No.161

ルアンの歌
★★★

監督:王小帥 出演:王丹彡 郭濤(スパイシー・ラブ・スープ

 田舎から出てきた若者ドンツーが出会う、都会・武漢での人間模様。純朴な若者が体験するのはかなり過激な日常かもしれないけど、それも現実なのか。 担ぎ屋であるドンツーの稼ぎは1回2元だという。 彼が同郷のガオピンと「ベトナムからきた」ルアンホンの「都会の恋」は少し理解しがたかったんじゃないかな?デカダンスな感じが漂う彼女の歌をドンツーがはじめて聞いたところの場面 がいい。ほとんどヘッドホンステレオにくっつくように聴き入るドンツー、そこに長江を行く豪華客船が通 り過ぎるシーンだ。それとラストシーンの彼の笑顔に救われる思いがする点もよかった。また、会場からも笑いが起こっていのが、まったく聞き取れない、大家のおばあちゃんの話す特徴のある武漢の方言。ナレーションもドンツーが話しているのだが、「shi」「zhi」の発音がない、ありのままの語りも雰囲気がでていた。彼がそれなりに都会になじんだことを象徴するようにタバコをふかしていたのが印象的だった(残念だけど)
 監督はベルリン映画祭でも注目された王小帥。企画に田壮壮が加わっていることからしても将来が楽しみな人。

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