No.136

舞台姉妹(舞台姐妹)

★★★1/2
監督:謝晋 出演:謝芳

 
なんと1965年、つまり文革の起こる直前に撮影された巨匠、謝晋の作品です。確かに古くはあるけど、なかなか引き込まれるストーリー展開で堪能しました。この後、10年あまり自由な表現活動ができず、まともな作品がない暗黒時代が文革によって続くのです。その後の謝晋らスタッフの復活作品をあわせて見るのも興味深いかも。例えば、悪役の唐支配人を演じるのは「標識のない河の流れ」で味のある親方を演じた李偉。なんでこの作品が江青に批判されたかといえば、堕落した妹を救おうとしたのはブルジョア的なんだそうだ。私からみると後半なんか「旧社会の矛盾に目覚めた模範的人民」っていう感じで当局を十分満足させてくれるものだと思うんだけど、いやはや。監督自身、前半は気に入っているけど後半は妥協の産物ですって。前半部分は江南の水郷が舞台になっている点も興味深いです。また主人公が魯迅の「祝福」の作品を知り、舞台で演じる劇中劇にも注目。「祝福」とあわせてみることをお勧めします。

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