怒濤の上海入り


このホテルにたどり着くためのドラマが!(緑の三角屋根が和平飯店北楼)

12/9 小さな水郷、るー直へ

 朝、やっぱり目覚まし前に起きたOliveさん、私も気配で目が覚める。窓から外を見ると、やっぱりどんよりとした曇り空。あー。気を取り直して朝のお楽しみ、朝食ビュッフェへ。2日目ともなると、要領もわかり、どんどん図々しくなるもの。大きなパンはディスプレイ用?とも疑いたくなるほど誰も手を付けていなかったのだが、それをスライスしてみるOliveさん。それにチーズをのせて食べるとおいしいらしい。チーズもOliveさんは昨日の分と合わせて全種類制覇。私はオレンジジュースとグレープフルーツジュースのミックスに満足する。昔から両方あるビュッフェなどでこれをやるのが好きな私。2つの味のミックス具合がこつなのだ。とにかく昨日にも増してお腹いっぱいになり、部屋へと戻る。
 さて、今日は観光のあと、上海に行くのだが、ホテルのプランでは部屋は4時まで使える特典がある。当然いったんは部屋に戻ってくるのだろうと思い、だいたいの荷物をまとめたものの、そのままにして待ち合わせ場所のロビーへ行った。すると待っていた鐘さん、「荷物は、それだけですかー?」はあ?どうやら彼女たちとの認識の相違があり、今日行くるー直は上海までの途中にあるからそのまま上海へ行くのだそうだ。「部屋、後で戻りますか?戻りたいですか?」そうまでいうなら別 にこだわないので、部屋に戻り、荷物をまとめる。ロビーの階に上るのは階段しかないので、ボーイさんを呼んでスーツケースを取りに来てもらう。そちらはOliveさんにまかせて私は清算の手続き。レシートの詳細を見ると、毎日1580元が2泊分カウントされている。あれ?と思い確認すると、これはちゃんとパッケージツアー2人分の料金でドル建てだったものを元に計算するとその料金になると言う。その表記がパッケージツアー2人分とかではなく、ルームチャージ12月7日分、8日分とかになっているからわかりにくいのだ。そんなわけで少し手間取ったけどまあ、この種の疑問はその場で解決しておかなきゃね。あと、ユニセフへの寄付、という項目がある。そういえば部屋にあったサービス案内にこの期間中、お客様からの寄付を集めているうんぬ んあったけど。あ!。昨日のぬいぐるみがピンときた。たぶんあれが寄付代わりになっているんだ。寄付には異議ないけど強制的な徴収方法だなあ。あのぬ いぐるみ(当然部屋に置いてきた)は使い回しとかされているのかなあ。
 こうしてまたまたマイクロバスに乗り込む。今日のバスの運転手さんは昨日までの王志文似のおっさんとは違い、ちょっと頬が赤い、純朴で人のよさそうなおじさん。鐘さん「今日はるー直へ行きます」。ついでながら、ホテルの表示ではこの日の観光は「るー直」か「同里」、好きな方を選択できるようになっている。とはいっても実際のところは彼ら、外注業者のペースのようなので、選択が可能なら「るー直」、最初から「同里に行く」と言われれば絶対最初の話と違う、ということをたてに「るー直」に行ってもらうつもりだった。まあ、その手間が最初から省けたわけ。きっと上海に送るにしてもこっちからの方が何かと彼らも都合がいいんだろう。「るー直」のるーの字は中国人でもめったに読めない変わった字。「用」に 似たこんな字なのだ→

るー直で「スーパー趙雲」に出会う

 40分ほどで「るー直」に到着。雑誌などでみた、細い運河が通 っている。そもそも鐘さんはそれほどここを案内したことがないようで、有名どころに行くかと思えば、路地にある商店をただブラブラするだけなのであった。それでも十分楽しい。Oliveさんが馬桶に興味を示す。え?と思うが早いか、鐘さんから「これなんだかわかりますか?」。おまるだと知ってOliveさんびっくりする。あちこちの家の軒先に干してある。運河で馬桶を洗っている人もいる。ちょっと前まで(今も、かはわからないので)上海の街でも干してあったりしたのだと私も補足する。よく見るといろんな馬桶があると、がぜんデジカメにとりだすOliveさん。なんでも新鮮なんだなあ。 鐘さんが名物だというお菓子を買ってくれた。商店、といってもすごく素朴で庶民的な店ばかり。店先で編み物をしながら、その出来上がりの品を売っていたりする。Oliveさんは帽子に目が行った。千鳥格子柄の帽子はマフラーとセットだという。帽子にリボンがついているのが気になったようだけど、勢いで購入。え?もう買っちゃうの?と思ったら、鐘さんも「値切らなかったのですか??」だって。14元。きっと10元にはできただろう。鐘さんが地元の名物だというお菓子を買ってくれた。おじさんが店頭で焼いているもの。上の皮が飴状になっていて なかなかおいしい。
 木造でできたアーケード商店街(一応)の片隅に、麺細工の実演をしているお兄さんがいた。「あ!」すばやく私の目は「いかにも趙雲」という人形を捉えた。割り箸のような先に京劇風の趙雲(顔がかなり変)がいる。聞くまでもないくせに「これ誰?」「趙雲だよ」。鐘さんが(私には必要ないのに)「趙雲という三国志の武将です。あ、でもこれが関羽さん、こっちは孫悟空ですねえ」他の人形の方が日本人には馴染みが深いと思ったのだろう、すかさず解説してくれるが、今の私にはこの怪しい趙雲しか目に入らない。もちろんいくらといわれても買うつもりだったけど一応聞いてみる。「10元」「えー?高いよ。5元でどう?」と言ってみる(本当は10元でも買っちゃうんだけど)。お兄さんは高くない、ほら、こんなに細かいから手間がかかって要るんだ、と主張。それでも迷うふりをして交渉を続け、結局6元で手を打つことにした。(確かになかなか細工は細かい。でもそれならもう少し顔をかっこよくしてよ)。ところで人形をそのまま渡されたのだが、綿飴のような状態のこの人形をどうやって持ち歩けというの??上海のホテルにこれを持ってチェックインするなんてかなりお間抜けである。ということで、お兄さんに袋をもらう。気休めにしか過ぎないけど。
 ここ「るー直」で昼食をとることになっている。レストランとの交渉のため車の中で少し待っているようにいわれ、待機。その間有頂天になった私は趙雲人形で上下させたりぶんぶん回したりして遊ぶ。麺人形はかなりやわらかく、なのに趙雲のトレードマークである槍を持っているので、手からとれてしまった。ひえ〜。幸い軟らかいので修復も楽にできたけど、ちょっと溺愛が過ぎたか。「岩田さん、今までで一番うれしそう」と指摘されたけど、それは間違いない。食事の間気になる趙雲を車に安置しておく。
 案内されたレストランは古鎮の入り口近くにある咏るー苑飯店。別にどうということもない、ありふれたレストラン。個室に通 されて(なぜか片隅に水道の通っていないキッチンのシンクがおいてある)、次々と料理が運ばれてくる。川魚や素朴な野菜炒めが主だったけど、正直、あまりおいしくなかった。・・豚肉の脂身に毛が残っていたりする。川魚の臭いと脂身が苦手なOliveさんはとくに食べていない。田舎では意外においしいレストランと、大しておいしくないレストラン、その両極があるような気がするけど、ここは後者。九寨溝で計3回も食事をとらせられたレストランのレベルだった)。で大幅に残した様子を見て鐘さん、責任を感じたらしく「名物料理とおもって、選んだのに、食べられませんでしたか?」。うーん。料理というよりレストランに問題がある気がする。それにあれだけ充実した朝食を食べたこともあって食が進まなかったのだ。
 車に戻り、鐘さんに「上海はどこに泊まる?」と聞かれたので「和平飯店に泊まります」と言う。ちなみにホテル側のプランでは帰りの上海は紅橋空港か(系列の)ウェスティンホテルまで送る、とある。もともとウェスティンホテルまで送ってもらい、そこから和平飯店へは自分たちでタクシーで行こうと思っていた。すると「運転手さんが和平飯店を知っているからそこまで送る」という。ラッキー。そうしてくれるとすごく楽だ。
  さて2日間お世話になった鐘さんとはここでお別れ。 「私ここからどう蘇州にかえっていいかわかりません。たぶんバスで帰るでしょう」と言い残し去っていった鐘さん。大変だなあ。そして私たちは一路、上海へ。
 先ほどの趙雲人形は寝させておいたのだけど、そうすると人形の背後にある旗がつぶれてしまう。とにかくまっすぐ持つことがベストなのだ。やっかいなものを買ってしまったかしらん。

外灘(ワイタン)ラビリンス

 爆睡するOliveさんだったが、私は紅橋空港近くで目が覚める。ここからは20分ぐらいのはず。高架の道路は新しいビルを縫うようにして走る。ふと気がつくと、左手に大きな川と東方明珠タワーが見える。ということはここはすでに外灘。すぐ右に泊まる和平飯店が見えた。着いた、とOliveさんに教えるが、車はそのまま南京路に右折することなくまっすぐ走る。そうか一方通 行とかあるんだな。しばらく先の信号で Uターンして今度は逆側からアプローチ。ところが交差点では公安が立っていて左折はできないという。「じゃあ、どういくんだ?」後ろのクラクションもものともせず公安に確認。「この先からUターンして右折しろ」と言われたらしい。というわけで外灘をふたたび逆側から走行。ところがUターンできそうなところや信号がなかなかない。ずいぶん走って(つまりかなり遠ざかって)ようやくUターン。「ねえ、あとどれくらいかかりそう?」「うーん。近づいてはいるんだけど車が入れないみたい」。Oliveさん、トイレに行きたいらしい。再び和平飯店が近づき今度は表側の南京路ではなく、裏側に当たる1本北側の道を右折成功。裏口にも「和平飯店」の出口があり、そこに停車してやった、と思いきや、ここからは入れないと言う。つまり南京路の表玄関じゃないとだめらしい。え〜?!Oliveさん、落胆。運転手さんがそこにいた人にどうすればいいか聞いて、再び発車。ところが今度は再びホテルに遠ざかるばかりで一向に左折できる道がない。ようやく見つけて、南京路にさしかかる交差点で信号待ちの間、再びバスから降りて道を聞く。それからもタクシーの運転手さんや通 行人、とにかくすきをみつけていろんな人に聞きまくる。「あー。これだから上海はリーハイなんだ!」と愚痴る(これは理解できた)。「この運転手さん、純朴そうだけど行動力はすごい」とOliveさんは切迫した状況にありながらも冷静に分析する。しかしこの行動力を持っても、慣れない上海+中心地で一方通 行など複雑な迷路になった一帯をなかなか抜け出せない。結局外灘から南京路に右折することが唯一の方法ということがわかってきたものの、迷路に入り込み、その外灘すら抜け出せない状況に陥ってしまったのだ。同じ道を何度も通 ったり、いろんな車にクラクションを鳴らされたりしながら約20分後、ようやく外灘には出たものの、未だめざす和平飯店玄関は遠し(さっきから右に左にとさんざん近くには見ているのに)。いよいよ危機的な状況になった、とOliveさん。最悪、彼女を下ろして・・とも思ったけど、いったいどこにトイレがあるかもわからないので、やっぱりホテルをめざすしかない。
 そうして3度目の外灘北上→Uターン→南京路右折にトライ。右折するときかなりスピードを落とし、絶対間違えないよう慎重になる運転手さん。 気の毒に蘇州の運転手だったので、「南京東路は車通行禁止」ということしか知らなかったのだ。正確には和平飯店付近の南京東路は問題なく通 行できる。「南京路は車通行禁止」だから最初、どういくかわからずどんどん深みにはまってしまったらしい。
 結局素直に南京路を右折すればよかったのに、と言う感じであっけなくホテルの玄関に到着。この玄関を目にするのは実に13年ぶり。運転手さんにねぎらいの言葉をかけたかったけど、ちょうど荷物を運び出そうとしていたベルボーイに帰りはどう言ったらいいのか一生懸命聞いている。Oliveさんはもちろんトイレにダッシュ。2階にあるという(そういえば昔来たときは周辺のトイレ事情が悪くて、私もこのホテルの2階にあるトイレを利用させてもらったなあ)
 日本で購入したホテルクーポンを見せてチェックイン。相変わらず、中国語、英語のチャンポン状態。「ところでノースモーキングルームはありますか?」「もちろん」というのでリクエスト。そのころOliveさんご帰還。「いやあ〜やっぱりクラシックホテルって素敵」。そのトイレのクラシックなインテリアに感動もひとしおだったらしい。
 部屋は残念ながら眺望はいいとはいえないけど、これぞアールデコ調というかんじの落ちついたインテリア。改装をしたためか設備は意外と新しく快適。調度品、廊下なんかも歴史を感じさせる。ただしクラシックホテルの難点は、水周り?トイレの排水があまり良好とはいえず、ちょっと気を使う。でもサービスはなかなかで、外資系のホテルとはまた違った中国らしい気の配り方、という感じで好感が持てる(具体的には説明しづらいけど)。ところでエレベーター内のプレートには「世界最著名的飯店」とある。すごい自信だ。
 さて私の心配は趙雲(Oliveさんが顔が似ている、というので「スーパー趙雲」と命名)の安置場所。とりあえず空いたペットボトルに立てかけておく

雨の南京路そぞろ歩き

 落ち着いたところでホテルから上海のメインストリート、南京路探索へ。この通 りはすごくきれいになった。昔は側溝があって、ゴミとかタンとかですごく汚かった記憶がある。ホテルの前から西へ向かって歩く。まずは服地やさん発見。カシミアとかシルクとかあるけど、店員さんがこわ〜い感じで退散。やがて地下鉄河南中路駅へ。ここから西は歩行者天国になっている。上海書城で本を物色したり食料品屋さんでソーセージなどを購入。Oliveさんはヘーゼルナッツを購入、ことのほか嬉しそう。私はイトキンのビルでチャイナドレスなどをみるつもりが結局カシミア買いに走り、セールで割引だった赤いカシミアのマフラーを購入(私の今回最高額259元)。そこでなかなか中国では見つからない半袖のカシミアセーターを発見したOliveさん。試着してみるけど少し小さい。本人はあきらめかけたようだったけど私が「大きいのある?」と聞くと愛想のよい小姐が探し出してくれた。それはピッタリ似合ったので購入。結局次の人民広場駅まできてしまった。そしてすぐ近くには国際飯店が。私の思い出のホテルなのだ(長くなるので詳細略。気になる人は FAQをチェックのこと)その裏手にある、有名な美食街を見てみる。そこは香港のような感じの派手なネオンが連なり、「小姐」と、勧誘がすごい。しかしそのまま U ターン。

上海で北京ダックを食べる、そのココロは?

 いろいろな人からおいしいレストラン情報を聞いていたけど、本場の北京、全聚徳よりおいしいといわれた北京料理のレストラン、燕雲楼へ。だだっぴろいレストランはまだ時間が早いのか、客はまばら。ちょっとこわい感じのおばちゃん服務員(老舗では多いタイプ)がサービスしてくれる。
 まず北京ダックは決まり。嬉しいことに半羽39元という手軽な価格。羊好きのOliveさんのために鉄鍋羊肉30元、青菜とキノコの炒め物20元、燕雲蒸餃10元を注文。5年ものの越山古龍は30元。
 しばらくすると、ワゴンがやってきてテーブルで北京ダックのとりわけパフォーマンス。う〜見ていてごっくん。肉も一緒に取り分けるとはいえ、まだ肉がいっぱい残っている段階であっさり運び去られてしまい、固唾をのんで見守っていた私たちは思わず声をそろえて「あ〜!」。ワゴンのお兄さん、一瞬たじろぐ。
 とはいえ、モチモチの餅とジューシーな肉が絶妙で、おいしかった。ちょっと控えめに料理の写 真を撮っていると担当のおばちゃんが液晶画面をのぞいてくる。こわ・・・と思ったけど、「好!」の一言でホッとひと安心した。実は気になっていたみたいで料理の写 真を撮っては見せると次第におばちゃんは笑顔になっていくのであった。なんだ、怖くないじゃん。
  それにしても皮がおいしく、バクバク食べたので北京ダックの切れ端に対して餅が足りなくなった。で、おかわり。5元。それと蒸餃子が美味。中から肉汁のスープが出てくるあたり形を変えた小籠包って感じで、おいしい。あ〜なんてシアワセ。なんと2人で145元。対費用効果 が高かったねえ。
 客の中に「肩だし小姐」を発見。「この冬場にあのファッション。さっすが上海の女の子は進んでる」と思っていたのだが・・・実は日本人オヤジと一緒に来ていて、アテンド役らしい中国人男性が携帯で「これから4人でカラオケにいくからよろしく」なんて話している。ほどなく一行は出ていったのだけど、若い小姐と肩を組みながら出ていくオヤジたちの後ろ姿を見て、すんごく不快になる。せっかく北京ダックおいしかったのに醜い物を見ちゃった!
 店を出て、南京路に戻る。歩くのもなんだかな〜という感じだったので、歩行者天国を行く小さな電動観光バス(正式には南京路歩行街観光遊覧車」)に乗ることにする。遊園地にある電車のようだ。端から乗って再び河南中路駅の交差点へ戻って2元。時間の節約になった。ホテルの近くでかねてからリクエストされていたなんちゃってカーネルおじさんの「永和大王」があったので撮影。それからなんちゃって仙踪林(このオリジナルの店を知らないとだめだよね。ていうんで、夏に成都で撮った写 真。本物はウサギのロゴが目印です)
 雨も降っているので外灘の夜景見学は延期にした。ホテルに戻り、明日の相談をする。晴れていて調子がよければ最初に朱家角に行ってその後周荘に行くことになった。テレビで天気予報をやっていないか、ザッピングしてずいぶん探してみたけど見つからず。電話して明日の朝は5時30分にモーニングコールをしてくれるように頼む。たまたまNHKのBSを見ていたら、京劇をテーマにしたドキュメンタリー番組をやっていて、梅蘭芳の息子や上海もちらりと映っている。行きの飛行機の中で話題になったこともあって「ほらほら、あれが梅蘭芳の息子だよ!」とOliveさんに声をかけるが返事なし。げ!・・・とにかく今日も中味の濃い一日でした。

12/9 Oliveさんの成果(yantian確認分)

食べ物

その他
ソーセージ
帽子+マフラー
ヘーゼルナッツ
カシミアの半袖セーター
 
マフラー

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