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1/23(第10日目) どうにかしてよ、RENFE!

 

●中国人、タラーコに現る

  早めに起きて、8:00、まず「アルコ」という急行電車でタラゴナに向かう。8:51、閑散としたタラゴナ駅に着く。ホテルには少し距離があるようなので、タクシーに乗る。インペリアル・タラーコ広場・・・って、ちょっとおもろい名前。実はタラゴナのローマ時代の名前が「タラーコ」だったそうな。そんなわけでタラーコっていうのが地名として残っていたりする。このタラゴナに1泊するのは翌日、フランクフルト行きの飛行機が出るレウス空港に近く、バレンシアから戻ってくるのも便利だからとごっしーくんが判断した者。。
 地中海を背に途中、 地中海に面したローマ時代の円形競技場(Amfiteatre)の横を通る。歩き方でここも世界遺産だということを確認。うぉぉ。そうとわかれば明日は観光もしなきゃ。
 Hotel ciutat de Tarragonaはインペリアル・タラーコ広場に面した新しいホテル(ciudad じゃなくてciutatっていうのがカタラン?)。まだ9時すぎだったのでチェックインできるか期待はしていなかったけど、問題なくチェックインできた。英語もそこそこ通じる。ただし私のパスポートで身元をチェックしているのだけど、開いているページが中国のビザ!「そのページじゃないんですけど・・・」(案の定、あとでレシートを見たら国籍欄がCHINAになっていた。パスポートには「JAPAN」って大きく書いてあるのに・・・ありえん!)
 部屋は我々の基準価格の50ユーロなのに、今までで一番広くて新しく、快適FOTO。ネットはもちろんできるし、canal+digital(サッカー中継をやっている衛星チャンネル)も見られる。ここにわずかな時間しかいられないのが残念。
 部屋は広場に面していて、なんだかやたらバイク音が聞こえる。外をみると、ちょうど部屋の下の広場に一角に続々とバイク野郎が集合中FOTO。みんなそろいの革ジャンを着込んでいる。ほとんどがちょっとお腹が出た中年オヤジ。周辺すべてのバイク野郎が集まったのではないかと思うぐらい、40人ぐらいのグループになって、ツーリングへ出かけていかれました・・・

●バレンシア、ばれ〜

 さて、バレンシア方面への小旅行の準備を整え、出発。タクシーでずいぶん回り道をされた感じがしたので、ホテルから歩いて駅へ向かってみる。方向的には合っていると思うが、途中でわからなくなったので、たまたま歩いていたおじいさんに、RENFEはどこか聞いてみる。うーん、と一瞬躊躇して歩き出してしまったので人選がまずかったか、と思えば、少し先の交差点で手招きをして、「この道をまーっすぐ、まーーーっすぐ。突き当たりを左に曲がると駅だよ」。ううん、親切。
 10:50、タラゴナからアルコに乗り込む。バレンシアへの道のりは地中海沿いに左手に地中海、右手にオレンジ畑FOTOを見ながら行く。途中、ビジャレアルの旗をベランダに出していた家などを通り過ぎる。小さな駅を通過、それがVila-realだったのだ。(私はこの日まで、Villa-realがチームの名前で、街はVila-realというのだということを知らなかった)アルコでも停まらない、小さな駅のチームが1部の、しかも好位置につけていることに驚く
 13:25バレンシア着。初めてのバレンシア。駅がかわいらしいFOTO。滞在わずか2時間・・・ネットで出ていた、パエージャがおいしい、というお店を探しにレイナ広場へ。ところがその住所には別の名前の店が・・・しかも微妙にお昼時には早いのか、やっていない。時間もないので賑わっているバルに飛び込む。地元民で混んでいるだけにここもタパスがなかなか美味でリーズナブル。バレンシアはラ・ロンハFOTOが世界遺産なり。日曜日の午後なので開いてはいないが、当然行ってみる。中央市場FOTOなども通り、写真を撮ったところで終了FOTO。駅へ引き返す。
 さて今日の試合は一応地元同士の対決。ダービーなのだ。インターネットで調べたところではチケットは、「カイシャ・ルーラル・ビラ・レアル」ってところで買えるらしい。「ルーラル」なんて名前がいじましいなあ。バレンシアにあったら買っておこうと思ったけど・・・本当に超ローカル銀行なのか、見あたらず。せめて早めに行きたいところだったが観光したので、3:30発の電車になってしまった。ローカル線で1時間はかかるので、5時からの試合ギリギリになりそう。
 ここで方針変更。帰りの切符は元々バレンシア−タラゴナ間のアルコを買っていたのだが、途中のカステジョン(ビラ・レアルからタラゴナ方向に2つめの駅)から乗れるか窓口のおばちゃんに確認。「大丈夫!」ということだ。それならバレンシアに戻る必要がなくなる。電車の出発までまだ時間があったので、「バレンシアに来たのにオレンジジュースを飲まないわけにはいかない」という変な使命感のもと、駅のバルへ。お姉さん、「小さいの?大きいの?」とっさに「大きいの」というと、どこでも見かけるオレンジジューサーで絞ったオレンジジュースが、大きめのグラスになみなみとつがれて出てきた。飲むやいなや「すっぱい!!」。その様子を隣に立ってワインをひっかけていたおばちゃんに見られ、笑われる。「ビタミンCがたくさんよ!アハハ」。風邪でビタミンCが必要だろう、と(無理矢理)ごっしーくんにも一口あげる。すっぱさで顔をしかめつつちょっとブラブラしてくる、と出て行ってしまった。「次からはペケーニョにしなさいね。あら、チコは出て行ってしまったわね〜。」とおばさん、バカ受け。で、おばちゃん、ワインでご機嫌なのかやたらに笑いながら話だした。「私はねえ、アルゼンチンから来たの・・・」ベラベラ。ノーマルスピードに当然ついていけない。「40年前にバレンシアに来たのよ」いつの間にか身の上話になってきた。よくわからんが、タンゴの話になってしまった。「タンゴは知っています。友達が踊ります」などど、現在形だけの超ボキャ貧スペ語を時折交え、曖昧に相づちを打って曖昧に笑っておく。
 時間が来たのでおばちゃんにサヨナラしてローカル線に乗り込む。さっき乗ってきた線路を今度は戻るのだ。結果からすれば2時間ほど無駄だったけど、短時間とはいえバレンシアに来られたのでよしとしよう。

●ホントに「ルーラル」かも。

 駅についたのは試合開始30分前。もっとサポーターでいっぱいになるかと思いきや、それらしい人はわずかしかいない。 駅前は特になにもない、住宅街。うう、かなり田舎かも。
田舎にまつわる話※かつてシチィーボーイのグーちゃんが、試合後バスに乗り込むときにブーイングしていたビジャサポに「田舎者!」と捨てゼリフ。翌シーズングーちゃんはケガでビジャ戦は休み。でもさらに翌シーズン、ビジャサポはその恨み?をずっと覚えていてグーちゃんがボールを持つたび強烈な指笛が鳴らされました。

 みんなが足早に向かっている方向に歩く。「こっちからスタジアムの臭いがする」とごっしーくん。だんだん歩く人が増えてにぎやかになってきた。で、予想通り地味なスタジアム「エル・マドリガル」FOTO到着。タキージャが開いていて、ゴール裏の席が買えた。
 アウェイサポーターは柵で囲われていて、警備員もしっかり配備。だけど地元だけに一般席にもバレンシアサポが混じっている。もちろん黄+青のビジャサポが多いけど、その中でときどきバレンシアコールする人もいて、ちょうど席はミックスゾーンなのだ。かといって、そう危ない雰囲気もない。前の週、不幸にも乳幼児突然死症候群で娘さんをなくしたカネイラのために、バレンシアのメンバーが肩を組み黙祷をささげていたのが印象的だった。
 17時といえばようやく日が傾き、西日が強くなってきたぐらい。まだまだ日中の暖かさが残っていて、のんびーりした雰囲気も漂う。急な傾斜メインスタンドを見ると、何千もの人がみんな一定のリズムで片方の手だけが動いている。みんなピッパを食べているのだFOTO。試合はバレンシアが調子悪く、アイマールも見せ場なし。ケガから復帰したアジャラも悪くはないけど、まだまだ100%のアグレッシブプレーじゃない。コーナーキックのときに写真を撮るつもりだったのに、わずか1本。目の前でPKが決まったりしてリケルメが活躍、結局ビジャの勝利で終わったFOTO。 好調、ビジャレアルとバレンシアの不調が目立った試合だった。ビジャレアルの楽しみといえば「元」イケメン・フィゲロアと、まか不思議な「潜水艦マスコット」FOTOの激写。
 フィゲロアくんは試合後、スタジアムの横にあるこれまた地味で殺風景なティエンダでカードを買う。面白いグッズがあれば買おうと思ったけど・・・潜水艦グッズも買うほどではないのでパス。お決まりの「スタジアム」の外観撮影を終えて、予定より早いローカル線に乗れそうだと言うことで駅までダッシュ!ダッシュ!


●最大のアクシデント発生!!

 が、電車は予定時刻になってもこず。同じカステジョン方面行きのローカル線を待っている人の中にスウェットを着込んだ東洋人と思われる若者が。「せっかく走ったのに、どおなっているのよ〜」私の大きなつぶやきが聞こえたらしく、その若者が「どうせ遅れてるんですよ、時刻表見ます?」うむ日本人だったか。アナウンスもないしあせってもしょうがないね〜ここはスペイン、しかも弛緩しがちな?暖かい地方だもん。カステジョンで乗るアルコには余裕があるしね。結局20分ほど遅れて電車が到着。10分ほど行ったカステジョンで下車。その若者も降りていったが、格好やノリから言って現地に住んでいるのだろうか?
 が、しかし!この遅れは後の事件の前触れにすぎなかった。
 アルコまでは時間があるので、どこかで夕食を食べることに。しかし駅周辺はめぼしいレストランがない!日曜ということもあって閉まっている店もある。歩き回って、ピザ屋さんを発見。なんでスペインに来てピザなんだ、と思うけど仕方がない。テイクアウトするお客で結構賑わっている。味はまあまあおいしかった。
 9時すぎ、そろそろ電車の時間か、と駅に戻る。が、乗る予定のアルコはおろか、その前のユーロメッド(こっちは特急って感じで少し高い)も遅れているようだ。発車予定時刻がそれぞれ30分ほど後になっている。(だいたいモニターの表示が正規の時刻と予想時刻の2つある、っていうのが日本じゃありえない!)しかたがないので駅構内のバルで時間をつぶす。で、時間になったので確認してみると・・・また遅れ。そんな感じでずるずると時間は延びていき、到着予定時刻は2時間後の11:15に。早く帰らせろ〜こうなったらどこかでRマドリーVSマジョルカを見て時間をつぶそう、ということで駅近くのバルへ。ちょうど後半をやっている。マジョルカが先制するも、逆転勝利。バルセロナにも遠くない街なのに、なぜかみんなマドリー応援組で、逆転の時は拍手も起こって盛り上がる。ちょっとホッとした。
 ちょうどほどよい時間になったので戻る・・・と。まだユーロメッドも来ていないではないか!ユーロメッドがこないことにはそのあとのアルコはこない。ベンチでは辛抱強く待っている人たち。改札?係のお姉さんが1人いるだけ。何人かが「いったい何時になるの?」と聞いているが「私もよくわかんない〜」というノリでいつの間にかいなくなってしまった。孫を迎えに来ているらしいおじいちゃん、おばあちゃん、寒い中お気の毒だ。やれやれ、といった感じで立ったり座ったり。私たちもお気の毒。とっくにホテルに戻ってるはずなのに!!こんなんだったらバレンシアに戻ってパエージャ食べられたじゃない!
 やがて、モニターから列車の表示そのものが消えてしまった。いったい、どういうことよ!ありえん。アナウンスもなければ駅員が一人もいないのもありえん(それなりに大きな駅です)待っている人もベンチから立ってどこかに去っていってしまった。去る・・・って、どこへ?

●「ひでえ話や!」連発。

 ベンチで待っていた人が次々といなくなるので、どこへ行くんだろうと後をつけると、インフォメーションだった。ここに1人だけおっちゃんがいる。20人ほどがどうなることか、聞いている。おっちゃんはさかんに携帯でどこかと電話している(なんで普通の電話じゃなく、携帯?)。ユーロメッドはようやく到着の目処が立ったようだ。周りに安堵の空気が広がる。・・・って私たちはほっとするわけにいかんのじゃ。近くにいるお姉さんにどこに行くのか聞いてみる。「バルセロナよ。ユーロメッドは12時に着く」「でも私はアルコの切符を持っているの」 「アルコ?アルコは来ないよ」ええ??ちょ、ちょっと、明日ドイツに行くのに、どうなるんじゃ〜。ところがすぐ近くに同じアルコ、しかもタラゴナへ行くというお姉さんがいた。「アルコは1時にくるそうよ。タラゴナに着くのは(タメイキつきながら)2時30分だって
 げろ!に、2時30分?だいたい天候不良でもないし、この遅れはなんなんだ?「アリカンテとか南から来るからいいかげんなのかも」いいかげんな推測をする。だって北(バルセロナ方面)からの電車は問題なく来ているんだもん。周りはユーロメッドの人が多いが、アルコの人もチラホラ。同じ境遇の人がいるので安心はできるけど、いったい何時になったら帰れるのか。ふと何の表示もなくなった発車時刻のモニターにパッと表示が。見るとなんと明日の朝の発車時刻表・・・これには一同、苦笑するしかなかった。「これこそひでえ話や!」。
 やがて係のおっさんの携帯に電話が入り(しつこいけどなんで個人の携帯に?)会話。電話を切って「今バレンシアを出た。あと1時間で着く」とみんなに伝える。着くっていってもユーロメッドじゃあね。アルコはどうした!いったいいつなのさ!再びアルコ組が詰め寄る。また携帯でなにやら話したあと、「じゃあ、この中でアルコの人は?」こういうサバイバルスペイン語だけは聞き逃さない私たち、はあい!としっかり手を挙げる。合計9人のアルコ組がいることがわかった。おっさん、携帯で9人が・・・と話をしている。長い会話のあと、「じゃあ、次のユーロメッド、6番線から5号車に乗って」近くのタラゴナ行きお姉さんに確認。おお!切符を出して、確認。席は乗ってから割り振るらしい。バンザイ!ユーロメッドで帰れる・・・ (思えばこういうアクシデントは中国で何度も経験しています・・・)
 ホームに降りるとき、さきほどの係のお姉さんが再び登場(肝心なときにいなかったくせに!)検札。こうして長く待ちわびたアルコならぬユーロメッドがホームに入ってきたときの感慨はひとしおだった。0:35、意味なく滞在したカステジョン発車。結局アルコそのものが「なくなった」らしい。「ひでえ話や!」。私たちはユーロメッドが停まるカステジョンから乗ったから振り替えてもらえたけど、例えばアルコしか停まらない途中の駅で待っていたら・・・想像するだにオソロシイ。「ひでえ話や!」この日、私はメモ帳に殴り書きをした。「RENFE嫌い!NO MORE RENFE!
 割り振ってもらった席は4人がけのお見合いシート。で、ななめ前のお兄さんがすごくラウールに似ていてカッコイイ♪車内ではヒューグランドのラブコメ映画(ただしスペ語吹き替え)をやっていて、寝ようと思ったけどついつい(お兄さんも見たいし)見入ってしまった。タラゴナに着くとさっきのお姉さんがやけくそ気味にカートをひっぱりものすごい勢いで去っていった。気持ちわかるなあ。そう、もうタクシーもないのだ。歩いてホテルに着いたのは3時近く・・・「ひでえ話や!」。
 それでも明日観光するんだもん!

本日の成果・世界遺産1つ!サッカー1試合!

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