No.35

草ぶきの学校 草包子

★★★★
監督:徐耿 主演:曹丹 呉琴琴 杜源  

 最初はなんとなく、古い映画のつくりだな、なんて感じながら見ていた。それは同じ小学校をテーマにした「あの子を探して」がかぎりなくドキュメンタリーのようなつくりで素人の子供たちの自然の演技を引き出していたのに比べて、どうしても「お芝居臭さ」があったからかもしれない。(とはいえ、監督は子供の演技指導ではかなり高く評価されているそう)ここはきっと監督は観客を笑わせたいのだろうな、というシーンも「ふふ」ぐらいで、どうも「リズム」がつかみにくい、という感じだったのだ。
 ところが話が進むうち、胸を打つシーン(というより、その生き方というべきか)が連続してしまい、気がつけばダラダラと涙が・・・。例えば杜小康のけなげさがたまらない。単に主人公である桑桑のかたき役かと思いきや・・・二人は強い友情で結ばれる。それを安易な友情の物語にしないのがいい。「そのとき初めて杜小康が大切な友だちに思えた。でも、気づくのがあまりにも遅すぎた」、とその後彼がどうなったかは語られないのだ。語ってしまったら嘘っぽくなるモンね。 そしてラストにかけて胸を打つのが父である「校長先生」です。桑桑をおぶる姿が感動的です。最後のシーンは少し「えー?ほんと」と思いましたが、父にとってはうれしい「シャワー」だったのでしょう。

ところであの学校があったセット、人工の島に作ったというのは聞いていたんですが「上海ルージュ」のラストで使われたところなんだそうです。映画の雰囲気が妙に違っていておもしろいですね。(2003.5.10)

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