまったんである。タオル地でできた本体にソレイヤードの派手なパンツをはいている。そのなかで表情とパンツの柄が気に入ったのがBlancくんだ。naoさんのほうは偶然、以前に人からもらったというポーチと同じ柄があるのを発見。よく見るとそのポーチはソレイヤードのもの。だったら買うしかないと結局生地でご購入。その後旧市街をぶらぶらしてみる。naoさん、スーパーで果 物や水をご購入。 
 8:45の電車でアヴィニョンに帰るためには早めに夕食をすまさなければ。本当は、カフェ・ヴァン・ゴッホの2階にあるというレストランを狙っていたけど7:30からしか開かないので、当のカフェ・ヴァン・ゴッホですませることになる。 入る道がすぐ発見できずちょっとウロウロしたあげくフォーロム広場(思ったよりひっそりしている)に出て、カフェ・ヴァン・ゴッホの写 真を撮り、中へ。Menuは95F。私はゴハンが具として入っているカマルグ風サラダ、アルル風チキンを食べる。それにロゼワインをハーフで。デザートはプリンがでてきた。なかなかおいしいかも。これでもかあ!というほどゴッホの絵にでてきた店であることを主張している。サービスの女性はなかなかてきぱきしていてよろしい。他に誰も座っていない外でも撮影。(それが上の写 真です)
  後は円形闘技場の夜景を撮って・・・と向かったのだが、1本道ででるはずなのに、かんじんの道が見つからないのだ。あちこち歩いているうちにローヌ川の堤防の方まで来てしまった。なんだあ?もうすでにこのころから私の体内方位 磁石は狂っていた。ええん、方向感覚には自信があったのに。さんざん歩いてようやく円形闘技場に出た。夜景にはつきものの三脚を使い、撮影・・まではよかったのだが、この日第二の悲劇はここから(これは私に責任があるのです。しゅん・・)
 地図によるとRue Voltiaireをまっすぐ行けばカヴァルリ門に出て、ラマルティーヌ広場からSNCFの駅はそう遠くない。「タクシーは?」とnaoさんがいうが、観光局近くのタクシー乗り場までもそこそこの距離があり、「戻る」という感じなので、歩くことで強行。ところがそのRue Voltiaireが見つからない!円形闘技場からは放射状に何本かの細い道が出ているのだが、「これかな」と思ったところも通 りの表示がちゃんとなかったりして、どこだかわからない(人も通らない)。もちろん SNCFだの、Gare という案内板もない。あったかもしれないが暗くて気づかなかった。結局見覚えがあったのは昼にタクシーで来た道。そこを行くと遠回りだとはわかっていたけど、今は知っている道に行くに限るとその道をたどる。やがてEmile Combesという駅に向かう大通りに出る。この時点で5分ほど戻ることを覚悟の上、タクシー乗り場まで行けばよかったのだが、このまま行けばひょっとしたらタクシーも通 るかもしれないと思い、私は歩く方を選択してしまったのだ(バカバカ)。時間もないので走る。途中naoさんが「走って間に合う可能性はあるの?」と聞いてきたが、とにかくあと少しだからとお願いする。ようやくラマルティーヌ広場に出た。あと約10分。黄色い家があった跡地を横目にラストスパート。日頃の運動不足がたたってとっても苦しい。
 ようやくこぢんまりしたアルル駅に着いたのは発車5分前。ゼイゼイ。しかし安心はできない。有人の切符売り場が閉まっている。それに乗り場はどこだ?座っていた2人の若い女の子に英語で聞いてみる。1番線だという。で、切符はどうやら自動販売機で買うようになっているらしい。ど、どうやって?再び女の子に「買い方がわからないの」と助けを頼む。まず人数、行き先を指定してクレジットカードを通 すのだがエラー。何度やってもダメで、他のカードでも試すが同じ。あー。もう電車が来たらとりあえず乗ってしまおうと思ってあきらめていたら、その女の子が「こっちで買えるよ」と有人の切符売り場まで連れて行ってくれた。ちょっと奥まったところにひっそりとあるのだ(夜なので気づかなかっただけ?)なんとかアヴィニョン行きの切符を買って一段落。27F。ギリギリという感じ。そのままホームに出ようとしたら、さっきの女の子が慌てて止める。そうか、刻印するのをすっかり忘れていた。何から何まで彼女たちに世話になってしまった。なんとか間に合った。
 彼女たちは喫煙車の方に消えていった。私たちは当然禁煙車。電車に乗っても長時間運動をした後のような脱力感。 はあ。フランスの列車って停車のために減速してからが妙に長い気がする。アヴィニョンだよ、と教えてもらって出口のところに待つことおよそ5分。大型犬をつれている人もいる。1人のおじさんがフランス語で「君たち、似ているが姉妹か、双子か?」(全然違っていたりして)みたいなことを盛んに言っている。まあ、フランス人から見ればそうなのね。それでもどう答えていいかわからず、「NON」とだけ否定しておいた。

Avignon アヴィニョン
 ホテルに戻ると例のおばちゃん。相変わらず英語が通じないので「お湯」すらなんていっていいかわからない。なんとジェスチャーでようやくお湯を頼む(naoさんは猫のためにロビーに長く止まっていられないのでホテル関係の頼み事は私の役目)。今度はポットのようなものを部屋まで運んでくれた。ふ〜トラブルはあったものの、なんとか無事に終わった今日一日。もーぐったり。
 ポン・デュ・ガール問題は結局、一度ニームに出て向こうからの便にかけてみる。行きだけでも時間のいい便があれば、帰りはアヴィニョンに戻ってきてもいいし「歩き方」への投稿でもニーム経由が勧められていた。 ポン・デュ・ガールのバスに合わせてニーム観光、ということにする。

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