No.155

ラブストーリー・バイ・ティー (菊花茶)
★★★1/2

監督:金 チェン 出演:陳建斌 呉越

 原題の「菊花茶」の方が好きなんですけど、なんでこんなタイトルにするんだろう・・・。
  難病+ラブストーリーとくれば、定型化されている気がして、最初は見るか迷ったのです。しかし、逆にどこまでも純粋な2人の恋愛が新鮮だった。舞台もよかったのだと思う。ゴビ砂漠の雄大な自然の中で「幸せ〜」なんて叫ぶシーンは、一歩間違えればクサクサ・ダサダサになるはずなのに、どうして感動してしまったんだろう?って自分が不思議なくらい。 もしかしたら上映に先立ち、監督と、主演の二人(は脚本も担当)の舞台挨拶があったからかな。すごく若い監督のピュアな表現力を素直に受け止めたくなったというか・・・
  菊花茶は熱を取るので、夏場によく飲まれ、香港ではプーアル茶とブレンドして飲んでいます。それがこのゴルムドの地で、ガラス瓶に入れ、熱湯を注いで飲んでいるのですから所変われば、飲み方も雰囲気も変わるって感じですね。
 「なんで菊花茶が好きなの?」の2度目の答えに「けっ!」と思うか、「すてき」と思うか。私は一応後者なので、まだこんな恋にあこがれる部分も持っているらしいです。(2002.9.18)

彭見明の「山の郵便配達」が収録された短編集(集英社刊)にこちらの原作も入っていました。タイトルが「愛情」といい、あの映画によく似た話だな・・・と思ったら。なんのことはない、原作なのでした。原作を読んで設定を変えより細かく、エピソードも入れてうまく映画化したもんだと感心しました。原作は場所の設定も違うので、菊花茶に関する描写もありません。ただ、彭見明の静かで優しい世界がよくわかります。

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