第14日目(2006.7.1)
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車中でサッカー国際的談義

  朝。朝食付きなので、スタオくんも無理矢理起こし、みんなで食べる。タクシーで中央駅へ。スタオくんのアドバイスによると、ハンブルク中央駅より、もうひとつ手前の始発駅「アルコナ」駅から乗った方が確実に席がある、というのでSバーンに乗って、ひとつ前の駅へ。スタオくんはイングランド−ポルトガル戦のあるゲルセンキルヘンに向かう。
 確かにすでにこの駅で、予約済みの席が多く、自由席は少なめ。それでも始発駅なので、席を選ぶ余裕もあり、結局コンパートメントを確保。こっちの方が荷物の心配をしなくてもすむ。窓際に座っていると、でかいおじさんが「あいていますか?」と入ってきた。
 結構愛想のいいおじさんで、英語もなかなかできる。私たちのスーツケースを見て「あげましょうか?」という。とんでもなく重いのでいい、と遠慮する。「大丈夫、私は強いんだよ」と力こぶをぽん、と叩く。まず私のスーツケースをあげる。ちょっとよろめく。さらに重い重いmasumilkさんのスーツケース。かなり腰に無理していないかなあ、と思ったが、棚に載せるのに成功。
 ドイツ南部に住むこのおじさんは、昨日ハンブルクでの試合を見にいってきたらしい。チケットがなかなかとれないので2試合しか見ていない、と嘆いていた。相当なサッカー通だな、と思ったら、このおじさん、単なるサッカー好きでなく、元ディフェンダーで、三部リーグのコーチだというのだ。
 ドイツ絶好調だったので、ドイツが優勝するのでは、と話した。
たいていのドイツ人はそれで満足し、喜んでくれるのだが、おじさんはひと味違う。
優勝、するかもね。確かに試合毎に、よくはなっているよ」
とても冷静な分析で驚いた。

 おじさんは「フランスはとてもいいチームだ」と言っていた。ディフェンスがとてもバランスがとれているというのだ。その日はちょうどフランス-ブラジル戦の日。誰もがブラジル優勢と思っていたのに、おじさんはフランスだという。そのカギがディフェンスだと。

 がぜん話は戦術的になる。
 おじさんはサッカー新聞のフォーメーション予想図を示しながら話をする。こうなると、私には理解不能だ。
 ここで停車。ハンブルク中央駅だ。自由席が少ない上、やはり相当な人が乗り込んできた。スタオ、偉いぞ
 コンパートメントに大柄な青年グループが乗り込んできた。3つ席が空いていたので、3人すわる。後の人は廊下だ。
 おじさんが正面に座った若者にも話しかける。最初はipodで音楽を聴きたい、というそぶりをみせていたが、だんだん意気投合。聞けば彼らはオージーでそのうえサッカーチームだという。おじさんと英語で戦術的な話をするにはうってつけだ。私たちにはゆっくりした英語で話してくれたおじさんも、オージーとならベラベラに話している・・・
 オーストラリアのアジアサッカー協会加入の話になった。
オージー:「グッドチョイスだと思っているよ。オセアニアは弱くて枠がなかったからね。アジアに入れば出場できるようになるだろう」。
思わず私も同意する。「たぶんね。日本は次回出られないかもしれないよ」
「うん。それにしても昨日の試合は不運だった」とタメイキを漏らす青年。結局、オージーサッカーチームの夏の合宿地?をおじさんが紹介する話などで盛り上がっていた。
 フランクフルトまでの4時間、「退屈だった?なにかメモを書いていたね?」と心配される。「楽しかった、ありがとう」とお礼をいう。オージーも手伝ってスーツケースを降ろしてくれた。

なんちゃってフランクフルト

 久しぶりにやってきたフランクフルト中央駅。さきほどのオージーグループはダフ屋に値段交渉中。なんだ、持っていないなら、売ればよかったじゃん。当たり前だが、ブラジルサポの多いこと。それに負けた各国サポがまじわり、独特の雰囲気だ。
 まずはホテルにチェックイン、と思い、最寄り駅Bad Homburgを探す。本数が少ない。それどころか30分ほどかかって、どえらい田舎に。エルクナールが都会に思えるほどだ。
 Bad Homburg駅に降り立つ。拍子抜けするほど田舎の雰囲気が漂う。店が3軒ほど。当然ホテルは見えず。地図や看板など何もないので、一件のロト屋兼雑貨屋に入る。
 店のおじさんにドイツ語で
「ボー・イスト・ホテル?」と聞くと、
笑ってたどたどしい英語でこたえてくれた。
「これがメインストリート」(え?聞き間違い)
「それを右に曲がって道をまっすーーーぐ行けば見えてくるよ」
「だんけしぇーん!」
「ビッテ!」
メインストリートって聞き間違いだったか?まがったところがメインストリートか。
 しかし、まがると原っぱが拡がり、そこに道路と手前にバーガーキング、そのうしろにホテルらしき建物が。車は通るが人通りなし。スーツケースをゴロゴロ引きながら、行進が始まる。
 バーガーキングの後ろにあったのはホテルはホテルだが、違う名前だった。さらに道を歩くと、反対側に目指すホテルを発見。しかし横断歩道がないので、小さな堤防を横断し、道も横断。どうやらここ、車で利用するのが基本の「モーテル」だ。
 フロントにはおじさん。予約したスタオくんはあとで来るので、先にチェックインしたい、と告げる。
「ところでこの○○(スタオくんの名前)って、男性?女性?」
「男性よ!」
「オー!2人も女性と一緒で彼はラッキーだな
爆笑。
 ここはエレベーターがあったので、ほっとする。
 部屋に入り、よく数えるとタオルが2人分しかない。フロントのさっきのおじさんに、「もう1人分タオルをお願い」・・・ちょうど電話の応対などで大忙しのおじさん。
覚えていたらやっておくよ。だけど忘れていたらもう一度言って」お茶目だ。
 再び駅まで歩く。幸い、あまり待ち時間もなく電車がきた。だけど1時間に2本しかないので、要注意だ。
 このころには切符販売機で時刻の調べ方もわかってきたので、ゲルセンキルヘンからスタオくんが戻る時間にあわせて帰りの時刻と明日の朝の時刻表を調べておく。

ダフ屋変身

 フランクフルトでの最大の使命は、スタオくんのチケットを売ること。一応スペインが来た場合を想定し、一枚手に入れておいたのだが、スタオくんはゲルセンキルヘンでのポルトガル−イングランド戦を選択。私もフランス−ブラジル戦を一人で見たいとは思わない。第一私が見にいくと、金太(ロナウド)が必ず(8試合中8試合)ゴールしてしまうので、相性が悪いんである。フランスのために?生観戦はやめる。
 スタオには300ユーロを超えたら売ってよし、その上乗せ分の半分は「成功報酬」として飲み食いしてよし、という許可をもらっている。
 とりあえずスタジアムの最寄り駅に行き、スタジアムの近くをうろつく。あのとんでもなく寒い2005年1月以来、2度目だ(こちら→)。森の中の道を歩いていると、チケットを探している人がいたので、masumilkさんが交渉。結局400でまとまった。まだあまり人がいないときだったので、この値段だったが、別に金儲けをしたいわけじゃないし、さっさとダフ屋稼業からは足を洗いたかったので、手を打った。(もっともっと行けたみたい)
 中央駅からUバーンで、目抜き通りへ。カールシュタットで時間を決めて、masumilkさんと別れる。私はコスメコーナーでおみやげ用の化粧品などを購入。途中、テディベア売り場も覗くが、blancちゃんの方がかわいいと思い、購入せず。チョコレートコーナーでも購入。そこにテレビがあって、みんな食い入るようにイングランド−ポルトガル戦を見ている。でもここは人が多すぎてよくみえないなあ。・・・と思い、上の電化製品コーナーへ移動。何台かテレビが展示されていて、ここで座り込んでいる韓国人グループ発見。しかし私は立って後ろにもたれながら見る。隣に立っていたおじさんが、「もっとこっちの方が見えるよ」とスペースを開けてくれた。
 日本なら絶対ダメだろうが、注意されることもなく、見ホーダイ
「まずい、まずい。ユーロの再現?また延長戦じゃない」
 ちょうど集合時間になったので、その場所に行く。しかしそこはさっきよりさらに人が増えていてテレビを見られる状況じゃない。masumilkさんと合流し、別のテレビ放映している場所に移動。座り込む。そしてPK戦に。
 その結果はご存じの通り。なんちゅーか、イングランドってポルトガルに勝てない宿命なんだろうか。街に出ると、少数のポルトガルサポが騒いでいた。
 「はいはい、おめでと
 心配なのはスタオくんだ。前回、同じようにポルトガルに負けたとき、「明日日本に帰る」だの、大変だったのだ。あげくメニューにあったビール「上から下まで持ってきて」状態で、飲みつぶれていた。(こっちを見よ→
 なんとか素直に電車に乗って(乗り遅れるとフランクフルト到着が夜中になる→ホテルまで戻れない)帰ってきて欲しい。PK戦まで行ったから、時間はよりタイトになっているはずだ。

ドイツ最後のディナー

 さて、ブラジル−フランス戦はPVで見ようと思ったのだが・・・噂の川べりのPV会場に行こうとすると、すでにすごい人で近寄れず。それでも強引に近くまで行ったが、すでに入口は閉め切られているらしい。
 こうなったら、どこかテレビが見られるお店で食事しながら(なにせドイツ最後の夜)見ようと言うプランに変更、店を探す。
 広場から賑やかな音楽が聞こえてきた。サンバのリズムでたくさんの人が踊っている。ブラジル人もいれば、スペイン人、ポルトガル人もドイツ人も。なんというか、素晴らしく陽気。まさに、お祭り。楽しくてしばらくその場に紛れる。
 結局テレビが置いてあるようなお店にはすでに人がいっぱい。置いているか置いていないかがすぐわかるほど。なので、観戦はあきらめ、候補になっていたレストランのテラス席へ。
 masumilkさんは2つのメニューのどちらにするか迷っているらしい。お店のおじさんにどちらがお勧めか聞く。「こっち」と言われた方をオーダー。すると・・・
 masumilkさん曰く、「はじめ人間ギャートルズ」のような、骨付きポークが登場!当然かなりなボリュームで、大満足しながら平らげたのであった。
 ゲフ!

町中がPVだらけ

 Uバーンで中央駅に戻る。試合はどうなっているんだあ。しかし背の高い人ばかりなのでテレビ画面は全く見えず。すると私の独り言を後ろで聞いていた日本人が「フランスが1−0でリードしています」と教えてくれた。
 だめだ、ここでは見えない。まだスタオくん到着まで時間があるはずなので、どこかまた見えるところに移動することにした。
 あのアヤシイ駅前通りを行くと、かなり人だかりができている店があった。・・・と、いうより去年の1月、感動して食べたグリルチキン屋だった(こちら参照→)。一応店のテーブルを前の通りに出して、営業しているのだが、それより通りがかりのただ見客(って、私たちもだけど)が群がっている。しかし中継しているテレビはそれほど大きくない。歩道だったので、最初は遠慮していたが、最後にはそこに座り込み、最前列、まさにテレビにかじりつくように見る。
 そしてフランス勝利。とたんにあまり多くないフランスサポーターが大騒ぎ。さっきまであれほどメジャーグループだったブラジルサポ、存在を消しているかのように静かになってしまった。歩いてすぐの駅に戻ると、ここでもフランスサポが騒いでいる。ただ、圧倒的に人が少ないので大騒ぎまでにはいかない。問題はスタジアムから観客がこの駅に戻ってきたタイミングだろう。
 心配した傷心のスタオくん、ちゃんと到着。そろそろフランクフルトで観戦していた人たちも戻りつつあったので、早めにSバーン乗り場へ。
 こうして延々とSバーンに揺られ、静かな駅前メインストリートを通り、ホテルに到着。黙々とパッキングに専念。(っていうか、私、米を持っていた行きより軽いぞ?)

 

 第15日目につづく→

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