天津の戯迷と聞く「京劇」の世界

 

12/1(天津、曇り) 

ホテルで朝食バイキングを食べる。傳さんからもらった年画のハガキを父に送るため、郵便局を探す。「天津も都会だけど、北京に比べて車は少ないし、高級車はあまりなく、ワゴン車が多いよ」といわれるが、確かにそうだ。「天津百家大楼」の近くに郵便局を発見する。そして、「三国演義」の豪華切手帳をたまたま発見。欲しいが380元と高価。う〜ん。「天津百家大楼」は中心地にあるデパートでこのビルはとてもよく目立つ。これを目印にすれば今度は迷わない、と傳さんはいう。他のデパートやスーパーでお土産物の。昼,「狗不理」はすでにすごいにぎわい。やっぱり東京にある店とは違う。銀行で両替をすませる。再び郵便局の前に来たので、やっぱりあの切手帳を買おう、と決意。高すぎる気がするが、どうも「三国演義」という言葉に私は弱い。

そして茶館で京劇を観賞。ここは常連の京劇ファン(多くはおじいさん)がやってくる「梨園劇場」。毎日、午後から様々な演目で京劇が公演されている。なんと6元を払えば、茶杯に何杯でもお湯をついでもらえる。常連さんたちは「マイ・ポット」「マイ・おつまみ」(ひまわりの種など)を持参し、やってくる。もう店の人とも顔なじみで、いくつかの仲良しグループで固まり、京劇を鑑賞する。2時半開演、となっていたが実際に始まったのは3時から。

この日のプログラムは何人かの俳優が登場し、2、3曲を歌うという、オペラでいえば「ガラ・コンサート」だった。ちなみに前日は趙雲が活躍する「長坂は」、次の日は「覇王別姫」。少々残念。

まず、役者も演奏者も普段着ででる、というところが面白い。演奏者の方は曲ごとに席を外したり、おしゃべりをしたりといたってリラックス。役者さんによっては専属の「京胡」の演奏者をかかえているようで、1人の演奏だけして帰った人もいた。

 だけど、もちろん演奏は真剣だ。役者の歌の方も楽しめた。もちろん、なにを言っているかわからないのだが、絶妙の節回し、音量、そして目や手の動きでたとえ衣装はつけていなくても、十分雰囲気は伝わってくる。これだけたっぷり(3時間ほど、8人の役者が出演)京劇の歌を聴いたのはもちろんはじめてのことだ。

 そして、おそらく観光用の京劇や日本での公演では経験できないのが、お客とのやりとりだ。

聞かせどころになると、見ている
おじいさんたちも一緒に節をとったり、
「好!」のかけ声を掛けたりする。これは
歌舞伎と似ている。そのタイミングはやは
り通だけのものだ。曲名をいったり、役者
の名前を言ったりするだけでわっと拍手が
起こる。歌のできが非常によいと「好!」
のかけ声も多く、また「花」(造花)が贈
られたりする。その評価はなかなかシビア
で、1つも花が贈られない人もいるし、「好」
もどこか社交辞令的だ。うまいな、と思う
とさすがに「花」の数も多くなる(最高は8
個だった)し、「好」にも力が入っている。
アンコールもあり、いっそう盛り上がる。

 

傳さんの眼鏡が昨日から見あたらないらしい。運転は大丈夫か不安になったけど、「慣れた道だから大丈夫」。ちなみにもう天津の街も迷わずに行ける、と言っていました。北京まで約3時間、まっくらな道を走るのだが、突然、目の前の道を自転車が走っていたりしてスリリング(夜光灯がついていない自転車が多い)。10時ごろ再び京濱飯店着。

 

12/2(北京、快晴)

帰国の日。朝の道は混むというので、7時半に出発にする。が、傳さんがロビーにいない。5分待っても来ないので、またフロントにある電話を借りて電話をしようとすると服務員のお姉さんが「館内しかかけられない」という。は?4日前にはかけられたのに?前にかけた、といってもだめ。人が変わればこういうことになるんですねえ。そういえば天津の食品街の駐車場では、1日車を停めておいたのだけど、車に戻るたびに係員のおじさんが交代していて、駐車場代を請求してくる。「もう1日分払ったよ」と傳さんが主張し、しばらくやりとりがある。そんなことが何度かあった。ちょっとどうしようか困っているところに傳さん登場。

空港まで送ってもらい、お別れ。UA 852で無事に帰国。東京は雨だった。だけど「暖かい」と感じた。

 


 最後に・・・

本当にいろいろお世話になった傳さん、武強年画博物館のみなさん、三国志の年画を下さった呉さん、雑技学校の先生方、子供たち、本当にどうもありがとうございました。おかげで貴重な経験ができ、すばらしい旅になりました。非常感謝!

身体健康!再見!