ズブズブメヒコにはまる! 第3日目(2005.9.25)

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屋台の朝食

 メヒコ2日目。今日ハードだ。
(もっとも、ハードじゃない旅なんてあるんだろうか。スタオによると、私の観光におつきあいする分、ハードになるらしい。一人旅ならそこがどんなに有名な観光地でも昼まで寝て、午後おもむろにスタジアムに向かう、という連続なんだとか)
 今回、スタオくんの提案で水出し麦茶を持ってきていた。しじゅう水ばかり飲んでいるのも飽きる。日本人は麦茶だい。というわけで昨晩作っておいた麦茶がいい色になってできあがっていた。
 今日は日曜日なので、まず国立人類学博物館に向かう。「歩き方」によると、日曜日はタダ。タダなら観光嫌いのスタオもいやとはいうまい。「起きやあ!」
 まずはレフォルマ通りの、「シティバンクビル」をめざす。事前にシティバンクの支店を検索しておいたのだ。行ってみると結局、昨日もアラメダ公園の近くでみた「Banamex」がその提携銀行で、ここのATMが使えると言うことらしい。なーんだ。だったらあちこちにあるじゃない?
 さて、これから国立人類学博物館だが、少し開館まで時間があるぞ。おまけに直線なら近いのに、地下鉄だと乗り換えがあって、不便(地下鉄の乗り換えは結構ホームが離れていることがあり、意外に時間がかかる)なので、1キロもないみたいだから、歩く。
 気持ちお腹が減っていた我らは、交差点にあるある屋台に目を付けた。なにやら湯気がたっておいしそうなものを売っておる。ちょうどおばちゃんたちが買っている。その前に隣にあったセブンイレブンでドリンクヨーグルトとコーヒー(ところが「モカ」とあったが、チョコラテだった)を買い、またまたおつりを間違えられ、屋台へ。
 「何にする?」って聞かれても、困る。なんの表示もないので何があるかわからんの。いくつか寸胴があって、その上を保温用の布が被さっているのだ。
 「○△?」とりあえず「Si」と言ってみる。すると、布の下はスープ。(sopaだったらわかるんだか、ナゾの単語だったのだ)「いや、違う」とあわてて隣の寸胴を指す。おばちゃんたちと同じの!「あー、これね」と出してきたのが、ビニールと、竹の皮(なわけないけど)で包まれた、蒸しもの。「パンも一緒に!」
「ああ、トルータね」。こうして甘いチョコラテと、アツアツをほおばりながら、歩き出した。スパイシーな肉が入っていて、かなりうまい。ただし途中、ハラペーニョにあたり、涙がでてきた。「モカ」という名のチョコラテがとてもおいしく感じられる。

いきなり、騙された!

 20分ほどテクテク公園の横を歩いていくと、めざす人類博物館があった。すでに長蛇の列。無料なのに、この列はなんなのさ。10分ほど並んで、ようやくゲートまで来て、さあ、入ろうと前の人に続いて入口でカウントをとっているお姉ちゃんの横を通ろうとしたとき。
 「だめ、あなたは入れない!」え。チケット売り場を指さす。はあん?入場無料やないんかあ。現に地元の人たちはどんどん入っていくやんかあ。・・・まてよ。チケット売り場でチケットを買っているのは明らかに外国人観光客風。どんどん入っていくのは地元メヒカノたち。IDみたいなのを先程のお姉さんに見せている。そこでぴーんときた。入場無料というのは、あくまでも地元メヒカノ!ただし要ID!外国人は黙っていつもどおり38ペソ払うのじゃあ。「歩き方」の嘘つき。(よくある話だが)
(実はスタオはこの時点でもう入るのを止めようと思ったらしい)

うっ!カワイイ!

 気を取り直して入場する。見所がたくさんありすぎて困るのだが、「有名どころ」以外でも、非常に楽しめた。いろんな遺跡から出土した土偶がどれも愛嬌があって、かわいいのだFOTO。夢中でシャッターを押していると、スタオから警告。
「このままのペースだとタイムオーバーやよ」
 なので泣く泣くピッチを早めたが、それでも楽しい。かわいいFOTO
 「有名どころ」としては、第5室「テオティワカン室」、昨日見てきた遺跡の復元、出土品など。「アステカ室」は巨大なアステカカレンダーFOTO。マヤ室など、どれも見応え十分FOTOFOTO FOTO
 私が気に入ったのは、「コネホ(うさぎ)」と名前のついた、像。思わずこちらも「もらい笑い」。見ているこちらが幸せな気分になりそうFOTO
 ところで、ここでもみんなかなり熱心にメモメモ。宿題でも出ているのだろうか、と思うほど、ノートにとにかくびっしり書き写している。ところが子供たちだけではなく大人もメモメモ。タダの分、メモが義務づけられているとか?そのため説明が書かれた看板などは近寄ることも出来ず。
 結局1階だけをかいつまんでまわったつもりが、ほとんどお昼になっていた。売店で日本語の資料はないか探してみるが、個別の有名展示品についてはあっても、全体を網羅しているものは見つからず残念。
 出口を出たところに、スタンプを押してもらえるコーナーがあったので、私も子供たちに混じり(!)ノートを出して押してもらおうと並ぶ。ところが。それはまるで「ちゃんと宿題をここでしました」の認め印のような意味合いがあるらしく、係のおじいさんはちゃんとノートに書かれてあるか確認してから押しているのだ。だから一瞬私に面食らい、一応ノートを確認して(私も多少はメモっているし)押してくれた。
 ソカロからここまでのミニバスがある、ということはここからソカロまでもありそう、と思い、それらしきミニバス停留所(標識はなし)で調査。しかしどれも行かないらしい。よくわからなので、結局乗換が必要な地下鉄で行くことにした。いったんホテルに戻り、夕方からのサッカー観戦の用意もしてソカロへ歩く。途中、待望の化粧品屋さん発見。しかしスポンジ、という単語が出てこず苦戦。「パフパフってやるやつ」と屈辱のジェスチャー。くそう。自分のスペ語ボキャ貧に怒り。

うっ!テンプロ・マヨール人ばかり

 10分ほどでソカロに出ると、ものすごーーーい人。ぬあんじゃ、こりゃあ。
間違っとる」すでに嫌気がさしている様子のスタオ。励まして、「テンプロ・マヨール」へ。ここは明日月曜日は休みなので、今日行っておかないと。
 ここもやっぱり日曜無料は地元の方のみ。外国人は38ペソをお支払い。
 もともとアステカの都、ティノティトランの心臓部だった地域を無理矢理埋め立てて、強引にカテドラルや宮殿などなどスペイン風建物を建ててしまった。その建物を解体したら、あ〜らびっくり、アステカ時代の祭壇が出てきたのだったFOTO。それがここ。
 ここは、ペットボトル持ち込み禁止。没収かと思いきや、一時預かり所がある。麦茶のペットボトル、回収される。
  かなり昔の彩色が残っているものもあって、日よけで覆われていた。注目はチャックモールFOTO。ここに生け贄の心臓を置いたというのだが・・・ちょっと素っ頓狂な表情。やっぱり驚くほど熱心にメモをする人たちが多かった。 骸骨を彫刻した「ツァンパントリの祭壇」はおどろおどろしい。かつては本当に生け贄の骸骨を積み上げていたそうだ。そしてしじゅう生け贄の儀式があったために、このあたりは死臭が立ちこめていたらしい。オソロシイ話じゃ。

 博物館の壁はコルテスがやってきたときの宣言書?独立宣言などが刻まれている。 そうか、あの国立人類博物館も、ここもメキシコ人が自らの祖先の文化・存在を確認し、蹂躙された植民地時代を憂い(にっくき征服者コルテスを呪い?)、新たな愛国心をメラメラと燃えたぎらせる、そんな場なのかもFOTO。まして9月は独立戦争のあった月。あちこちで独立を祝う国旗が目につく。愛国教育強化月間なのかもしれない。
 そんな熱い愛国心あふれる人でごったがえす博物館内の見学を早々に切り上げて、トイレだけに入ろうとするも、ベンチで座っていた親切な(おせっかいな?)おばちゃんが「順路が違うよ」という。「私はトイレに行きたい」と主張。「あ、そうなの」。なのに、肝心のトイレは便器がないのでパス。
 海外で便器なしトイレに出会うといつも思うのは、便器を盗んでどうするんだ?ってこと(壊れたのか?)。それになぜさっさと取り付けないのか?女子トイレに便器がないのはつらいぞ(みんなどうしているんだ?)

今度は屋台でランチっ!

 外にでる。広場には所狭しと露店が並ぶ。ソカロ周辺で食事でも、と思ったがさて?あまり時間もないし、すぐには見つからない。それに人が多すぎてスタオじゃなくてもあまり移動する気にならない。
 日差しは殺人的、肌が痛い。タコスなどのスナック屋台が並ぶエリアを通りがかり、結局ここでタコスを食すことにした。辛抱強くタコスの具が出来るのを待ち、やっぱりお好みでソースをかけ、ライムを搾っていただく。
 うまい。辛い。熱い。鼻水と汗。なんか、五感がフル回転して、生きているって実感するのだなあ。地雷唐辛子に当たってしまい、しばし思考停止になるも、おいしかった。もう一件、今度はトルータにも挑戦。しめて30ペソぐらい。

「アステカ」へ!

 腹ごしらえをしたところでやたら元気が出てくるスタオくん。それもそのはず、これからはスタオくんのお時間なり。
 うおおおお。とアドレナリンも多く分泌されている模様。だって今日の試合は10万人収容というアステカスタジアムなのだ。
 ただし、アステカへの道のりは結構遠い。ソカロを通るメトロ3号線で終点まで行き、それからさらにトラムに乗って行くのだ。10万人入るスタジアムへの移送手段としてはトラムって心許ないのだが・・・しかしそれは心配ご無用だった。多くの人はバスやミニバスで向かっているようで、どれも黄色いユニを着た人たちで満員だった。
 トラムは始発だけど座席数が少ないこともあって、椅子取りゲームに敗れた。ところが座っていたおじさんが、私に席を譲ってくれた。優しい♪
 こうしてトラムに揺られること20分、めざすアステカスタジアムが見えてきた。
 当たり前だが、スタオはニコニコ。なにしろ98スタジアム、海外観戦99試合めだ。まだ試合には時間があるが、露店が出て、どんどこどんどこ太鼓を叩いて気勢を上げるサポーター軍団やらでかなりの盛り上がりぶり。スタオのテンションも上がり気味。昨日のチケット行列に懲りて早めにきたが、チケット売り場は大した列もなく、すんなり順番が来た。狙った安い席はない、とのことだったので、120ペソ、メインスタンドの割といい席らしいところを確保。

そして悲劇は起こった

 周辺の写真撮影FOTO FOTOを終え、そろそろ中へ、とゲートに向かう。が、ここで痛恨のアクシデント発生。スタオが持っている赤いリュック(小さめ)は持ち込めないという。荷物はすべて、「あそこで預けてもらえ」とのこと。(単語がよくわからなかった)
 スタオ、凹む。係員に指示された「荷物預かり」は売店の、普通のおっちゃんがやっているよう。預けるのは不安なので、ホテルに戻ってカメラなどを置いてくる、と言い出す。「だけど、ホテルに戻っていたら試合は始まるどころか後半になってまうやん。どう考えたってそれはムダやよ。ここはあきらめて、預けよう。こんなにみんな預けとるんやで、大丈夫やって」。
 スタオを説得し(おっさんも一緒に「大丈夫だ」と繰り返す)、半券をもらう。料金は後払いで荷物と引き替えだという。でかい黒いビニール袋に入れて保管するから、問題ないという。
 凹んだままのスタオ。カメラはおろか、録音用のMDも持ち込めないのだ。まあ、無理もないけど仕方がない。しかし入って分かったのは、私が持っていたビニール袋は問題なかったし、要するに目立つカバンさえ持ち込まなければ大丈夫だったらしい。さらに言えばスーパーの袋だった私を含め、女性はほとんどノーチェックだった。現に持ち込んでいる人はチラホラいた。スタオが悔しくてたまらないのもわかる。もっとも、こういったことも「行ってみなければわからない」のだが。
 中に入ってわかったが、やっぱりでかい。なかなか目指すゲートにたどり着かない。トイレはチップ制。2ペソを払って入ったが、便器なし
 暗いトンネルのような通路でなにやらスタジアムのベストを着込んだ人たちが列になって並んでいる。その先頭にいた若者に半ば無理矢理チケットを見られると、「こっち」。案内人のようだ。かなりピッチに近いその席に着くと、なぜか客が座っている。よくあることのようだ。悪びれもせず、おじさんたちが少し横へ移動させられる。ヤレヤレ。そして・・・チップ要求。巨大スタジアムゆえの係だろうが、別に頼んだわけじゃないのに・・・スタオ、一層テンション下がる
 周りは当然アメリカファンなのだが、アウェイのチーム「NECAXA」のサポーターも混じっている。特に前列に座った家族は混成チームなようで、むきになってお互いのひいきチームをコールする。「うちだったらありえん。だって中日ファンの中に一人巨人ファンがいるようなもんやんか!」とスタオ。
 その中の少女、スタオのちょうど前の席に当たる席にいたのだが、ほとんど立ちっぱなしで、よけいスタオのイライラが募る
 試合前、スクリーンではペルーでやっているらしいU-17の世界選手権の試合を中継していた。メキシコとコスタリカ戦の模様。

メヒコ風ショーアップ

 さて、巨大スタジアムには、クルス・アスルほどではないにしろ、やっぱりチアガール軍団が陣取っていた。それと「colona」など各スポンサーのキャンペーンガール集団が、旗をもって、ピッチの周りをぐるぐる歩くのだ。近づいてくると、お兄ちゃんたちが大もりあがり。アイドル並み人気の女の子はかけ声も多く、投げキッスやサービスポーズをとってあげたりしている。これはヨーロッパでも、日本でももちろん見られないスタジアムの雰囲気。場内アナウンスがリードするクルス・アスルと違い、自然発生的に応援歌を歌ったり、コールが起こるのも独特だ。それとこちらのスタジアムは売店で買うのではなく、売り子が売りに来て買うのが基本のよう。持ち込めないのだから、いろんなものを売っている。ビールやコーラ、トルータはもちろん、ドミノピザ、どう考えても伸びきった「マルちゃん」のカップヌードル(これにライムを搾ってかけるのがこちら風)などを売りに来る。しかも人が座っていようが、観戦の邪魔になろうが、席まで分け入ってくる。旗や数々の応援グッズも売りに来る。試合が見えん。とりあえずビールだけ買ってみる。

メヒココールでヒートアップ!

 ハーフタイム。アメリカのマスコットは鷲だ。
 突然だが、メキシコの国旗をご存じ?アラっぽく言えばイタリア国旗と同じ赤白緑、真ん中に蛇を加えてサボテンに立つ鷲が描かれている。停まったところに現在のメキシコ・シティを建設したんだそうだ。これはアステカの伝説。アメリカのマスコットもこれから由来する(と思う)。んでハーフタイムはその「鷲を的に停まらせるぞショー」。見事、サボテン?にワシはとまり、拍手喝采。こういうパフォーマンスはなかなかドラマチックで盛り上がる。
 例によってお姉さんたちもグルグル。それなりに熱い声援を浴びている。
そして試合開始前と同じく、U-17の世界選手権のライブが流れる。残り10分ほどで、0-1で負けている。ほどなくメヒココールが起こる。
 「メヒコ、メヒコ」。今まで「アメリカ」を叫んでいた人たちが一斉にメヒココール。
 ところが!鮮やかに同点弾が決まった。周りは一気に盛り上がる。メヒココールも最高潮。国歌を歌い出す人たち。ほどなく同点のまま延長戦に入ったところで放送も切れ、後半が始まる。しかしなかなか気が利いていて、スクリーンの片隅で試合の模様を流している。そして・・・肝心のアメリカの試合はさておき、メヒコ、ヘディングで追加点。
 この決勝点を決めた「カルロス・ベラ」くんは一躍有名人に。翌日の新聞には「カンクンの王様」と見出し。カンクン出身のカルロスくんはグアダルハラのチバス所属らしい。U-17だから若くて、なかなか美形である。
 スタジアムが盛り上がるのとは対照的に「ここならメヒココールも録音できたのに」と悔しそうなスタオ。仕方がない。そういうときもあるさ。
 帰りは間違いなくトラムは混むし、荷物も不安なので40分ちょっと前に席を立つ。

荷物は無事だったけど。

 出口を出ると、さっき売店にいたおっちゃんが、臨時荷物置き場のような、柵を囲ったところにいる。私を見るなりわかったようで、番号札を渡し、バッグを返してもらう。10ペソ。中の荷物は無事だったようだ。
 行きと同じルートで食事のためソカロまで戻る。途中のレストランでタコスを食べて、歩いてホテルまで撤収。スタオのテンション、低いまま
 ところでわが最大の悩み、ベンツーの方はコロコロウンチが続いていたが、この日の夜から少し流れがよくなる。携帯用ウォシュレットが頼り。
 明日は移動なので、疲れた体にむち打って、おおかたの荷物のパッキングを済ませておく。・・・ほぼ無言で。死ぬほど疲れて、眠りについたころ、内線電話が鳴った。一度はわざととらなかった。二度目は私が出て「はろー!」と怒りを込めていうと、無言かほとんど聞き取れないかすかな声がしたような?すっかり安眠を妨害され、しばらく寝付けず。
ちくしょ〜!

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