No.48

黄河謡  

★★★★ 

監督:騰文駿 出演:[火+日+立]林 段岫 葛優(ミレニアム・ラブ 他)

 たまたま手元にある「中国21」の「現代中国映画研究」に監督のインタビューが載っていて、この監督がひたすら「芸術映画」を志向した人であることがわかりました。
 「黄色い大地」でも随所に現れた、黄河流域の民謡。加えて「娘を嫁に売る」ことに代表される、この地方の厳しい暮らし(ほとんどシルクロード、黄土色一色の乾燥した風景がバック)。物語はそんな少女と担ぎ屋の少年・当帰との初々しくも実らぬ 恋で始まります。 で「黒骨頭」(まさにその通りのルックス!)役の葛優がほんと、やな奴として出てきます。黄河を渡るとシアワセになれる、と彼らの「理想郷」として「黄河の向こう」が見られているのが面 白い。やがて年老いた当帰が結局、自分で育てた娘を嫁に売るところで終わるのですが、そこで逮捕され、連行される黒骨頭と再会するのはちょっと話ができすぎ。ラスト、黄河を船で渡っていく娘、断崖絶壁を歩く黒骨頭。そして黄土を行く当帰のラクダの隊列のロングカットはなかなか味わい深かった。
  もうちょっと人物の心情を表現して欲しかったので、本当は★3.5と思ったんだけど、「年画」が出てきたので、4つ。「麒麟送子」などの年画をよろこんでいたシーンが個人的に印象的でした。(2001.6.2)

おすすめ関連作→ 黄色い大地 

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