No.187

緑色包囲
★★★1/2

監督:張克明

 いかにも手作りな感じのドキュメンタリー。データをナレーションだけで言われても頭にはなかなか入らないぞ〜とか、もうちょっと画像がよければ、とかまあ、いろいろつっこみたいところはあるけど、おそらく予算があまりないのでしょうし、何よりこういうテーマを選んだ感性を評価したいと思う(ちょっと偉そうな書き方になっちゃった)。張監督はあの北京電影学院出身で、これが初の長編ドキュメンタリーだそう。
 舞台は河南省の新郷市という街。乾電池の卸業を営む田おばさんは廃刊電池がいかに地球の環境を破壊しているかをある新聞記事で知る。周りの無理解と戦いながら、一人黙々と乾電池の回収にあたるのだ。ところでこの田おばさん、単に環境問題に目覚め乾電池回収をやっているだけだと思いきや・・・なんと処理システムのあてがないまま自宅にどんどん廃乾電池を集めていてびっくり。山の麓で「誰もわかってくれない」と号泣したりするのだけど、確かに一個人がやることではないし、限界もある。「離婚だ」と怒る夫の気持ちもよくわかる。それでも信念を持つおばちゃんは強い。中国の環境問題はひいては地球全体に関わること。なので決して他人事ではないということを改めて気づかせてくれた。
  ところで幼稚園に環境に関してのお話をしにいくシーン。乾電池回収用の箱に書かれたURLを見てびっくり。まずサイトを持っていること自体驚いた。さらに実際にそのサイトを開いてみると、予想を上回る充実ぶりに二度びっくり。あのいかにも田舎のおばさん風な田さんが作っているとは思えないけど、恐るべし。それによると去年、正式に協会を設立したんだそうだ。(2003.11.20)

http://www.greentian.org/ 

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