No.182

カラスと雀(烏鴉与麻雀)
★★★★
監督:鄭君里 出演:趙丹(十字路) 呉茵 上官雲珠 魏鶴齢

国教内戦下の上海の市井の暮らしぶりがよくわかる作品。あの「十字路」からわずか10年で趙丹がこんなに老け込だことに、ちょっと驚いた。実はこの間、彼は国民東軍によって5年間投獄されていたんだとか。だから「放送局」とあだなされ、小さな子どもたちと、たくましい妻を守る、ごく平凡な庶民の役がすっかりはまっている。どっからみてもしたたかに、雑草のように生きている市民という感じで、どうしようもできない世の不条理を訴える演技が光る。華夫人演じる上官雲珠の上品さも光っている。こういう味のある女優さんはいまはいないかもね。それにしても侯の愛人役はなんと意地悪なんだろう。(ホントはきれいなんだけど、怖い。実は趙丹の2番目の妻、黄宗英。あの黄宗洛じいの妹。そーいえば似ている。)

前のページへ

あなたの感想を掲示板にどうぞ!