No.188

再見〜ツァイツェン、また逢う日まで〜 我的兄弟姐妹
★★★1/2 

監督:ユイ・チョン 出演:ジジ・リョン、崔健、姜武、夏雨

 「延安の娘」という重い現実を描いたドキュメンタリーをみたあとだったので、どうも薄っぺらくてうそっぽい感じを受けてしまった。
  子役はかわいいし、十分泣かされたのだけど、作品そのものが丁寧に作り込まれていない。ラストもこうなることがだいたい想像できる、「予定調和」なのだ。パンフによると、スーティエン役のジジ・リョンが最後に指揮者として登場するシーンは2、3時間しか役作りの時間がなかったそう。そのせいか、ハッキリ言って指揮者らしくない(単に棒を振って拍子を取っているだけとしか見えない)。だいたい音楽のコンサートに行って、こんな形で中断されちゃったら私なら怒る。2パターン用意されていて、コンサートが終わった後兄弟が再会するものも撮ったらしいけど、結局こちらの方がよりドラマチックだ、ということで採用されたようだ。よりドラマチック=よりウソっぽくなるのにね。
  それにドラマチックにしようとやたらスローモーションを使うのも私は好きではない。小手先の演出で逃げている感じがするのだ。
  てなわけで、せっかくいいキャスティングだったのに、「いま一歩」心に響いてこないのが残念だった。だけど、エンドロールで確認したことが一つ。姜武演じる長男「イクー」は「億苦」、主人公「スーティエン」は「思[舌甘]」だった。ちょっと暗示的な名前かもしれない。

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