No.160

リトル・チュン(細路祥)
★★★★
 

 

フルーツ・チャン監督の「香港返還3部作」の完結編。主人公の少年役は演技なのか、地なのか?とにかく演技が自然。だけど父親にお仕置きされながら朗々と舞台のセリフを叫ぶところなんかすごかった。返還前の香港のリアルな雰囲気が良く伝わってくる。「大陸で国旗掲揚のやり方」を学んできた生徒が全校生徒の前で中国式の敬礼をしながら国旗掲揚する場面 なんかとっても象徴的で面白かった。ひとつひとつのエピソードに深いメッセージ性があるのだ。ほろりと泣かせる場面 もラストにある。ただし恥じらい深き日本人女性としては「吸血鬼のティーバック」はいただけなかった。ちらりと「メイド・イン・ホンコン」の登場人物が出てきたことを思うと、きっと「花火降る夏」のモチーフもあったに違いない。みなさんもぜひ、「三部作」を制覇しましょう。

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