サマリテーヌでの思わぬ 出会い

 とりあえず、ホテルへ直行。フロントはちょっと苦手なお姉さん。電話がひっきりなしにかかり、うんざりした様子。なかなか英語が通じないらしく、ものすごい形相になってゆっくりと英語を繰り返す。そうとうご機嫌斜めかも・・と思ったが意外に私たちにはにこやか。ロワールはどうだった?とちゃんと覚えていた。とてもよかった、と答える。部屋は同じだという。ロビーの片隅にあったスーツケースをもって、(エレベーターが小さいのでスーツケースは2人分までしか入らない)先に上がる。ということは昨日も空いていたのだろうか?しかし、年末だけあり、結構ここも繁盛しているようだ。

 なつかしい部屋に戻ってきた。さて、どうしようかと考える。まず夕食。ここは玉村&佐々木さんお勧めのベトナム料理「キム・リアン」に行くことにする。田中さんが8時半に予約を入れてくれた。田中さんがデパートに行きたい、というので「サマリテーヌ」に行くことにする。おなじみの7号線でポンヌフ下車。出口が「サマリテーヌ」の入り口につながっている。ここの屋上は佐々木さんお勧めというので行ってみる。するとたしかに360度すばらしいパノラマが拡がっている。カメラを置いてきたのが惜しい。主立った建物が全部見える。ちょうど日が暮れたばかりで夜景がまたいい。ここを見てから、それぞれ見たい場所が違うので自由行動にする。集合は7時、ランコムの売場。うろうろしているとインフォメーションカウンターがあり、そこで日本語のパンフレットをもらう。売場の見取り図を見てみると「書籍」が別館に。実は「フランスで一番売れているビジネス書を見てきて」というなかなかおつなリクエストを受けていて、どこかに大きな本屋はないか探していた私。さっそく行ってみる。しかしビジネス書ってなに?ベストセラーだってえ?という店員の反応。あっちのカウンターに聞いてみてといわれたところにいっても埒があかず、結局ここは芸術関係、小説、ガイドブックが中心だということがわかる。同じ別館に食料品売場があったので行ってみる。結構広く、いろいろおいている。はじめチーズなどを買おうと思ってかごに入れたが、レジの行列をみて断念。

 集合場所ともなっているランコムの売場に行き、先輩に頼まれていたランコムの化粧品を購入。すでにこれをみせるだけでOK状態のメモを持っていったので、スムーズ。3点のうちルージュだけなかった。もうそろそろ時間、というときにふと、エスカレーターを降りていく女性が目にとまる。妙にはたさんに似ている。追いかけていき、確信をもったので「はたさん!」と声をかける。驚いて振り向くはたさん。私もエスカレーターを降り、追いつく。こんなことってあるんだ!たまたま明日の年越しパーティで持っていく友人へのプレゼントを探しに来たのだという。「だけどここ7時までですよ」「え〜そうなの?」。はたさんらしい。2人も時間になり、そこにやってきた。「この人がはたさんなの」。驚く2人。「よかった。こんな偶然ってあるんですね。私たちもお会いしたいと思っていたんですよ」。予定があるというので食事は一緒に出来ないが、お茶ぐらいなら、ということで近くのカフェに入る。はたさんの生き生きした表情は2人をとても刺激したようだ。「お幸せそうですね」、と田中さんがいうと「ええ」。ロワールがとてもよかったことをいうと、今度行きたい、とはたさん。「どこか大きな本屋は?」と聞くと「Fnacがいいと思う」と教えてくれた。4人で結構話がはずみ、ポン・ヌフで記念撮影をして別れた。

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ベトナム料理に舌鼓

1メトロを乗り継いで「キム・リアン」へ。広場に面したわかりやすい場所にたっている。2階にとおされる。フランス語、英語のメニューをみても、どんな料理なのかイマイチ理解できない。玉村の本にあった、さつま揚げのようなものと生春巻き、「ア・ラ・カントネーズ」のライス(=チャーハン)以外、なかなか決まらない。苦戦しているのをみてとったのか、店の人が日本の雑誌の切り抜きをパウチッコしたものを出してきた。うう、最初から出してよ。情けなくも結局その写真にある料理を指さして注文する。(もしこの店に再び行っても料理名を覚えているわけではないので、同じことだろうな)

 もともとベトナム料理は野菜が豊富だし、タイほど刺激が強くないので、好きな料理。でてきた料理は全部おいしい。揚げ春巻きなどを追加注文。例によってお腹が一杯になり、最後にお茶「ラプサン・スーチョワン」を頼む。ふー、食った食った。

 ここからはメトロで言えば1駅だが、歩いても近い。散歩をしながら帰る。ホテルのとなりにある、小さなお店はほとんど毎日のように買い物をするところ。いつものおじさんではなく、アラブ系のような愛想のいいお兄さんが(しかも商売熱心でいろいろフルーツを勧めてくる)応対する。ここで水や次の朝に食べるフルーツ、ワインオープナーなどを調達してホテルの部屋に戻る。

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市場をのぞく

12月31日木曜日

今日もまた雨。大晦日になった。私たちに残された平日は今日と1月2日。最終日にオルセーにいくことにして今日は別行動の日と決める。マダムは念願のペール・ラフェーズ墓地へ。一人で大丈夫かなあ。ホテルで別れ、私と田中さんは市場のあるムフタール通りに歩く。途中、早くもフィルムがなくなったためにカメラ屋さんでフィルム3本をカードで購入。

 広場には佐々木さんお気に入りの市場もあると聞いていたが、雨のせいか市場はたっていない。小さな路地を入り、ムフタール通りに出る。どこにあるのかわからなかったが、カンで左へ坂を下りてしばらくあるくとにぎやかな一角になる。お花屋さん、魚屋さん、八百屋さん・・・お魚屋さんのマドロス風コスチュームが面白い。雨のためか思ったより店は少なかった。

 メトロにのり、パレ・ロワイヤルに向かう。この前、閉館間際のオランジェリーへ急いでいて記念撮影ができなかったので、ついでにルーブルの前まで行き、パシャリ。

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建築の美しさを堪能・パッサージュ巡り

さて、いよいよパッサージュ巡り。最初はギャルリー・ヴェロ・ドダ。地図をみながらいったのだが、途中、通過してしまったようだ。戻るとちゃんと道のプレートにGalerie Vero-Dodatとある。気をつけていないと見逃してしまう、小さなパッサージュだ。市松模様の床がとてもレトロ。全体にシックな色合いでまとまっている。クリスマスの飾りもきれいだ。

 さて、ここでなんでパッサージュなのか?私はといえば仕事で取材した東大の藤森教授の講演でパリのパッサージュを知った。スライドをまじえてだったので、とても興味をもったのだ。一方、田中さんは色彩や建築に興味がある人。やはり大学の授業でパリのパッサージュを知ったのだという。だからぜひ見ようということになった。マダムのお墓巡りというプランも興味があったが、よりこちらの方が関心があったというわけ。ガイドブックにある全部は無理なので、代表的なものを見ることになった。

 ここを出て、商品取引所の立派な建物の横を通り抜けるとパカッと、急に空間が拡がる。はじめは単なる公園だと思ったが、ガイドブックには「フォーロム・デ・アール」とある(だじゃれではない)。

 10分ほど歩き、次の「パッサージュ・デュ・グラン・セーフ」を発見。とっても前衛的なクリスマスの飾りが印象的。ここからずーっとパレ・ロワイヤルの方に戻る。国立図書館の横に「ギャルリー・ヴィヴィエンヌ」、「ギャルリー・コルベール」がある。ヴィヴィエンヌは床のモザイクも、天井のオブジェもすばらしい。色合いも淡いピンクでかわいらしい。古本屋など、お店もいい感じ。コルベールの方は人も少なく、地味な印象だが、こちらはクリーム色でまとめられていて、丸天井がまたおしゃれ。ううん、パッサージュはどこをとっても絵になるものばかりでフィルムもたくさん使うなあ。

 続いて証券取引所の横を通り、パッサージュ・デ・パノラマ。モンマルトル大通りに面しているためか、活気がある。ここのはずれでお昼にする。と、いってもお腹があまりすいていないので、サンドイッチ屋さんに入る。ここはスーパーと同じ形式で並べてあるサンドイッチを選びレジまで持っていく。なかなかおいしそうなサンドイッチばかりで、選ぶのに妙に時間がかかった。3種類買う。お寿司のセットも売っていて、結構みんな買っていく。人気があるんだなあ。結局全部食べられないので、残った物は持ち帰ることに。

 大通りをはさんで反対側にある「パッサージュ・ジュフロワ」はろう人形館やホテル、古い映画のポスターを売っている映画専門のお店もある。ここは「パッサージュ・ヴェルドー」に続いている。ここは古本屋が多い。さて、最後は再びパッサージュ・デ・パノラマの方に戻り、「パッサージュ・デ・プランス」へ。ここは大きなお店が休みのようだ。だが、クリスマスの飾りがいい。マダムの好きなガルチェのお店も発見。メトロの駅、Richelieu Drouotに出たところでパッサージュ巡りは終了。

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グランド・アルシュとは相性悪し

 途中でメトロ1号線に乗り、終点、デファンスへ。途中ですくかと思ったが、最後まで満員だった。みんなこんなところに何の用だ?

 地上にでると、グランド・アルシュのばかでかい建物が前面に。そこから小さく凱旋門が見える。本当にまっすぐなんだ、と感心する。せっかくきたのだからとりあえず(凱旋門の上には登れなかったし)、展望台に登ってみることにする。チケット売場にはそこそこの列。それほど待たなくても大丈夫そうだ。パンフレットには40F、とあるが、売場には60Fとある。げっ、20Fも一気に値上げしたのか、と驚く。ちょっと高い。でもまあ、仕方がないのでチケットを購入。実は田中さんは透明なエレベーターなので、下を見ることが出来ないという。しかし上るスピードはそれほどではないので、怖さはない。

 展望台につくやいなや、右手に「ロシアのイコン」展、20Fという表示。そうか、下の60Fはこの特別料金も入っていたのだ。なんの説明もなく最初から60Fとるなんて、汚いぞ〜。まるでOSがほしかったらWordも買え、というマイクロソフトのような意地汚い抱き合わせ販売だ。プンプン!ロシアのイコンは別に嫌いではないが、強制的にチケットを買わせるやり方が気に入らない。

 展示会の方は無視してまっすぐ展望台へ。やはり凱旋門やエッフェル塔が小さく見える。その手前に黒々と見える広大な緑。ここがブローニュの森だ。よおし、明日はやっぱりブローニュの森に行ってみよう。実はこの後展望台から帰ろうとしたり、トイレに行こうとするたびに「こっちではない」と言われ(案内表示がない)、このスペースをぐるぐる回ったが(どうやら相性が悪い)書くとまたその時のイライラが復活しそうなので、省略。

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巨大なスーパーで買い物(驚喜乱舞編)

 降りて噂の(単に一人から聞いただけだが)、ショッピングセンターに向かう。名前がわからないが、そうそう大きなスーパーがあるとは思えないので、ヨーロッパ最大のショッピングセンターといわれる「カトル・タン」をあちこち探す。でも見つからない。時間は過ぎていく。じゃあ、他の建物かな?と再び外にでると、なにやら「スーパー」ものらしい買い物袋を持った人が出てくるところがある。そこを行くと、あった!確かに巨大だ。

Auchanというらしい。なんだか異常に混んでいるぞ。ここで5時に集合と決め(約1時間の買い物時間)、解散。私はとりあえず(後で後悔したが)、巨大なカート(やっぱり判断力が鈍っていた)を持ってきて、まずはチーズ売場に。ブルーチーズ(11.95F)やおみやげ用にカマンベール(10・55F)、ブルザンのミニ(9.9F)、などなどを買う。山羊のチーズ(15.90F)の試食をやっていて「マダム」と差し出された。ソフトな口当たりが気に入り、カートに。おばさんがお礼を言ってくれた。さて、売場になぜか唐突に「プレステ」の装置がある。ここで子供たちがあきないように遊ばせるわけか・・

 とにかく人がすごくて、「パルドン」を連発しないと通れない。それでも根性でワイン売場に。その数の多いことと言ったら、サマリテーヌの比ではない。それぞれ産地でコーナーが別れている。やっぱ、ボルドーでしょう、とカートをかき分けて(シャンパンを買う人でごったがえしている)、見てみる。う〜ん、あまりにも多いのでラベルを1個1個読むのが面倒なほど。そこでやたらに売れていたのが、La Tourだ。だって驚きの25Fなんだもの。・・ということは550円ぐらい?ひえ〜。カートに入れる。それからサンテミリオン(ちゃんとシャトーで詰めた)が45F。「これだって1000円しないんですぜ」(誰に言っている?)。これもカートへ。だけどいろいろ迷いだしてしまう。そうそう、昨日現地で買えなかったからロワールの白ワインを飲むのもいいかも(完全に飲むことしか考えていない)・・でも、3本も持って帰るの大変だなあ。それに飲みきれるかなあ。日本にも持って帰りたいなあ、そんなことを考え出すと結論が出ない。もう少しパリにいられればいいけど滞在残り日数は2日。やっぱり飲みきれないよなあと、「涙のお別れ」(マダム風表現。ただしマダムの場合お別れするのはデザート類)。

 次にコーヒーを買う。森サンのリクエストにあったEDのではないけど、とりあえず。ばったり田中さんに会う。すでにチョコレートを大量購入していた。場所を聞き、私も直行。8.2Fのチョコレート発見。田舎の近所や親戚に配るおみやげはこれでいいや(すごいいいかげん)、と4個購入。ここがスーパーだな、と思うのは値段の細かさと品数の多さ。

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巨大なスーパーで買い物(並んでグッタリ編)

すでに、売場にもレジにならぶ人たちの長蛇の列。田中さんも合流し、並ぶことにする。本当は日用品や他のコーナーも見たかったが、とてもそんな状況ではない。とにかくすごい人なのだ。みんな巨大なケーキや、シャンパンなどをこれまたカート一杯に買い物をしている。ただ、列がなかなか進まない。その間に交代で周辺を見る。紅茶売場でやはりお土産物に最適のハーブティーを発見。それとトワイニングのコーナーで日本ではない「LADY GRAY」のお茶缶があった。すごく中華っぽいパッケージなのだ。アールグレイではない味かな。面白そうなので早速購入。

 列に戻っても遅々として進まない。う〜ん。なにせ、みんな買う量が尋常ではないのだ。日本でも年末はスーパーが混むように、やっぱり買いだめをするようだ。しかも、31日と1月2日は午後6時までの営業、という貼り紙(ということは1日は休み)。あと1時間ほどしかない。だからみんな必死なのだ。

 前の前にいるおばさんが、ジュースを飲み始めた。まさか、かごに入っている商品を?(後日森さんに聞いたところ、フランス人は結構これをやるらしい)気持ちはわかる。さらに前のおばさんは、もう立っていることを放棄、少しずつ列が進むと座りこんだまま、カゴを足で押しながら、平行移動。気持ちはわかる。後ろに並んでいたのはメキシコ人?のような親子だったが子供はぐったりして、私のカートによりかかってくる。気持ちはわかる。どっとこんな状態で待つこと50分。あっ、小俣さんとの待ち合わせ時間に間に合いそうにもない!とはいえ、もはやどうすることもできず、ただ並んで待つほかない。

 ようやく私たちの番。自分でベルトコンベアーに品物を載せていく。次の人の品物と混じってしまわないように境目に「次の客」のプレートを置く。このプレートすら数が足りず、前の人が終わり、まわしてくれるのを待つ。みんなカードや小切手で払ったりと支払方法もまちまち。それも時間がかかる原因かも。しめて買い物総額298.15F。カードで支払い。ふう!

 当然の事ながら、ただでさえガイドブック+一眼レフカメラで重い荷物が、さらに倍増。デファンスが始発駅で本当によかった。メトロのイスに座るとどっと疲れが・・さらにお腹がグーと鳴る。「お腹減ったね」と言い合う。そうだ、私はお昼のサンドイッチをもっているのだった!それぞれ1個ずつある。誘惑に勝てず、二人でほおばる。私はタンドリーチキンのサンド。もうおばさん化している。でもこれを食べなかったらホテルまでの力がでないところだった。死力を尽くしてメトロを乗り換え、死力を尽くしてホテルまで歩く。フロントのお兄さんが「友達はもう部屋にいるよ」と教えてくれた。20分の遅刻。

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大晦日の前奏曲

 部屋に入ると、小俣さんは「メゾン・ドゥ・ショコラ」の商品名を玉村の本から書き写しているところだった。ホテルで落ち合ってからサン・ジェルマン・デ・プレに行き、メゾン・ドゥ・ショコラでチョコレートを買おう、というのが朝立てた計画だったのだ。お店は7時まで「今出れば間に合うわ」というマダムをよそに、私たち2人は完全にグロッキー。一度ベッドに倒れ込んでしまうとなかなか起きあがれない。結局、あまりの疲労にマダムには申し訳ないが少々休憩することにした。メゾン・ドゥ・ショコラは2日に行こう。それに年越しをどこでするかも考えなければならない。シャンゼリゼまで行ってしまうと帰るのが大変そうだ。だったら、サン・ジェルマン・デ・プレ界隈で遅めに夕食をとり、そのままそのあたりにいるのがいいのでは、という結論になる。ここは佐々木さんのやはりお気に入りの「マリー・エ・フィス」に行こうと決める。これもあとで後悔するが、疲れていて「予約をしなければ」といいながら、結局面倒になり、そのまま出かけることになる。マビオンで下車。暗い道を地図を頼りに探す。ようやくめざすレストランを発見するが、「予約もしていないの?一杯よ」と冷たく追い払われる。甘かった。続いてやはり玉村の本にあった「リーズナブルなレストラン」というあるお店に。確かによさそうだが、コースで400F。どこがリーズナブルだ、ロワールのホテルぐらいするじゃん、と(いいかげんな玉村情報に)怒りながら通過。雰囲気のよさそうな店を探してみるが、どこも一杯。すいているお店は高かったりする。大晦日だからかな・・。あまりにも混んでいるので、とりあえずカフェにでも入ろうか・・と歩き出す。途中、大衆食堂のような、混んでいるレストランをのぞく。49Fと格安のセットメニューがある。が、ここも満席のようだ。立ち去ろうとすると、中からおじさんがでてきて「コンニチハ」と盛んに日本語で勧誘。え?と思っているうちに混雑する店の中にもどり、たちまちのうちに席をつくってしまい、手招きする。有無をいわせぬおじさんの、見事な先導で中に入る。

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にぎやかギリシャ料理店で年越し

 とにかくこのおじさん、声がでかくて叫びっぱなし。それがまた店の活気になっている。セットは例によってものすごいボリュームのようなので、無難にギリシャのロゼワイン、ギリシャ風サラダ、ムサカ(唯一知っているギリシャ料理)、肉料理などを注文。

 どんなに混んでいても席を作り、あとからあとから道行く人を呼び込み、どんどん店に入れてしまうおじさんはすごい。隣の人たちが出ていったと思ったら、スペイン人らしいカップルがまた席につく。女性は妊娠しているようだ。その隣にいる、フランス人と(当然初対面のようだが)、結構おしゃべりをして盛り上がっている。マダムは隣の女性が食べている、デザートが気になって仕方がないようだ。おじさんに何か聞いて、1つ注文する。

 ここの名物?がもうひとつあった。テーブルクロスではなく、紙がしいてあるのだが、そこにおじさんが注文した料理を書いておくのだ。チェックの際はその紙が計算用紙になる。それに食べ残したパンをちがうカゴに移し(当の客の目の前で)、何事もなかったように出される。そんなこと、当たり前という感じだ。11時を過ぎた頃、私たちもチェックをすませ、そろそろ出ようとしていたころ(すでにその少し前から盛んに他のテーブルで売り込んでいたが)、同じテーブルのフランス人男性2人に「日本人の女の子たちのために、シャンパンを注文しなさい!」(推定)というようなことを盛んにおじさんがいう。そろそろ年越しだろう、というのである。最初は12時までにはまだ時間がある、というようなことを彼らは言っていたが、おじさんの熱心な勧めに結局シャンパンを注文。私たちにもグラスを頼み、おごってくれる。シャンパンを抜くときがまたちょっとしたイベントになる。このおじさん、次から次へとシャンパンを勧め、あちこちで栓を抜きまくる。

 さて、隣のフランス人は、日本語にとても興味があるようで、「乾杯」と「あけましておめでとう」を教えてあげたら盛んに繰り返していた。そうこうする間にシャンパンはからに。すかさずおじさんが「もう1本開けろ!」。彼らももうここにいようと決めたようで(そして成り行き上、私たちも)、追加注文。12時になると、店の電気が一瞬消され、「ボンナネ」が交わされる。予定と違う展開ではあるけれど、彼らとキスを交わす。ところでマダムは(本当はハンサムな男性と新年初キスを交わすことを希望していたのが)たまたま通路側だったために、例のおじさんと最初のキス。

 私の横に座っていたのがスティーブン(ステファン)、向かいに座っていたのがドミニクというそうだ(たまたま飲んでいたシャンパンはドミニクという名前)。スティーブンはドイツに住んでいる「ガーディナー」、ドミニクは「チャンネル2テレビ」でマーケティングをやっているそうだ(ちなみに彼らは英語が話せる。もちろんそうでなければコミュニケーションは不可能なのだけど)。話の中で年はいくつか、という話題になった。スティーブンはどうひいきめにみても30代後半という感じ。でもとりあえず「36」と言うと、「その通り、なんでわかったの?」内心、嘘でしょ?と思う。彼はわざわざ免許証のようなものをとりだし、1962年という生年月日を見せる。(老けて見える・・)。現在、休暇中でフランスにもどっているそうだ。休暇が5週間あるというので長い、というと、仕事上、夏はずっと働いていて休みがなかったのでむしろ短すぎる、という。ドミニクは「月に1度はこの店にやってくるけど、彼(=店のおじさん)はいつでもあんなふうだよ」と笑い、おじさんの物まねをやってみせる。結構陽気な人たちだ。ところでおじさんにどうしてそんなに日本語がうまいのか田中さんが聞く。「たくさん日本人がやってくるから覚えた」という。仕事熱心なわけだ。二人はサッカーも好きらしく「そういえば次のワールドカップは日本と韓国だね」とか「アルゼンチン戦はよかったよ」という。「明日はどうするの?」の質問に「ホリデイ」と私。田中さんが「私たちはディズニーランドに行く」というと「君たち、クレージー?」とスティーブン。1月1日は休むもの、というのが常識のようだ。

 結局、3本のシャンパンをあける。スティーブンは「昔、お父さんが教えてくれたけど、ワインは、水と交互に飲めば酔わないんだよ」といい、水も飲むように勧める。

 1時半を過ぎた頃、ちょっと前まであれほどシャンパンを勧めていたおじさんが急に「もうそろそろ看板だよ」(推定)と今度は帰るのを促してくる。他のテーブルはもうイスをあげてしまい、掃除まではじめる。この急展開がまた笑える。「みんなが帰らないと、俺たち寝られないんだよ」と、ベッドで寝るジェスチャー。はいはい、わかりました。結構、自分本位だなあ。ついさっきまで勧誘してたのに・・外はまだまだ人が歩いている。近くにいいカフェがあるから行かないか、と誘われたが、もう遅いので、と断り、彼らにさよならをして、ホテルまで歩く。行きかう人たちとボンナネ!の挨拶を交わしながら、15分ほどあるいてホテル到着。今夜はさすがに他の宿泊客もまだ外に出ているようだ。さて、とりあえず新年をフランスで迎えたわけだ!

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ブローニュのひとり歩き

1999年1月1日晴

 

 ゆっくり起床。10時ごろ、二人は予定通りディズニーランドへ元気に出発。私の行動開始はちょっと遅めにしようと思う。再びベッドにもぐり、一休み。といっても本格的に寝ると言うより、一番好きなゴロゴロ・・今日のプランを考えてみたりする。モンマルトルであるという、パレードにも興味があったが、やっぱりモネの絵を見たい。11時30分ごろ、メイドさんがドアをノック。「すみません、お掃除をさせて下さい」。え〜ちょっと待って、今まだ休んでいたいから、というと「私たち、今日は1時までなの」。そんな勝手な・・。しかたがなく、「じゃあ、入って」と部屋に入れる。もちろん私はまだパジャマのままだ。彼女たちは時計を示し、時間がないと繰り返し。こちらも同時にちらかしたスーツケースを片づける。「これ、あなたのベッド?」と笑われる。しょうがないじゃん、予想もしなかったのだから。掃除はほんの5分ほどだった。ちゃんとつくえにおいてあるチップは持っていった。

 結局、このまま起きて出かけることにする。まずは、ブローニュの森で食べる予定で朝食にでたパンの残り(キープしていた)に昨日買った、ブルーチーズと山羊のチーズをはさむ。それとバナナと、ミネラルウォーターを鞄に入れる。今日は天気もまあまあだからきっと気持ちいいにちがいない。

 ルートを研究する。ブローニュの森は広くて、どこから入るかで行く駅が違ってくる。結局、軽くお散歩ぐらいが目的なのと、そのあとマルモッタン美術館に行く予定なので(パリスコープでここは今日開いていることを確認済み)、10号線でまっすぐいける、Porte d'Auteuil駅から行くことにする。街の通りもメトロも人が少ない。

 メトロの出口からでると、すぐ前にオートゥイユ競馬場がある。この森にはもう一つ、ロンシャン競馬場というのもある。オートゥイユは障害レースのほうらしい。その建物の横の道をどんどん歩いていくと次第に緑が深い森に入ってくる。のんびり散歩する人やジョギングをする人が目立つ。私のような観光客は見あたらない。アンフェリウール湖の小道のほとりをのんびり歩く。中州の小さな建物がみえるベンチに腰掛け、ランチタイムに。(なかなかおいしいじゃない)。ただ、結構人が通り、その度に注目される。「ボナペティ!ボンナネ!」と声をかけるおじさんも。とつぜん、後ろの丘から巨大な犬が私に向かって駆け出してくる。一瞬身構えたが、単に散歩コースなので前の道を通っただけだった。それにしてもこちらの犬は大型犬が多く、散歩も迫力がある。

 しばらくボーっとする。とにかく気持ちいい。

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モネを堪能、だけどズボラな美術館

 さて、そろそろモネに会いに行きますか!16区は高級住宅街とは聞いていたけど、確かにゆったりとした敷地に立派な建物が続く。森をでてすぐ、そのお屋敷街の一角にマルモッタン美術館がある。

 まずはもともとのコレクションだった、ルネサンスからの調度品やタペスリーなどを見る。地下に降りて、ルノワール、シスレーなどのコレクション、そして奥にモネの睡蓮の作品が並べられている。ここの睡蓮は単作だが、微妙な色づかいが本当に美しい。「アイリス」という作品も好きになった。ソファーに腰掛け、ゆっくり1つづつ鑑賞。元旦も休むことを知らない印象派好きの日本人(とうぜん私も含め)が目立つ。

 さて、この美術館が有名になったのは、コレクションそのものというより、印象派の名前の由来となった「印象・日の出」の盗難事件にあるのではないだろうか。この記念的作品は後に発見されて再びここで見ることが出来る。

 が、しかし。「印象・日の出」の前にある来館者の鑑賞用のはずのソファーには美術館のおじさん職員が3人でん、と腰掛けている。彼らはおしゃべりをしたり、居眠り(!)をしたり。あんたたちの休憩用ではないんだよ。もちろん、警備をしているという感じでもない。おかげでこの作品やロンドンの国会議事堂などの作品は立って、間近から鑑賞することに。こんなんだから、盗まれちゃうんだよ、と思う。なにはともあれ、充実したモネの作品を見られてよかった。他にもモネが使っていたパレットや手紙なども展示されていてファンにはたまらない。また、建物自体も立派で美しい中庭なども鑑賞に値する。

 すっかりモネの世界に浸ったので、グッズショップでも「小爆発」状態。モネの睡蓮グッズとして、「マウスパッド」、「バレッタ」、「マグネット」などを購入。CD-ROMもひかれたけど・・離れがたい美術館ではありました。ただ、もっと熱心に仕事をしてほしい(1/1日だったから、みんな働く気がなかっただけかなあ)

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元旦のパリをブラブラ

美術館をでて、駅に向かう。そういやあ、テレホンカードの残り度数が結構あったので、日本に電話してみる。前もそうだったけど、このカード、どちらを上向きに入れたらいいのか一度ではわからず何回も入れてようやくつながる。「元旦だというのにやっぱり会社にいた」某社長に年賀のごあいさつ。「今、どこだっけ?」と相変わらずとぼけたことをいう。こっちは頼まれた「フランスで売れているビジネス書」を探すのに苦労しているというのに。びっくりするほど長い時間話せた。

 メトロに乗って、トロカデロで下車。シャイヨー宮からエッフェル塔を見るためだ。ここはやはり観光スポットだけあり、観光客だらけ。今から20年前、エッフェル塔をバックに撮った写真にたまたま同じツアーに参加していた少年(ちなみに私も少女だった)がまるで並んで写っているように立っていて、せっかくの記念写真が台無しになった思い出がある。ここはやっぱり誰かに撮ってもらおうとまずは場所を確保。隣に一眼レフで家族の写真を撮っていた、おじさんがいたので、英語でお願いしてみる。もちろんちゃんとピントを合わせてカメラを渡す(後日注、この写真は完全に私が写真の真ん中にきており、肝心のエッフェル塔が途中で切れてしまっていた。トホホ・・)。

 さて、ここからどこへいくか、ベンチに座ってちょっと検討。そろそろ夕焼け。もしかしたら凱旋門に登って(ストも終わり)きれいな夕焼けが見られるかも・・と思い、行ってみることにする。メトロに乗ろうかとも思ったが、すでに凱旋門見えていることもあり、歩くことにする。それが結構距離がある。10分ほどで到着。しかし、方向のせいかそれほど夕焼けはよく見えない。しかもストは終わっていたようだが、今日は4時まで。時間が過ぎていた。残念。

 ここまで来たから、とシャンゼリゼを歩いてみる。通行人はものすごく多いが、店はほとんど休み。カフェやファーストフード店がやたら混んでいる。フランクリン・ルーズベルトからルーブルに行く。ここのショッピングセンターが目当て。店はやはり洋服のお店を中心に半分ぐらいしか営業していない。このまえ食べたレストランも、マフィンのお店しかやっていなかった。ここでカードを売るお店に入る。かわいい、中世風の絵を描いたカードを売っている。ロワールでいったお城をバックにした絵があったので、購入。3枚で200F(私にしては高額)。ほかにワインショップで、ワインの栓をみつける。上にいろいろな飾りがついている。どれにするか迷いに迷い(エンジェルにしようかと思ったけどちょっと怖い顔だった)、サクランボのものにする。フクロウグッズを集めている友達のためにフクロウの栓も買う(110F)。

 そろそろホテルの方に戻ろうと、メトロに乗る。駅でベンチに腰掛けようとすると、ベンチが濡れている。そのそばに立っていた、上品なスーツを着ておそろいの帽子をかぶった、かわいらしい感じのおばさんが自分のスカートをみせながら、「私もそこに腰掛けて、ほら、濡れてしまったのよ」(推定)と話しかけてくる。「ああ、お気の毒に」と、相づちをうつとなんとなく意志は通じたようだ。電車がなかなか来ない。なにか構内アナウンスがあった。再び「放送で、電車が来ないって言っているわ、やれやれ」(推定)。それからおばさんのおしゃべりがはじまる。当然、私には理解できないが、相づちをうっておく。いきなり「トーキョー?」と聞くおばさん。ちょっと違うなんて説明できないので、「ウイ!」という。「そうトーキョーなのね」。おばさん、自分の予想があたりうれしそう。そうするうちにやっとメトロがきた。

 どうせならホテル周辺ももう少し見てみようと、PLACE MONGEで下車。ムフタール通りに行ってみるがさすがに市場はお休み。わずかにお花屋さんだけやっている。この周辺のレストランは結構、ギリシャ料理店を中心に営業をしているようだ。どうしても夕食に食べるところがなければこのあたりに来てみるのもいいかもしれない。途中、クレープ屋を発見。そういえばお腹がペコペコ。夕食までちょっともちそうにもないので、軽く済ませようと、ハム+チーズのクレープ(甘い具ばかりではない)を注文。同じ組み合わせで女の子が注文していたが、その子には店の人がなにか聞いている。「ウイ」。なんとクレープにチョコレートと生クリームをトッピングしてもらっているのだ。どういう味がするのかとてもこわい。子供向けサービスのようだ。味はセブンイレブンの「ブイトー(だっけ?)」みたいな感じ。熱いうちに食べるとおいしい。ただしものすごい量で半分もたべないうちにお腹がいっぱいに。「軽く」ではすまなかった。

 ここからこのあたりのシンボルのようなパンテオンへいってみる。ライトアップされ堂々とした石の建物がそびえている。横のサン・テティエンヌ・デュ・モン教会もライトアップされ、美しい。月と一緒に写真を撮ってみる。エコール通りに戻り、いつものお店のお兄さんに「ボンナネ」と挨拶をしてホテルに戻る。7時20分。約束の10分前だ。部屋に戻りベッドに横になっているといつの間にか寝てしまっていた。

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アラビア料理もいけるね!

 ノックの音で目が覚める。「ごめんなさい」と二人が入ってくる。と、言われても寝ていてまだ状況がつかめない。実はもう8時を過ぎていて、私が一人待っているので、走って帰ってきたのだという。「どこでも予約するから、なにか決めた?」う〜ん、何も考えていなかった。できれば近くがいいと思い、まずは例の「マリー・エ・フィス」に田中さんが電話。「Full」という冷たい言葉が返ってきたそうだ。私のガイドブックにあった、星の王子様ファンにお勧めのレストランとやらは今日は休みなのか、電話に出ず。どうしようとあれこれ探して、アラビア料理店をみつける。予約を9時に入れ、一安心。

 その間、今日の話を聞く。朝、出てから帰ってくるまで、乗り物をのぞいてまったく座っていない、という恐ろしい話を聞く。それほど精力的にまわっていたのだそう。おもしろそうなアトラクションと思い、ならんで、乗り物にのってしばらくして「これはビッグサンダーマウンテンだったんだ」と気づいた話や、買い物時の混乱ぶりなど・・

 レストランは「L'Atlas」といい、トゥール・ダルジャンの近く、つまり、ホテルから歩いて5分ほど。同じ時間に予約した別のグループもいて、入り口がちょっと混雑した。するとマダムったら「あら、8時の予約の人って多いのかしら」。今、9時なんですけど。

 レストランは、アラビア風でなかなかゴージャスなインテリア。担当のお兄さんはあまり英語ができず、注文には例によって苦労したが、味も結構いける。シェフがテーブル1つ1つにご挨拶。帰りには手帳もいただき、記念撮影。

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印象派の宝箱、オルセー美術館

1月2日

 フランスでの最終日だ。今日はまずオルセー美術館に行き、その後自由行動、ということになっている。まずチェックアウトをしなければならない。いったんスーツケースの荷造り。すでにかつてないほどの重さとなり、フタをするのが精一杯。これ以上、あまり荷物を増やせないみたい。

 途中、RERに乗り換えてオルセーへ。例によって長蛇の列だが、カルトミュゼ用の入り口があり、そこから入る。駅を改装した美術館は建物自体がひとつの芸術。やっぱり見逃せないのがモネなんだけど、他にもルノワールやゴッホ、マネ、たちの名画がこれでもか、とでてくる。その後、ゴージャスなレストランで食事。私たちはほどんど並ばずに座れたが、ほんのちょっとの差でここも混みだし、あっという間に長蛇の列になってしまった。セットもなかなか。例によって私の財布の紐が緩くなる場所、ミュージアム・グッズ売場でこまごまとしたおみやげを購入。

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バーゲンにやられる!

 ここから、ソルフェリーノ駅に出てギャラリー・ラファイエットに行く。やたらに人が多い。その前の横断歩道を歩いていると、いきなり隣を歩いていた日本人おばさんが「高島屋、行く?」というではないか!どうやら私に話しかけたらしいが、私はこういう図々しいおばさんの聞き方が気に入らないこともあり(どうしてこういうおばさんっているのだろう?ローマでもそうだった。まず人に物を尋ねるときの口の聞き方を考えろ!)「いいえ、行きません」と答える。「行かないの、そう」。事実行く予定はない。私が見ようと思っているのは食料品売場なのだ。残念でした、べーだ。マダムとは入り口で、田中さんとは食料品売場で別れる。集合場所はホテルの隣にある、カフェで6時。はちみつをみたが、瓶詰めで重そうなのでやめる。人が多く混んでいるので早々に出る。なんだか、このデパートが異常な熱気なのは「SOLDE」であるからだということがだんだんわかってくる。だめだ、もうこれ以上いられない。

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プチ・パレにやられ、カルナヴァレへ

どこへ行こうか迷ったが、プチ・パレに行くことにする。やはり印象派の絵が何点かあるのと、カルト・ミュゼが使えるから。グラン・パレの方では「ギュスターブ・モロー展」をやっている。プチ・パレも「アッシジの美術展」をやっていたが、気にせずに入場。だけどどこに常設展をやっているのだろう。あちこち探したけどどこも行き止まり。特別展の入り口で、お兄さんに聞いてみるが、要するに特別展を開催しているので、常設展はみれないのだという。なんだよ〜。だったら入り口で言ってくれればいいのに(フランス語で言っていたのかなあ・・)。う〜ん。どこに行こうか再び検討、カルナヴァレに行くことにする。ここだったら帰り、フォーロム・デ・アールに近い。

 St Paulで降りて、古いマレの街をいくとカルナヴァレがある。ここはパリの歴史を知るのにいい。古い看板(18世紀のトゥール・ダルジャンとか)や庶民の家の模型など。意外に館内は広く、それに案内もとくにないのであちこちまわりわからなくなってしまう。どうやら別館にも行ってしまったみたい。ホテルの建築に関する特別展もやっていた。ホテル・リッツの設計図なども展示されている。中庭もきれい。なんだか落ち着く空間だ。 

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フォーロム・デ・アールで本を探す

 さて、メトロで1ついき、フォーロム・デ・アールに向かう。ここは地下で意外と広いことがわかる。fnacはだだっ広いスペースの中にCDや本が売られている。本もちゃんと分野別になっている「エコノミック」「マネジメント」のコーナーで係員にどれが売れているか聞く(聞くのに順番待ちで5分もかかった)。彼は笑って「あのあたりの本が新着だから、そういうのでいいでしょう」とそっけなく答える。う〜ん、だけど内容がわからない。結局その「新着本」コーナーで一番ハバをきかせている本を選び、もう一度係の人にきく(今度は3分待った)。なんだかよくわからないようだけど、これでいいらしい。95F。レジはCDとかと同じで、またまた長蛇の列。と、いっても5分ぐらい並ぶだけですんだ。5%引きになる(ところでこの本、経済と法律のちょっと風刺したような本なんですって。結局日本ではあんまりうけなさそうなので、無駄な買い物になっただけ・・空しい)。本当はCDとかもみたかったけど人は多いし、時間もないのでさっさと脱出。ここから7号線のシャトルの駅まではつながっているけどけっこう遠い。大手町駅みたい。

 ほぼ定刻どおりホテルに戻るとすでに田中さんがもどっていて、おなじみのフロントのお兄さんとおしゃべりをしていた。彼は学生でアルバイトとしてここで働いているらしい。今日は道が混んでいるので早めに、つまり7時にはここを出た方がいいという。彼によると今日がバーゲンの初日。だからデパートは混んでいるのだという。田中さんもあまりの混雑に早々に出てしまったようだ。最後のパッキングをしてマダムの帰りを待つ。たぶんギリギリまで帰ってこないだろう、という予感。

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エピローグはマダムの買い物

 予感通り、マダムはブランドバッグを一杯かかえて帰ってきた。バーゲンに対する意気込みが私たちとは全然違う。ラクロアの399Fという帽子をはじめ、マダムはバーゲンで炸裂したらしい。現地のマダムとのつかみあいにも勝ち、フェラガモやらなんやらを買ったらしい。「これ399Fなの〜」とフロントのお兄さんに見せたが、一言「エクスペンシブ!」。確かにその帽子はマダムしか被れないものだ。

 なにはともあれ、タクシーに乗る。「ターミナルはどこ?」やはりというか、ちゃんと調べていなかったので(おまけに行きの飛行機がどこに着いたかわからず。2だったような気もするが)、あわててガイドブックを読む。「エールフランス以外はターミナル1に・・」とあるので、「1」に行ってもらう。ところがやっぱりJALは2だということが判明。シャトルバスに乗って、2に。チェックインをして、ほっと一息。空腹に気づく。カフェテリア式のレストランでセットが50Fぐらい、とあったが、なぜか80F。うっかりしていて(要するにもう判断力をなくしていて)、全員同じ量のセットを頼んでしまい、すぐ後悔。こんなに食べられるわけがないのに・・。時計を見ると9時。搭乗時間20分まえだ。ここで二人が免税手続きをする。私は近くのベンチで待っていたが、彼女たちの前にいた人たちがなかなか終わらず、待っても待っても動かない。しかたがないので、私だけ先に行くことにする。結局、父親へのお土産を買っていなかったので、タバコを買うことにする。すでに搭乗口の前に長蛇の列。あわてて免税店で適当なタバコを買い、並ぶ。すぐに二人が合流。マダムが「父親へのおみやげにウィスキーを買ってきたいんだけど」。すでに搭乗が始まる中、マダムはダッシュ。本当にギリギリまでマダムは買い物を楽しんだわけだ。

 なんだか最後まであわただしいまま、とにかく飛行機に乗る。

 結局、モンマルトル、近所のクリュニー博物館やアラブ世界研究所、サン・ジェルマン・デ・プレ教会、リュクサンブール公園などには行けなかった。え?信じられないって?またくるしかないでしょうね。

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え?もう成田あ?

1月3日

 最初の夕食が片づけられてから、あっという間に眠りにおちてしまい、6時間ほど熟睡。映画「アルマゲドン」も上映自体いつだったか気が付かなかった。もうそろそろ時間が無くなるので、今回の旅行のざっとした行動記録を復習することに。ところが私たちの座った3つの席の読書灯がつかない。スチュワーデスさんにいうと、「後ろに席をつくりましたので、一時的にそちらに移動して下さい」、とのこと。そのすぐ後ろからは喫煙席なので注意が必要。1時間ぐらいで作業を終え、さっさと自分たちの席に戻る(この旅行記はその復習の賜物なのだ)。

 ほどなく食事がでてくる。帰りは本当にあっという間だった。

 (日本到着後、お別れの挨拶もそこそこに私は重いスーツケースを自宅までもって帰り、1時間ほどの間にシャワーをあびてシャンプーをし、お弁当を食べて、実家に帰省する荷物をまとめる。行き着く暇もなく新宿に向かい、岐阜行きの夜行バスに乗って帰省したのだ。ふう・・)

 

Merci!

今回の旅行にあたり、いろんな人にお世話になりました。フランス語のFAXを解読してくれた森さん、穴場を教えてくれた金山さん、佐々木さとみさん、「歩き方」を3冊もいただいた加藤さん、現地で会ったはたさん、ありがとうございました。そして今回の同行者、マダムこと小俣さん、田中さん。10日間ありがとう。

 

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