旅は順調に始まった。



快適な部屋が疲れた女たちを癒す

12/7 例の中国系飛行機でやっぱりイライラ。

 日暮里駅でOliveさんと合流、スカイライナーで成田空港へ。今年2回目の中国でちょっと感動が薄れ気味の私に比べ、休みをなかなかとれなかったOliveさんは旅の直前にデジカメを購入するなど気合い十分。
 CA930で空路上海虹橋空港へ。フライト自体は順調だったが、隣の女の子(小学生)には閉口した。どうやら上海出身らしいお母さんと日本語と中国語のチャンポンで話をしている。母親はかなり現代的なルックスであまり娘のことをかまわない。で、当然注意すべき「他人に迷惑をかける行為」も無視。おかげでなにかと私に触れてくるのだ。お母さんがかまってくれない分、私に興味が向かったよう。だんだんエスカレートしてくるので「触らないで、気を付けてよ!」っていっちゃった。でも気にすることなく、私が機内誌を広げていると「あ、こんな本があった」とまねする。何かというと私の顔をのぞき込む。イライラが募る3時間だった。私って子ども嫌いかも?
CAの空姐、笑わず。いつもの通り、サービスはいまいち。いまどき珍しいおもちゃのようなヘッドホンステレオにOliveさん、喜ぶ。とくに珍しくもなくなってしまっている自分に気が付く。いまだに全席禁煙でないのもいやだった。本来はビジネスクラスにあたるスペースに禁煙席エリアがある。おかげですぐ飛行機からでられる。でるといきなりタラップで、バスで移動、というのもOliveさんにはちょっと新鮮だったよう。私はそうか、そういうのも最初は新鮮なのか、と思うばかり。上海虹橋空港、5年ぶり。

5★?5★!

 入国手続きを終えて到着ロビーにでる。ここでぴっちりと制服を着たホテルマンが私の名前が書かれたプレート(もちろん「蘇州シェラトンホテル」のロゴ入り)を手に待っているに違いない、と想像していた。だってホテルの宿泊プランなんだもん。ところが、制服姿は他のホテルばかり。結局「Ms.IWATA」の紙を持っているのは、そこらにいるごくごく普通 の(失礼)おっさんだった。紙もロゴ入りではない。本当に彼が「蘇州シェラトン」の人なのか?でも「予約係のケルビン・ジョウ」とは英語のメールでやりとりしたし、外部が知る由もないはず。手の込んだ詐欺でもなさそう。疑いつつ(どうもプレートとはうらはらに英語ができそうなおっさんでもないので)中国語で私がその名前の人であると名乗り出る。おっさんは安心したように、駐車場に案内してくれた。
 予めホテル側が示していたプランによると「専用車で空港へお迎え」。やはり蘇州シェラトンの堂々としたロゴ入り専用車なはず・・・だがおっさんが示したのは普通 のワゴン車で、おまけに中からナゾの青年がでてきた。そうか、彼がホテルの人?と思ったが暗い中確認する限り、おっさんと同じく「超〜普段着」。それでも晩上好、と挨拶をすると、スーツケースを中に入れるなど手伝ってくれた。なんだか相手が二人組になったところで少し疑念が強くなる。どう見ても「蘇州シェラトン」につながるものは何もないからだ。だいたい迎えだけだったら運転手一人でよいはず。なんで二人組なのだ?(中国ではこういった「無駄 な二人組」は多いかもしれないけど)暗い〜人気のないところで襲撃されたらどうしよう・・・さっきのおっさんが運転して、ナゾの青年が横の助手席に座っておしゃべりに夢中。
 ここで「すみません、ホテルまでだいたい時間はどれくらいかかるの?」と聞いてみた。すると「だいたい1時間30分ぐらい」という答え。ということはだいたい8時30分ごろの到着、ということだ。道路の標識から判断する限り本当に蘇州に向かっているらしい、ということを確認して少しだけ安心した。上海の市街を抜けてやがて広い平原に。一本道が真っ暗な先まで続いている。道路沿いには、いろんな企業の工場が並ぶ。いかにも発展著しい沿岸部の景色。途中、今回行く予定の「水郷第一鎮、るー直はあなたを歓迎します」のゲートをくぐる。なんてことのない普通 の田舎町だけど、道路から水郷は離れているかもしれない。うれしくなってOliveさんに話しかけるが、彼女は深い眠りの中にいた。「・・・・」。さらに途中、「主題公園」という看板も発見。いったいなんだろう、と考えてそうか、テーマパークかあ、と納得。Oliveさんに教えたくなったが、やっぱり深い眠りの中・・・  しばらくいくと、大きな湖(太湖)に出た。しかも沿岸の道路がめちゃくちゃきれいで、建っている建物も近代的。ここは開発地区なんだろう。道路はりっぱだけど人があまりいない。
 しかし だんだん蘇州の市街に近づいてくると、中国らしいごちゃごちゃ感が濃くなってきた。ふとある所で停車。助手席にいた青年が降りていった。いったい彼はなんだったのか?上海から蘇州に帰るのにちょうどいいから乗りました、って感じだろうか?
 やがて話相手がいなくなったからか、運転手は私に何か話しかけてくる。「中国語はできるのか」「少し」。で、よくあるパターンだけど、こちらの理解度を無視してガンガン訛のつよい蘇州弁?で話し出した。うーうー。言っていることのほんの一部しか聞き取れないぞ。「明日はシンガポールの4人組が一緒だ」とかね。「で、俺の言っていることわかるか?」「うーん。少しだけ」にもかかわらず、彼の話は続く。ところでこのおっさん、よく見ると中国の人気俳優、王志文に似ている。彼をめちゃくちゃおっさんにした感じ。
 さて、見ると交差点の角にひときわ目立つ、古代の城壁の建物が。これが写 真でみた蘇州シェラトンに違いない。ホテルに近づくと意外にも、城壁の横にある急勾配のスロープを一気に上る。エントランスも古代中国のお城風。制服姿もきまったドアマンが荷物を運んでくれる。これこそ、想像していた5つ星のサービス。
 こういう高級ホテルって外国人とみるや英語かもしくは半端な日本語で言われて「中国語モード」の場合戸惑うことがある。ここもずいぶん日本語が通 じる。日本語で聞かれているのに英語や中国語ちゃんぽんで答えるまぬけな状態になってしまった。さて、チェックインの書類を書いているとき親指のささくれから血が出ているのに気が付いた。「あ、血が出ている」とつぶやくと、いきなり普通 の日本語で「バンドエイド、必要ですか?」あ?と見あげると日本人女性スタッフだった。突然のことで戸惑い、「持っていますから大丈夫です。ありがとう」。しかしさすが5つ星、サービスがきめ細かいかも(しつこいですが、今回何回も出てくるフレーズです)。
 笑顔のベルボーイに誘導されて部屋へ。3階にあるフロントから階段を下りて、さらにドアを開けて突き当たりの部屋だった。ドアから先のエリアは禁煙ゾーンなのだ。煙をシャットアウトするためのドアなんてさすが徹底した分煙。しかもドアを開けるとどこからかアロマの香りがただよってきて非常に感じがいい。さすが5つ星。
 部屋は少々小ぶりだけど、ふっかふっかのベッド、それに清潔感溢れるバスルーム。バスタブもあるけどシャワーブースだけ別 になっている。(そういえばバリのシェラトン・ヌサドゥアもそうだったわん)。しかもクローゼットを開けると素敵なバスローブ、アイロン、アイロン台までありOliveさん、感激。バスルームにある「ホテルは水を浄化と濾過したので安心的に飲んでください」というプレートのちぐはぐな日本語版が笑わせる(しかもそれぞれの字のフォントの大きさが微妙にバラバラ)。
 とりあえず機内食だけの夕食ではというわけでレストランに向かう。ただもう9時をまわっていて時間が遅めなので、1階にあるというレストランへ向かう。
 そういえばこのプラン、朝食付きになっていたけど朝食のミールクーポンとかもらってないなあ。大丈夫かな〜。フロントでさきほどの日本人女性に聞くと「すべて部屋番号で管理していますので、ミールクーポンはありません」とのこと。1階にある「ガーデン」というレストランに行き、禁煙席をリクエスト。コンチネンタル料理のようで中華料理はない。Oliveさんはナシゴレン、私は海南風チャーハンセット。チキンとエスニックなソース、チャーハンが別 々の皿で出てきたのでボーイさんに「どうやって食べるの?」と聞く。結局彼もよくわからないようで最後には「随便(ご自由に)」と言われる。でもなかなかおいしいのであった。青島ビールも注文。1人120元ほどだった。やっぱりホテルですから。
 Oliveさんに続いてお風呂に入り、バスローブ姿で気持ちよかった〜と浴室から出てくると、Oliveさんはすでにお休みだった。
 しかし1日目はこわいぐらい順調だった。さい先いいぞ〜

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