第10日目(2006.6.27)
Dusseldorf-Gelsenkirchen-Hannover  Mapを見る 写真

Home>index>
第11日目>

 

ラウール、29歳の誕生日

  朝。フロントがあるカフェで朝食ビュッフェが食べられる。例によってスタオくんは朝グズグズしているので、3人で先に行く。オレンジジュースがおいしかった。それにドイツはパンがおいしい。
 朝食の途中からお腹の調子が悪く、というより活発になってきたので、先に部屋に戻ることにした。が。部屋のカギは開かない。どうやっても開かない。トイレは行きたい。仕方がなく必殺カギ開け職人のスタオくんを呼びに行こうとすると、ちょうど戻ってきた。
「何やっとんの?」
ワケなく開く。人を選ぶカギって嫌い。
 そんなホテルをチェックアウト、一路決戦の地、ハノーファーへ向かう。
 今日は誕生日である。誰のって、ラウールの。だからきっと活躍してくれると思う。2002年も2004年も、誕生日はスペイン代表はもう敗退していた。今度は残っているんだからきっと。気合いも違うのだ〜。
 スタオくんが「ゲルセンキルヘンでもチケット替えられるかも」というので、途中、ゲルセンキルヘンに寄ってみる。ポル−メキ戦以来だ。そのとき車を停めた駐車場は、オートキャンプ場になっていて、停められなさそうだった。2人はトイレに行きたい、というので、車でスタジアム近くにあるマリオットヘ。チケットを替える私とスタオ、思ったより歩いてセンターに行ったが・・・予感はしたが、やはりだめ。試合当日は現地のセンターじゃないと替えられないそうだ。もうチケットは発券してあるからだという。はあ・・・
 もう、このチケットを替えられなかったのは3回目だ。昨日「前日」でダメだったから、今回はちょっと予感はしたけど、萎える。

東へ、東へ。しかし。

 気を取り直して東へ。途中、ウクライナのヒュンダイバスを発見。といっても選手はのっておらず、単なる回送のようだ。SAでスペインとアルヘンの国旗カラーをあしらった帽子を買う。
 途中、睡魔が襲ってきたスタオくんに代わって、masumilkさんがスイッチ。グングン飛ばす・・・
 あとはさっさとハノーファーに着いて、臨戦態勢に・・・ところがハノーファーまであと半分ぐらいの距離になったとき。いきなりノロノロ運転になり出したかと思うと、すべて走行車はいったんアウトバーンから降りるように誘導。3車線全て通れなくなり、閉鎖されてしまった。バリケードの先にはハデに回転した車が。1台だけではなく多重事故のようだ。ハイスピードゆえの事故だろうか。
 FMをつければ渋滞情報があるようだが、どうせ聞いても分からん。運転も再びスタオくんに代わり、地図とにらめっこして、別の迂回ルートを探す。降りた車でさらに渋滞して、途中、トイレに停まるドイチェポストのトレーラーがあったり、道は大混乱。1時間ほど迂回して、再び元のアウトバーンに戻る。何事もなかったかのように車は流れていた。

オートマチックなモーテル

 と、いうわけで余裕でハノーファー到着だと思ったにもかかわらず、すでに5時近く。アウトバーンの出口そばにあるホテルは難なく見つかった。
 入口前で何人か、スペイン代表ユニを着てブラブラしている。
 ホテルに入ろうとすると・・・オートロックのようで、入れない。どうやって入ればいいんだ?しかしホテルの人を呼ぼうにも無人。なんでも5時からでないと人がこないようだ。スペイン人たちはそれを待っていると思われる。じゃあ、チェックインは5時からじゃないとできないのか?と焦る。どうやらドアの横に「自動チェックイン機」があって、それでやれ、ということのようだ。スタオくんがトライするものの、要領つかめず。ちょうど後ろに女性が立っていたので、先にやってもらうことにした。
 じーっと後ろからやり方を見守る。
(名前や住所、個人情報まるわかり。シュツットガルトに住んでいる人だった)そして、キー代わりに、暗証番号が与えられる。今度はその番号をオートロックの機械に入れるとドアが開くのだ。
 スタオくんの番。しかしあらかじめインターネットで予約していて、その確認メールにあった予約番号を押すと、すでに情報は入力済み。ミスがないかの確認だけでどんどん進む。ところが・・・ノースモーキングルームのボタンが押せない。え?ちなみにスモーキングルームだと押せる。
 最悪だ。すでにノースモーキングルームは満室なのだ。しかし、メッセも重なっているハノーファー、なかなかホテルはあいていないのは承知。
 苦渋の選択だったが、スモーキングルームを2部屋確保・・・
 これだけオートメーション化しているんだから、当然エレベーターはあるだろうと思った。しかし、大荷物の我々をあざ笑うかのように、見事に階段だけなのである。ムダな経費はかけない超合理主義のモーテルだけある。
 ノースモーキングルームなら1階だったが、部屋はご丁寧に3階。予想通り、タバコの残り香が染みついていて、気持ちわるーー!
 この部屋は3人まで泊まれるらしく、ダブルベッドの上にシングルサイズのベッドがある。すばらしいことに、高速でネットができるらしい。24時間20ユーロだ。
 階段を下りるとき見かけた、スペインユニを着たおじさんに見覚えが。おじさんの方から英語で「覚えているよ、この前、後ろにいただろう?」そうだ、シュツットガルトで前の席にいたおじさんだ。やっぱりTSTで来ているんだな。

痛恨のなくしもの

 チケットのこともあるので、とにかくスタジアムに早く行きたい。身支度を調えて、いざスタジアムへ!!ホテルを出た交差点で大事な忘れ物に気が付いた。
「あれ?旗は?」
「後ろにあるんやない?」 ゆうみちゃんに見てもらう。
「ないよ」

 そういえば、ここんところ見ていないが、後ろのトランクにあると思っていた。どこに行ったんだろう?
 仕方がなく戻ることにした。しかし戻って荷物を探しても見つからない。そこで「カイザースラウテルンで、国旗をシュパイヤーの袋に入れた」とスタオくん。そうだったっけ?それをどうしたんだろう?袋ごと見つからないようだけど。

もしかして、私が落としたのか?

 どおおよよよーんと暗い気分になった。なんということだ。自分がイヤになる瞬間だ。

 それでも試合を見ないわけにいかないので、重い気分を引きずったまま向かう。

泣けるぐらい遠い・・・


 駐車場の表示があったので、停めたが、どこにスタジアムはあるんだ???
これは「P&R(パーク&ライド)」というシステムの輸送方法らしい。なにせチケットを持っていればスタジアムまでの電車賃はタダ!という太っ腹?合理的?なお国。街からちょっと遠くの駐車場に車を停めさせ、最寄り駅からスタジアムまではトラムやUバーンで来てもらおう、というシステムなのだ。
 近くにトラムの駅があった。トラムに乗ること20分。ようやくスタジアムの最寄り駅に到着。が。まだまだスタジアムは見えてこない。スペインサポとフランスサポ、それぞれがグループになり、歌いながらダラダラ歩く。途中、ボランティアの人が道案内していたので、チケットセンターの場所を聞く。「Not so far」らしい。
・・・というわりには、たくさんのサポーターをかき分け、ようやく見えてきたスタジアムをさらに半周し・・・マジかよ。

「ちょっと、ちょっとちょっと〜!」

 これでチケットが替えられなかったら、タダではすまんぞ。わしゃ機嫌が悪いのだ!
 ようやくチケットセンターを発見し、スタオくんと乗り込む。
 すでに本日のチケットはすべて発券され、名義人の名前で整理されている。私はファーストネームもラストネームも「HI」窓口でいいはずだ。確認メール、委任状、全員のパスポートのコピーを見せ「これで文句はいえんだろう」状態で待つ。
 ところが!私の名前では見つからないという。何かの間違えだろう。
 しかしフランクフルトの経験から、「もしかしてオリジナルネームのままになっているんでは?」。スタオくんがスタオ父の名前を告げる。幸いHGだったので、近くだ。すると案の定、スタオ父名義としてチケットが4枚用意されていた。 な、なんのための名義変更だったんだろう
「はああん?あんたたち、なんのために10ユーロ取ったの?」といちゃもんをつけたくなったが、危険人物に指定されるといけないので、おとなしく受け取る。

相手はジズゥだあ。

 外に出ると、なんやら騒がしい。みんなが一斉に走り出した。すると、スペイン代表のバスがちょうどスタジアムに入っていくところだった。A por ellos !が歌われる。今夜は頼むよ、ラウール!少したって、今度はブーイング。フランスのバスが入っていくのだった。
 スタジアム周りでは相も変わらず陽気なスペインサポが、騒いでいる。いかついポリツィも記念撮影に応じてくれた(意外とフレンドリー)。
 お決まりのブルストを買って、席に着く。今日は前後左右、微妙な席だ。スペインサポは多いが、ドイツ人に囲まれてしまった。
 さて、いきなり前半、ビジャがPKを決めてスペイン先制!まではよかったんだが。
 とくに勝ち越しされた点につながった、プジョルのファウル。アンリが倒れたんだが、あれは本当にファウルだったのだろうか?もちろんスペインサポーターはものすごいブーイングで、○○、っていう放送禁止用語がたくさん飛び交ったのだった。
 ラウールも・・・誕生日の活躍を祈っての起用だったが、読みは外れた。ファンとしては残念だったけど。
 フランスはジズーが目覚めた。スペインサポーターは「オルボワール、ジネディーヌ♪と歌っていたが、結局、オルボワールは自分たちだった・・・(2年前のポルトガルと同じやね)
 前に座っていたドイツ人グループは最初スペインを応援していたのに、フランスが勝ち越すとフランスを応援・・・をいをい。

無情のホィッスル

 負けたあと、しばらく動けず。
 今度こそ、チャンスだったのに。あー、私が旗なくしたからだ〜
 
 ゆうみちゃんが泣いてしまったので、前のおじさんたちがなぐさめてきたが、あんたらにはこの気持ちは分かるまい。
 「下でサルガドがみんなにサインしてくれている」とスタオくん情報。下の階におり、ピッチに近づいてみる。確かに何十人といるスペインサポーターが差し出すユニなどに次々とサインをしまくっているサルガド。数は減るどころかみんなどんどんやってきたので、収集つかないほど。それでも、本当に全部にサインしているのだ。あっぱれ、なんていい人なんだろう。すでにサインはマドリードでもらっているが、昼間買ったスペインカラーの帽子にしてもらう。せっかくなので、とチケットにもしてもらった。
 負けたのは悔しいけど、4年前のように理解できない負け方ではない。正真正銘入ったゴールで負けたんだから、と納得はできる。 
 とぼとぼと帰ったのだが、帰りどういうルートで、何を話しながらという記憶があまりない。淡々と無言で帰ったんだと思う。ただスタオが「さっき、ジイ(アラゴネス)に電話しといた。反省しとる、って言っとった。ホテルに来るように、呼び出しといたで」と盛り上げトーク。ふふ、と笑う。
 ホテルに戻り、スタオくんは仕事。私は絶望のあまりふて寝→そのまま召される。

 

 第11日目

ブログあります。
E-mailはこちらです

このページは「蓬莱賓館」という岩姐運営のサイトの一部です。直接このページにきた方はこちらから脱出してください。