第13日目(2006.6.30)
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「ベルリン50m」の謎解明!!

  早くもベルリンを発つ日だ。masumilkさんは買い物をしたい、というので一足早く出ることになった。私もおみやげにできそうなのを求め、朝一でスーパーで買い物。ギリギリまでキッチンで寝ているはずのスタオを置いて、おそろしく重いスーツケースを駅まで転がす。
 ここのスーパーは8時には開いているのだが、開いたとたん、いきなりピーク。なんとカートが足りない。いったいみんな何を求めてそんなに朝早くくるのだろう。 残念ながら、おみやげにできそうなものは見つからなかったので、素直に持ってきたペットボトルを換金。1本あたり0.5ユーロなので、4本で2ユーロ。なかなかいい制度だと思う。
 さて、このアパートを借りるとき、ロケーションの説明に、「ベルリン50m」とあった。入力ミスだと思っていたのだが、アパートの前の通りを本当に50m行くと、「ベルリン市」の看板が立っている。なので、50mというのは本当だった。つまりこのアパートはベルリンの隣の市の一番端っこなのだ。
 少し前ならこうして外国人が気軽に泊まれるようなエリアではなかったはず。そう思うと、旧東ドイツの民家の滞在はちょっと得難い経験だった気がする。
 荷造りしていると、コンコンとノックの音。ドアを開けると貫禄十分のママさんが立っていた。
「グーテンモルゲン!○+*#”!=△●?」
はあ?最初の挨拶と疑問形で聞かれたことだけしかわからん。
だけど、この時間だからさてはチェックアウトの精算にやってきたらしい、と推察。
 荷造りの途中なので、まだ家具は元通りにしていない。そこへ、どんどん入ってくるママ。部屋を見渡して、思い切りタメイキ。
「ハア・・・」
 あんたたち、やってくれたわね、という表情。だって、だって、スーツケースを2つ広げるためには仕方がなかったんだい! しかしスタオはシャワー中。孤軍奮闘が続く。
 お金を払う。
「OK!+▽◆○☆;?」
また疑問形しかわからない。
 だが、(否定より肯定の方がいいだろう)と適当に、「ヤー!」と答えてみる。
 すると、ママさん、私についておいで、の仕草。訳の分からんままに、階下の大家さんの部屋に入る。
 「どうぞ、どうぞ、入って!」
 最初と違い機嫌がよい。キレイに整頓されている部屋。カントリー調のインテリア。
 「なんて素敵な部屋なの!(と、言ってみる)」
フフ、と笑うママ。部屋を誉められてうれしいらしい。
 領収書を書いてくれている。(あとで見たら日付が23日になっていた・・・)
 さっきの問いは「領収書はいる?」だったらしい。
 そこへママが「○○チャン!」という感じで猫を呼び寄せた。カワイイ。私には警戒していたみたいだが・・・
 なんとなく片言で会話。
「今日はハンブルクへ行くの!」というと、
「サッカーみるの?」
「そう」
 見るとドアの裏にワールドカップのトーナメント表が貼ってある。しかもきちんと結果を手書きして。
 それを見ながらママが「うちの夫が好きなのよ。もうクレージーよ!」とヤレヤレポーズ。
 今日はドイツ対アルゼンチンの大一番がある。
「ドイツは今調子がいいから、アルゼンチンにも勝つと思う」と私がいうと、
「夫はそう信じている。だけど私は負けると思うわ!ドイツはダメよ」とまた笑う。
 サッカー好きのパパ。実直な、旧東ドイツ人と見た。がんばって働いてこの家を建てたんだろうな。
「私はこれからショッピングに出かけるから、部屋のカギは、玄関に置いておいて」PにつづいてEでもアバウトなのである。
 荷造りして、Eをあとにする。ダンケシェーン!

やよいちゃんの待つハンブルクへ

 REでできたばかりのベルリン中央駅へ。すでにドイツ戦に向けてサポーター結集中。 再びmasumilkさんと合流して、ICEでハンブルクへ。寝ていけるので楽だ。
 ハンブルクはドイツ第2位の大都市。そして「やよいちゃん」が住む町でもある。去年の11月、仕事を辞めて一念発起してドイツに渡ったやよいちゃん(バルサファン)は、日本食レストランで働いている。一足先に会ってきたゆうみちゃんによると、苦労はしているが、ドイツ語は上達したらしい。そのやよいちゃんとの待ち合わせは15:30。
 ハンブルクも試合があるので、すごい人だ。試合・・・2位通過、スペインが4-0で圧勝したウクライナが残っているのが複雑な気分だ。組み合わせだよな〜
 中央駅からタクシーに乗る。運転手はトルコ人の調子のいいお兄さん。だいたいの場所は分かるが自信がないみたいで、カーナビ出動!
 トルコ人のタクシー運転手にはやや警戒感を持っていたものの、メーターは普通に動いているのでよしとする。それよりmasumilkさん。
「このカーナビの音声、やたらセクシーなんですけど」
言われてみると、「●●みぃーたあ〜♪」 うっふん、って感じ。なので聞く度に笑えてくる。15ユーロで到着。
 小さな道に面した、こじんまりしたホテルだ。どうやらエレベーターは期待できなさそう。フロントには女の子?が一人いた。たどたどしい英語だが、無事にチェックイン。もらったカギは「19」だったので、もしや待望の1階?と思いきや。日本でいう4階。いじめか?
 スタオが最寄りのUバーンの駅を聞いたが、イマイチ理解できない説明だったようで、かなり迷う。おまけにわりに遠いと言うことがわかった。なんとかUバーンの駅に到着。待ち合わせまであまり時間がないのでさっさと乗りたいけど、Uバーン。券種が多くて解読に一苦労。3人でどれを買えば一番安いのだろうか?そんな調子でもたついていると。
 ある中年女性が話しかけてきた。「これはもう私たち使わないから、もしよかったら、使ってね」。自分たちの1日グループ券(エリア内3人で乗り放題)をくれたのである。なんて親切な人なんだろう。うう、だんけしぇーん。優しいのね。

やよいちゃんに再会

 ハンブルク中央駅には5分ほど遅刻。待ち合わせ場所の、(どこの会場の中央駅にもある)サッカーボール型のインフォメーション前に、懐かしいやよいちゃんが立っていた。
 半年ぶりの再会を果たし、駅構内のフードコートで会食することになった。ビールがうまい。やよいちゃん、毎日のハードワークでくたくたらしい。この時間はお昼休みだ。そしてストレスのたまる職場らしい。早くドイツ語をマスターして転職、という次のステップに向けてがんばっているんだとか。偉いなあ。しかしたった一人女性が海外で生きていくっていうのは、大変なことだと思う。
 話しているうち、ドイツ−アルゼンチン戦が近づいてきた。ちょうど座っているカウンター席の正面に大型液晶テレビがある。気がつくと、それを目当てに客も増えてきた。さらにお店の人がサービスで、フェイスペイントをしてくれる。アルヘン応援だったりするが、ここで抵抗しては危険。せっかくなので、私もしてもらった。
 やがて、試合開始。周りは当然皆ドイツサポで、立ち見も多い。サッカーに集中しすぎてオーダーを頼みやしないし、回転も悪い。しかし店もとくに気にしていないようだ。お店の人もチラチラ気になるようで立ち止まっては見ている、調理場のシェフもテレビを見に来ている。フードコート内はどこもそんな感じだった。

大一番に固唾を呑むドイツ人

 ブレーメンに行くICEの時間になったので、やよいちゃんとお別れ。
 本当はハンブルクからの「世界遺産・小旅行」として、リューベックにしようと思っていた。ところが一足先にハンブルクへ行き、やよいちゃんと一緒にリューベックに行ってきたゆうみちゃんによると、メインのホルスタイン門が工事中で、興ざめだったとか。
 と、いうわけで急遽目的地をブレーメンにしたのだ。
 ブレーメンといえば、音楽隊。
 そして市庁舎が昨年、世界遺産に指定されたのである。
 それにCLでもブレーメンはいいとこ行ったし、なんといってもクローゼは現在、ブレーメンの選手。サッカーにも熱い街なのだ(スタオによると、陸上トラックが災いして、開催地からは落選)。リューベックと同じく、こちらもハンブルクから1時間ほどで行ける街だ。
 ICEに乗って、しばらくしたころ、車内放送があった。W杯期間中は、こうして「速報サービス」があるのだ。といってもイマイチ点数が聞き取れないのだが・・・
 そんなわけで、放送があっても一瞬、どちらが点を入れたかわからないのだが、歓声をあげたのが車両でごく少数だったのをみると、アルヘン先制らしい。やった!
 ところがもうすぐブレーメンという頃。また車内放送のチャイムがなった。息を殺して聞き入る乗客。その後の大喜びぶりから、ドイツが同点に追いついたようだ。あー。今の時間帯ならこのまま延長戦か?延長戦、さらにPKなら圧倒的にドイツ有利な気がする。(それがホームの利というもの)
 ブレーメンの駅前広場でPVがあったので(というより、お店の)、チラ見。こっちだと見やすいよ、とおじいさんが席を空けてくれる。そっか、フェイスペイントしているんだった。
 膠着したまま後半が終わった。延長戦だ。見ているときりがないので、目指す市庁舎がある旧市街へ歩く。市庁舎前広場は大きかった・・・というより、あんまり人、いないんですけど。あちこちのテレビがあるお店、スポットで人が群がっている。
広場の奥、市庁舎の裏からは大歓声が聞こえてくる。あそこがPVらしい。

世界遺産その13 ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローラント像

 まあ、そんな喧噪をよそに、観光してみる。古い路地が独特の雰囲気がある通り。観光スポットでもあるらしい。しかし、店はほとんどクローズ、歩いている人ゼロ。え?
 広場に戻り、世界遺産、ローラント像(かなりユーモラス)を撮る。市庁舎の地下には歴史あるラーツケラーがあり、今日はそこで夕食を食べる予定だった。カジュアルなのと、格式あるのと2種類あるということだったので、当然カジュアルな方を選択。しかし、カジュアルな方はどうやらお休みで、高級な方がオープンしている。市庁舎の脇に立つ、世界遺産のローラント像よりむしろ、「ブレーメンの音楽隊」の像の方が人気。ロバの足に触ると幸福になるとかでみんなが触る。おかげで黄金色にピカピカだ。
 食事よりも佳境の試合をちょっとどこかで見よう、ということになり、その斜め前のカフェでPV。結局PK戦になったらしい。
 固唾を呑んで見守る観衆。
 お友達のあおきむたさんが大好きなアジャラ兄さんの顔が大写しになる。
 ちょっといやな予感がして、見られなかったのだが、やはり・・・。
 逆にドイツは次々と決めていく。
 そして、ついにドイツがPK戦を制した。そのとたん、周りはものすごい歓声に。するとそこで見ていた制服姿のおじさんや、おばさんが、さっさと市庁舎の地下に降りていく。 どうやら、ラーツケラーでは試合が見られないので、お店の人もお客も、ここで見ていたようだ。巨大なPVになっていたところに戻ると、旗をかざして大騒ぎするドイツ人、多数。

世界遺産の建物でディナー

 さて、我々はラーツケラーへ。名物料理をいただきながら、ビールで乾杯。うまい。
 帰りの時間になっても、外はまだ大騒ぎ中。道に座り込んで車を停めてしまったり、大きな旗を持ち出して、車に下をくぐらせたり、よっぱらいが写真に入り込んできたり・・・
 続くイタリア−ウクライナ戦をジェラート屋で見る。お姉さんに「グラッチェ」というと「ぷれーご」でこたえてくれる。そう、ここはイタリア移民の客とお店の人たちたちが観戦中。
 時間になったので、ブレーメンを後にする。なかなか楽しい小旅行だった。

駅に着いてしばらくサッカーボール前で待つ。その横が階段になっていたので、そこに座り、ぼーっと通る人を待つ。その間、masumilkさんはお約束の、就寝タイム。いつものことなので、そっとしておいたら、そこへお巡りさんが近づいてきて、トントンと「大丈夫ですか?」と聞いてくる。「ああ、はい、大丈夫」気分が悪くてうずくまっていると思われたらしい。
 スタオくんが戻ってきたので、Uバーンに乗って(例のタダ切符で)、ホテルに帰る。

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