No.105

盗馬賊

★★

監督:田壮壮 出演:才項仁増 旦技姫

 うう。田壮壮のチベットもの、ということで期待していたんですが、難解です。たぶん芸術的な価値は高いのでしょうが、これをあまりチベット文化を知らない日本人が理解するのは相当難しい。多少知っているつもりだった私でもそうです。例えばこれがドキュメンタリーだとしてナレーションというか説明があればいいのですが、知らない人にはなんで建物のまわりをあんなにぐるぐるまわっているか(コルラなんですけど)、セリフが少ないだけに場面 から読みとるのは難しいよ。最初の鳥葬も五体投地も。物語としてはあまりにも過酷でつらい話だった。中国政府はこれを1920年代の設定であるように指示をした(つまり解放前はこんなにつらい土地だったと印象づけたかった?)らしい。それとセリフが当然ながら北京語の吹き替えになっているので不自然さがあった。とくに子どものセリフが小賢しいだけに聞こえちゃうのだ。やっぱりあれはチベット語でないとね。映画を作った環境はちがうものの、「キャラバン」の方がよっぽどリアリティがある。 仕方がないのかなあ。

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